2009年02月01日
日本時間で1/27に帰国しましたが、日本政府は相変わらず唯我独尊を訴えているだけでこの経済金融危機を有事とするするどい緊急政策が提言されていないのには驚きました。アメリカにならって、ギリスもドイツもスウェーデンも韓国も、いざとなったら自動車業界をサポートすると公言してます。やはり日本が心配です。
夕べ、テレ朝の「朝まで生テレビ」を見てて驚いたのですが、司会者の田原さんが「トヨタは平気。ハイブリッドをじゃんじゃん売っているから。ビッグ3は一台も売ってないから、やはりアメリカの自動車産業はあぶない」というようなことを言ってました。こうした認識は多くの日本の知識人が持っている共通認識ですが、以下の二つの点が間違ってます。
・フォードはエスケープSUVのハイブリッドを販売している(売れていないけど)
・トヨタもホンダもここ十年間に色々なハイブリッドを販売しているが、結局、売れたのはプリウスだけ
つまり、正しく理解するならハイブリッドで巧くいったのはプリウスだけ。だからじゃんじゃん出してもプリウス以外は失敗したのです。しかもこれから欧米メーカーは電気自動車にシフトする覚悟を決めてます。もちろん従来のガソリン・ディーゼル車も進化させながらですが。
実は電気自動車やハイブリッドはこれからが本格的な競争の時代に入ると思います。欧米メーカーからは電気自動車やレンジエクステンダーという新しいコンセプトのプラグインハイブリッド(航続距離が長い電気自動車)がもうじき登場します。つまり、田原さんの認識はあたらにしないといけませんね。2011年頃には日米欧のメーカーから続々と多様なハイブリッドが販売されるのです。
トヨタもホンダもハイブリッドでリードしているとは思っていないでしょう。膨大な利益にすがりつきたいと思った日本のメディアがトヨタをよいしょした結果、ハイブリッドを過大評価してしまったのです。私もメデイアの端くれなので発言の責任は重大ですね。
Posted at 2009/02/01 00:57:22 |
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持続可能なモビリティ | 日記