リオでフェルディナンド・パニック博士と出会う。かれはたしかブラジル生まれのドイツ人でしたね。私の9燃料電池の先生で、当時は先駆者的存在でした。たしか、ダイムラーのシュレンプCEOと大げんかして辞表を叩きつけたとか。いまはドイツの大学で教鞭を執ってるみたい。バックトゥザフューチャーのドグ博士のような風貌は健在でしたけど。
ところで、今回の
チャレンジビバンダムはちょっと見逃せない議題が多いです。特に、エネルギーの多様化と自動車に使われるパワートレーンの多様化の「掛け算」が始まったのですね。で、問題となるのがCO2換算した時の環境負荷の実態です。たとえば電気自動車。どんな一次エネルギーを使い、どんな速度で走るかで、まったく結果が異なるのです。一つの例では中国が石炭発電から電力をEVに供給し、15Kwh/100Kmの仕事量で移動すると、CO2排出量は90~100g/Kmになるとのこと。もっとCO2が少ないのはフランス(ちょっと自慢ぽいけど)。フランスは原子力なのでCO2を減らせるとのこと(ミシュラン出展)。
各国の専門家があつまり議論は始まったのですが、なかなか共通点がないみたい。しかし、バイオガスのポテンシャルは世界中の専門家が同調してました。CO2よりも温室効果が20倍以上も大きいメタンガスは、バイオからガス化して燃やしたほうが良いとのこと。人類が使わなくても自然界が勝手にガス化するからとのこと。EVだ、ディーゼルだ、ダウンサイジングだという出口論だけでなく入り口の議論が活発に行われてます。
いろいろとお勉強になりますね。まる三日も日本語しゃべってないので、そろそろ日本人と会いたくなりました。
Posted at 2010/05/30 20:39:01 |
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