2009年10月27日
今日(10/27)は日本自動車研究所主催のモーターショーシンポジウムに参加しました。ひさしぶりにトヨタの渡辺浩之技監と議論できました。このシンポジウムでは2030年の日本のモビリティビジョンを描くことが狙いです。でも、渡辺技監からWBCSDの会議では2050年に地球上の多くの人は日本やドイツやアメリカのような先進国と同じ豊かさを手にすると仮定すると、どんなリスクファクターがあるのが世界のトップ企業が集まって議論しているそうです。この話は2000年ごろから私も毎年レポートを読んでいますが。
この時、地球の人口は80億〜90億に膨れあがり、全世界のエネルギー需要は現在の6〜9倍、自動車は3倍に膨れあがるそうです。いまのシステムでは全世界が必要とするエネルギーを供給できないことになります。多様化する再生可能なエネルギーを地産地消で使い、ライフスタイル(マインド)を大きく変えないと成り立たないそうです。でも、もっとも深刻なのは食料と水かもしれませんね。
核融合や光触媒の人工光合成技術が間に合ったとしても、、、、
食料が地球で自給できるのか?
宇宙物理学者の佐治先生から聞いたのですが、ボイジャーが最後に地球に送ってきた写真は古里地球を振り返って撮った地球の写真だったそうです。米粒ほどの小さな惑星なのですがボイジャーの産みの親でもあるカール・セーガンさんは「この地球が困っても宇宙からは誰も助けてくれないですね」と自戒を込めてつぶやいたそうです。
私達の前にそびえ立つ文明の危機に、勇気をもって立ち向かわないと、子供達に未来を残せないのです。2030年は2050年の準備ができていないといけないのです。
渡辺技監は「いまからやれば間に合う」と言ってました。
Posted at 2009/10/28 00:48:45 |
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