
アメリカの自動車に関する資料を見ていたら面白いデータがありました。1975年から2005年の間に売られたアメリカの乗用車がどのように変化したのかを示しているのです。最近、燃費が厳しく注目されてますが、30年前のオイルショックの時はどうだったのでしょうか。そしてこの30年に自動車はどう変化したのか、このデータを見ると理解できます。
グラフの見方であるが、MASSは重量、Powerはパワー、MPGはマイル/ガロン(燃費)、0-60mphは0-100Km/h加速と似ています。
分析すると
1)70年代後半に起きたオイルショックはアメ車を直撃し、小型な日本車がブレークした。ちょうど今の時期と似ているが、主役はシビック・カローラではなくプリウスだ。だからアメリカで売られる自動車の平均重量が急激に下がったが、80年代後半から、再び大きなSUVが売れるようになったので、平均重量は増加した。
2)パワーはオイルショックの時にパワー競争を控えるが、はやり80年代後半から再びパワーウオーズが勃発。
3)燃費は重量に釣られて、オイルショック以降向上するが、80年代後半からは日本車も大きなSUVを売るようになり、燃費規制を施行するアメリカでも横ばい。
4)加速性能は面白い。オイルショックがこようと安全基準が強化されようと、つねに性能は向上している。つまり、ここ30年間は「速さ」は普遍的な価値観であった。
ここで、これからの20年を予測するなら「重量は下がり、パワーはトルクの時代となるから、あまり重要な意味を持たなくなり、燃費は確実に向上し、加速性能は、、、??」となりそうです。結局、クルマの加速性能をどう捉えればいいのか?ここが難しいところでしょうね。
Posted at 2008/07/19 17:49:13 |
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持続可能なモビリティ | 日記