ロシアの次は
アイスランドにいきます。ついにというか、ちょっと早いけど「ゴルフ6」の試乗会が行われるからです。ところでなぜアイスランドなのでしょうか。それにはちょっと理由があります。この島(小さな国)は自然エネルギーの宝庫なのです。現代文明の象徴である自動車を我々はあまりにも身近な存在としてつき合っているので、空気や水のように当たり前の存在ですね。でも自動車にはエネルギーは不可欠だし、消費したエネルギーは姿形が変わって異なる物質として排出されます。自動車を人間だとしたら、口に入れる食べ物と排便が問題となることはあたり前のことでした。
北緯66度33分。北極圏まであとわずかの大西洋上に、北海道と四国をあわせたくらいの面積の島があります。ここにはダイアモンド鉱も金鉱も存在しないし、白い砂浜が広がる美しいビーチもなければ、豊かな緑が生い茂っているわけでもない。ただ火山で覆われた原始の地球の姿を残しているにすぎないアイスランドは実は自然エネルギーが豊富に存在しているのです。
アイスランドは21世紀の持続可能な水素エネルギー社会の実現にむけた壮大な計画を持っているのですが、2003年4月24日にアイスランドの官民共同コンソーシアムが開催され、将来の水素エネルギー社会について世界各国から関係者を集めてワールドコンファレンスを開催したのです。
アイスランドでは地熱や水力など豊富な自然エネルギーを使い、多様な方法で発電してます。電気分解すれば容易に水素が作れます。人口わずか28万人のアイスランドでは使い切れないエネルギーを水素に転換し、北米と欧州全土に水素を供給する国家経済政策を明らかにしたのです。電気と水が豊富なので、水素を作りやすいし、アルミも低コスト低CO2で生産できる。次世代自動車に不可欠な要素が沢山存在するのですね。
まさに、持続可能な社会にもっとも近いのがアイスランドというわけです。ゴルフ6のレポートはエンバーゴの関係で10月26日までお預けですが、アイスランドレポートは楽しみですね。運がよければオーロラが見れるかもしれません。
おっと、その前にニュルブルクリンクに行ったり、ベルギーに行ったりと、9月も海外生活が長くなりそうです。エアフランスのエスパスラウンジで居眠りしないように祈ってて下さい。
Posted at 2008/09/02 22:48:31 |
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持続可能なモビリティ | 日記