
スズキ自動車とVWが提携したが、いったいどんなジョブが具体的に進められているのだろうか。いちぶ想像もあるけと、両社提携の裏ネタをちょっと披露しよう。(写真はスズキ自動車の前身である鈴木織機)
まず、VWが気にしていたインドの工場の労働者の能力について、スズキに聞くとおさむ流はまずインドで有名な茶詰み職人を探したという。実際に収穫時期に畑に出向き、手先が器用なことを確認。これなら日本人に近いと思った。カースト制では彼らの身分はとても低いが、徹底的に研修(日本で)しがんばって結果を出せばかならず報われることを教えた。だからマルチスズキの工場では日本と同じレベルの労働力を確保できているらしい。
ピエヒ会長が1993年に来日したとき日本の軽自動車の出来映えに驚いたらしい。そして軽ナンバーワンのスズキ自動車に興味を持ったという。かならず軽自動車のようなクルマが必要な時代がくると。その先見性はすごいではないか。スズキと提携が決まると最後の自分の願いが叶ったと喜んだという。
おさむ&ピエヒさんは見えない赤い糸の運命で繋がっていたみた。両人の思いはGM破綻という予期せぬできごとでついに叶い提携調停式が行われた。ピエヒはモンブランの万年筆を出してサインした。つぎはおさむさんの番。いったいどんなpenでサインするのか関係者はドキドキしながらみていたけど、おさむさんが背広のポケットから出したのは、漆塗りのような黒光りする極太のモンブラン。どうみても高そうなpenをみてドイツ側は驚いたらしい。
ドイツでおさむさんと息子さんはあらゆるVWグループの車にのっているらしい。ゴルフベースでもシュコダとセアトとアウディではこんなに異なる味が作れるよと。暗に株式を増やしてもSuzukiのブランド性は確保できると言いたいのだろうか。
おさむ&ピエヒという世界の自動車産業のオヤジ2トップはその思いが重なるところが多いが、実際の研究開発でシナジーを出すのは大変だろう。現場にいくほど両社の溝は広い。設計段階では技術に対する哲学が異なっているからだ。
Posted at 2010/06/21 18:00:25 |
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