2018年08月16日
3年ぶり減益予想 企業業績の悪化がアベノミクスのトドメに。
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■3年ぶり減益予想 企業業績の悪化がアベノミクスのトドメに
2018年8月16日
アベノミクスは完全に終わるかもしれない――。
15日、そんな囁きが市場で多く聞かれた。
きっかけは、SMBC日興証券が15日公表した
今期(2019年3月期)の業績予想だ。
東証1部(3月期決算企業)の1470社を対象に
した調査で、純利益予想は前期比2.1%減。
3年ぶりのマイナスとなる見込みで、
「まさか、これほどヒドイとは……」
「秋以降の相場はメタメタかも」といった声が
相次いだ。
足元の業績が好調なだけに、「想定外の結果」
だったという。
「第1四半期(4~6月)の純利益は前年同期比
で10%以上も増えています。最終的には、この
貯金をすべてはき出しても足りず、減益になると
いうことです。経営者は夏以降の極端な景気悪化
を予想していることになります」
(株式評論家の倉多慎之助氏)
■安倍政権の弱腰が原因とも
業種別では、自動車(輸送用機器)が17.6%
減、銀行が8.2%減、建設が4.9%減だ。
「企業トップは、トランプ米大統領が検討して
いる輸入車への追加関税を警戒しています。
保守的な計画を立てざるを得ない状況でしょう」
(株式アナリストの黒岩泰氏)
輸入車の関税が現状の2.5%から25%に
ハネ上がったら、トヨタ自動車は4600億円(年間)
の負担増になるといわれる。
1台当たりにすると平均66万円だ。
「安倍政権はトランプ大統領の言いなりで、追加
関税に対して強気な発言をしない。そのシワ寄せ
が、企業の弱気な業績予想につながっているの
です。3年ぶりの減益予想は、市場の流れを大きく
変えるマイナス要因です。9月の総裁選で安倍首相
が3選を果たしても、株価下落は避けられないで
しょう。アベノミクス相場は終わります」(市場関係者)
今回の業績予想には、発生したばかりの
“トルコ・ショック”は考慮されていない。
「トルコのリラ安だけでなく、きのうは中国の人民元
も対ドルで1年4カ月ぶりの安値をつけています。
こうなるとリスク回避の円買い(円高)を警戒する
必要があります」(倉多慎之助氏)
追加関税にトルコ・ショック、円高……
と悪材料のテンコ盛りだ。
企業業績の悪化が、アベノミクスにトドメを刺す。
【転載終了】
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企業も、間税問題もありますが、2019年からの
景気悪化予測も加味しているのでは?
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Posted at
2018/08/16 15:31:00
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