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頑固一徹カズですのブログ一覧

2009年07月29日 イイね!

高速道路無料化の是非〜その1

高速道路無料化の是非〜その1 シマシタ君のブログで高速道路無料化の是非の議論が熱く語られていますね。彼は問題提起として取り上げたわけですが、民主党の無料化はちょっと極論だと思います。さて、この問題に関して日本の自動車メーカーと官学の専門家の間で議論するワーキンググループに参加してきましたが、暫定税率や道路特定財源の問題と絡みあいなかなか難しい問題が背景にあります。もちろん道路公団民営化で大きな流れが作られたわけですが。





論点は:

・道路利用者の受益者負担の是非
・道路保有機構に支払う40兆円の債務
・50年が寿命と言われる道路構造物の補修費
・3200万台普及したETCの今後の利用
・ITS社会のビジョン

 民主党が主張する従来の高コスト体質や談合などは言語同断ですが、料金無料化だけの議論が一人歩きしてもいけません。道路行政や交通社会全体で捉えないとね。例えば、高速道路だけではなく時速80Km/h制限の専用道路はローコストで造れるのでもっと話題になってもいいかもしれないですね。
 ところで、民営化した高速道路会社は道路保有機構(大家さん)に約40年で年間一兆円づつ借金を返すことになってます。大ざっぱに言うと、年間1.8兆円の売り上げがあるのですが、1兆円は返済に8千億は管理維持に使われてます。無料化するとこの1.8兆円がなくなるのですが、料金徴収管理費が不要となるので、年間の維持管理費は5千億に圧縮されます。そこで、民主党は1.5兆円の財源を用意し、借金返済と管理維持費に充当するわけです。つまり、自民党も民主党も40年後に借金を完済することに変わりはなく、有料なら利用者が、無料なら高速道路利用者でない人の税金も充当されます。
 で、そのワーキンググループではある案が提案されてました。40年後の償還を半減に留めるのです。すると、どうなるのか。道路代を安くしながらも、借金返済と補修費確保が可能となるのですね。でも、これを実現するにはいくつかの法律を通さなくてはならないのですが、そんな矢先に高速道路の千円案がでてきて、みんなでずっこけたのです。

つづく
Posted at 2009/07/29 00:33:18 | トラックバック(1) | 持続可能なモビリティ | 日記
2009年07月20日 イイね!

エネルギー密度の比較図

エネルギー密度の比較図 面白い資料をゲットしました。GM・JAPANの燃料電池担当者ジョージ・ハンセン氏からお借りしました。この図は液体燃料(ディーゼル)と圧縮水素(700bar)とリチウムイオンバッテリーのエネルギー密度の比較です。この図からもリチウムイオン・バッテリーはまだエネルギー密度が低いことが分かります。たぶん、リチウムのつぎの世代のバッテリーを発明しないとね。でも、水素燃料電池はけっこうエネルギー密度が高いことが分かりますよね。



 環境技術はCO2やコストだけではなくエネルギー密度という視点も大切です。移動する乗り物の多様なニーズを考えると、次世代パワープラントの普及・実用は一筋縄ではいきません。交通インフラや都市設計と合わせた包括的な議論が不可欠ですが。
 ちなみにGMは破綻するか否かでマスコミをにぎわしているときでも、世界各地で粛々と燃料電池の実証実験だけは続けていました。ホンダも同じです。F1やモーターショーやNSX/V10の辞めてしまっても、燃料電池車クラリティの開発は続けてます。
Posted at 2009/07/20 15:15:34 | トラックバック(1) | 持続可能なモビリティ | 日記
2009年07月17日 イイね!

本音トークよ

エコカーに関して異色トリオで言いたい放題座談会をWEBで公開してます。
かなりギリギリの本音トークなのですが。メンバーは菰田さん、中谷君 そして俺。
Posted at 2009/07/17 00:37:24 | トラックバック(1) | 持続可能なモビリティ | 日記
2009年07月03日 イイね!

鈴木修さんとピエヒさんがくっついたら、、

 ネットニュースでメルセデスとトヨタが技術提携という話がでてましたね。新しい章男社長はニュルのレースでもトップ外交をしていました。昨年のレースではアストンのベイツCEOと同じピットなので、仲良しでした。今年はVWの技術担当副社長のハッケンベルグも同じレースにドライバーとして参加してましたから、シンパシーを感じてガレージで密談?してました。
 毎年、ニュル24時間レースに世界中のトップが参加し、ドライバーとして走れないCEOはタイヤ交換でもしてもらい、みんなで「ニュル24時間レースサミットを開催するべき」というのは俺の後輩の中谷君が言ってました。

 とても良いアイディアですね。「モーターショー外交」から「ニュル24時間レース外交」。メルセデスのトーマスベルナーやディエター・チェッツェも、来年はニュルのレースにでるかも?

 そうそう、冒頭の話し。メルセデスは二重構造のフロアを持ったA/BクラスのプラットフォームはEVやプラグインや燃料電池車に相応しいと考えてます。ですからA/Bクラスのプラットフォームをカローラにすることは考えにくいです。しかも次世代のカローラはプリウスなのですから。もし、メルセデスとトヨタの技術提携があれば、他の分野かもしれませんね。それよりもスズキとVWの関係が気になります。

 鈴木修さんとピエヒさんがくっついたら、、、
Posted at 2009/07/05 16:13:21 | トラックバック(0) | 持続可能なモビリティ | 日記
2009年06月06日 イイね!

日本の明日を考えると気が重いのですが

 NHK番組にでてきました。多くの専門家がコンパクトカーとかハイブリッドがないとだめとか言ってますが本当ですかね。だってネオンは大失敗しているし、小型車買うなら韓国車かスズキかサイオンを買いますよね。エスケープHVも売れていないしね。。市場が1500万台に回復したら、みんな元気になると言われてますが、1600万台売れている時も、駄目なクルマはインセンティブとローンを駆使しても苦戦していたのですよ。市場回復なんて待つよりも、積極的に魅力的で収益が高いクルマ作りを努力するべきです。
 キャデラックは高級車ですが、メルセデスやレクサスに付いているハイテク機能の半分もないですから。だからアメリカの自動車メーカーは、アメリカ人が何を求めているのかもっと勉強すべき。

 今日の番組で「大きいことが悪いこと」という論調がありましたが、大きいことがアメリカなのですけどね。もちろん大きなSUVの燃費は改善しなければならないけど、その手段の一つとしてハイブリッドが有効。でも、基本は内燃エンジンなので、魅力的なハイブリッドには魅力的なエンジンが不可欠なのです。どんなエンジンが必要か?1500回転で500Nmないとね、トレーラーを牽引したりするでしょ。
 小型車だろうが、ハイブリッドだろうか、クルマの魅力は燃費だけではないので新GMがどうするか。いや、これは日本メーカーも同じ課題なのです。だってトヨタはアメリカの5月販売台数では前年比でGMよりも売れてませんからね。

 そうそう、オペルが売られたと言ってますが、35%もGMがオペルのシェアホルダーなのです。GMの乗用車はオペルの技術で開発してます。その関係はなんら変わりません。民事再生法と言ってもアメリカでは航空会社がほとんどこの法律で再生してます。GMとオバマはうまいソフトランディングしましたね。
 レガシィコスト問題はどう考えるべきか。明日の日本みたいですね。日本株式会社の現役従業員が退職した高齢者の医療と社会保障を負担しますから。日本版レガシィコストは明日の我々の問題です。
 
 フリッツ・ヘンダーソンCEOは「チャプター11の次ぎはチャプター1だぜ(新GMの1ページが始めるという意味)」とかけ声をかかているみたいです。がんばりましょう。日本丸も沈没しそうなので新GMのシナリオに注目です。

 言っちゃいけないけど、今回の件で分かったのは日本の経済記者や経済学者などの専門家がいかにクルマを知らないか、自動車ビジネスの本質を理解していないか。欧米の記者と彼我の差を感じましたね。7/1売りのモーターマガジンでGM問題をきっちりとレポートします。
 EVも、みんなもっと冷静になって議論したいですね。M自動車のM社長の考えは間違っていますけど。誰もアドバイスしないのでしょうね。90年代のN社長の時に似ています。未完成な直噴エンジンで会社にダメージを与えてしまいましたよね。もう、忘れたのかしら。
 軽自動車で約500万円ですからね。90年代のカリフォルニアで売ったEVとなんら変わらないのでは?100万円以上も税金を使うのは大反対。税金は生活支援や駐車場などの社会整備や保険整備に使うべきでは?

 みんな目先の政策で自分のことしか考えていないのです。明日の日本、沈没しそうな日本丸のことを考えないと。




Posted at 2009/06/06 23:36:56 | トラックバック(0) | 持続可能なモビリティ | 日記
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