
モナコの高級ホテルでジャガーのチーフデザイナーであるイアン・カラム氏と雑談した。
余談だがイアンさんの弟さんはマツダのデザイナーでありRX8を担当してたことがあった。今はディアボーンのフォード本社の要職に就いているそうだ。
で、兄貴のイアン・カラムさんは:
「いままでのジャガーはinconsistency(一貫性がない)であったとジャガーのクルマ作りを反省する。
「では、何がジャガーのconsistency(一貫性)なのか?」とボク。
「美しさとスポーツカーDNAです」
リヤービューにどこかアストンを匂わせる繊細なボディラインに、イアンの言わん(イワン)とすることがよく分かる。
たしかに今までのジャガーはXJとSタイプとXタイプにはコスト削減以外の一貫性がなかったかもしれないね。
思い出せば、Sタイプは米国フォードのリンカーンベースで開発されたミッドレンジのサルーン。販売するなり世界中から批判の声をうけ、世界でもっとも早いビッグマイナーチェンジを敢行した。その時代のフォードは、良いクルマ作りよりもバーゲン会場に群がる女性のように、世界中のブランドを買いあさっていた。
「今回開発した新しいジャガーXFは、そんな反省を踏まえてジャガーのDNAの再発見と新しいモダニズムを融合したのです」とイアンは言う。愛すべきジャガーは大人になったら絶対に一度は乗りたいブランドだね。
ところでフォードはジャガー&ランドローバー社をインドのタタ社に売却することが決まっている。正式な発表はまだだが、このXFの評判が良いから高い値段で売れるみたいだ。おめでとう、ジャガー君。ディアボーン(米国フォードのこと)の呪縛から解放されて!
※写真提供:Jaguar & Land Rover Japan
Posted at 2008/02/28 21:40:16 |
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