
多くの方から応援していただいていますオペレーションクルマの仲間たちの活動に関し、近況報告させていただきます。
多摩地区の医師会との連携で石巻市湊区の避難所を拠点として、4/14より活動しておりますが、日々、現地の状況が変化しており臨機応変な対応がもとめられています。
★今後の課題は「継続したボランティア体制」と「現地の医師による医療体制の自立」
現在石巻市内はまだ危険な避難所が多いため避難所の移転や自宅に戻る人が多く、また現地の事務も短期のボランティアのため現地での「申し送り&情報伝達」が上手くいかないこともあります。そのため医師や車両を増やしても、限られた時間で回れなくなってきています。また新たな地域での活動要請も出てきています。
沿岸部は地盤沈下がひどく避難所でも雨が降るとみんなで土嚢をつんだり、大変な状況になることもあり、ドライバーさんは土方作業も強いられてます。
また、道路が陥没浸水しているため危険な箇所が多く、薬品や医師が同乗しているためヘルパーは1台に1名が限度で、目的地到着が大幅に遅れる状況もあります。また、道幅が狭いのと水の中の走行なので安全に使用できる車種も限られてきています。
コンパクトカーでアイドルストップが備わり、少し背が高いクルマが理想です。そのため、被災地の中ではフィットハイブリッドが大活躍。一方で往復の高速移動では、メルセデスMLブルーテック、VWツゥーラン、マツダプレマシー、スバルフォレスターが活躍中です。東北道や三陸道は地震でかなり、路面があれてます。サスストロークがあり、車体剛性がしっかりしてないと、同乗しているドクター達がファンにさせてしまいます。こんかい借りたクルマ達は往復千キロの行程を快適に安心して走れるのでみなさん大満足です。改めてて車両貸与してくださったメーカーにはお礼をもうしあげます。
ところで、仮設診療所を設けている避難所も、被災した建物の上階部を利用しているため、建物の周りは手つかずの瓦礫の山、その下にご遺体が埋もれている可能性があり、腐敗臭が漂い現体に染みこんできます。これから気温が上がり、梅雨から夏にかけ、空気感染や地下水の汚染などでさらにひどい状況になることが容易に予測されます。
しかし、今後も継続した治療を必要としている患者さんが居ますが、医師を派遣している日本赤十字が「予算がない」という理由でこの先の医療支援は不透明です。今後、ボランティア医師は経費自己負担、もしくは私共(モビリティ21)で負担しなければなりません。なんとか現地の医師が自立し、それをバックアップできる体制を整えていければとドクター達とはなしております。
★福島の被爆問題
4月19日に『福島の子ども達の年間被爆限度量を通常よりも引き上げる』と発表がありました。確たるデーターが無いため、説得力有る反論が出来ないのですが、この政府の措置は外部被曝が基準となっており、食物摂取や砂ぼこりなどによる内部被曝には言及されず、子どもの放射能の感受性が成人よりも高いことを十分に考慮されているか疑問です。合理的な説明がありませんから。この基準値見なおしでは被爆者の数字は減らせますが『とんでもない!!』と、同行したドクター達も『なんとかしなければ』と心配しておりました。
★4/24(日)ホンダの青山ショールームでチャリティ・トークショUSTREAMで配信しました。
※下記USTREAMで生中継したVTRが見れます。4月24日Honda青山=チャリティトークセッション「東北被災地区を見て語る
~これからのモビリティ社会とエネルギーのあり方~」
http://www.ustream.tv/recorded/14239158
なお、当日は急なイベント告知でしたが、55名もの参加者があつまり、支援金は二万円あつまりました。ありがとうございました。
連休中も医師派遣は継続いたします。
Posted at 2011/04/26 07:17:03 |
トラックバック(0) |
感動シリーズ | 日記