夢二〜愛のとばしり〜を見るために、池袋に行ってきました。
俳優としての小宮有紗さんを見たいというのが先にあり、舞台挨拶というチャンスが巡ってきたのでここだという感じで飛びつきました。
闘いは26日の深夜から始まります。最近、ネットの環境がパケ詰まり気味で接続が遅いんです。カード番号とか全部予めテキストに残して、コピペで済むように準備をしていましたが、遅いものは遅い。先頭と2列目がしっかり埋まってて「あーあ」なんて思いながら、空いてる席として近くてすぐ見られるところはと思って取ったのがD-3でした。
金曜日、昼休みにご飯のあと、花屋さんにブーケの注文をしました。色々と彼女のイメージを膨らませて色を決めました。帰りがけに渋谷の花屋さんに寄って受け取りました。
これで土曜日は準備万端です。
今日。10時の上映なのでいつもどおり起床。8時半頃からボチボチ移動です。スマホヨシ! チケットの予約番号ヨシ! ブーケヨシ! 指さし声出し確認です。ただし、左手は腰には当ててませんけど。
D-3の席、いざ行ってみたら、すごいいい席じゃないですか。舞台中央まで目測で6〜7メートルといったところ。ただでさえこじんまりとした劇場なのですごい凝縮感です。
ーーーーーーーーーーここから ネタバレというかあらすじです。ーーーーーーーーーーーーーーーー
テアトル系なので予告もなく、サクッと本編。
主役の駿河太郎がいい感じにクズ男を演じてます。そうそう、これを見る前に太宰治の『人間失格』を読んでおくとすっと入りやすいかもしれません。
仮面夫婦状態の夢二とたまきの関係が面白い。お互いに似たもの同士なんだと思います。気の弱いところを気の強さで誤魔化すあたり。
三行半でたまきが消えると開いた穴にすこんと落ちるのが彦乃。夢二が彦乃に惚れるところが唐突すぎるかなと感じました。夢二が彦乃を愛おしくてついに彦乃の初めてをさらうという感じではなくて、何か唐突でいまいちついていけなかったかな。その後は愛し合う二人という感じで話は進むのですが、元本妻たまき登場で修羅場へ。この時の黒谷の演技はヤバい。嫉妬に狂うたまきを演じてますね。こういうときの本妻強ええって。もう別れてるんやからええやん!って思うけど、怖いところですね。
今度は彦乃パパ登場で彦乃は強制退場させられるも、また嘘ついて夢二の元に京都に来ちゃいます。夢二も彦乃のラブラブだけど、彦乃が結核。戦前の結核は不治の病ですから死あるのみ。結局、夢二は彦乃の死に目に会うことはできませんでした。
濡れ場あるで!というのが最初からわかっていたのですが、思ったより肌色シーンが多かったです。カメラワークで見えないように見えないようにしてましたが、もう少し肌色は減らして、夢二と彦乃の馴れ初め、日常の夢二と彦乃を映し出して、夢二の画の才能をさらに引き出してきたのかを示してほしかったかな。Hシーンが3回ぐらいあって、愛欲に溺れてるのを表現したいのか純愛を表現したかったのかが判読付きにくかった。3回目(たまきが乗り込んだがもぬけの殻)は特にくどかったです。Hだけが愛じゃないよなっていうのがボクの正直な感想でした。故にR15なんですよね。
途中に流れる夢二の詩の演出(朗読)は非常によかったです。あれで映画の世界に引き込まれました。詩の内容も凄くよかったですし。
小宮さんの演技はよかったと思いました。ちょっと劇団口調入ったり、ダイヤ様が降臨されたりしてましたけど、棒読みではなく聞きやすかったです。むしろ安心して観ることができました。
駿河さんは、見事にクズを演じてました。初めての主演映画だったのですが、感情移入できるくらいには夢二のくずっぷりが表現できてたと思います。芸術家はどこかネジ一本や二本いっちゃってるくらいじゃないとダメなんでしょうね。春団治を見てるみたいな。クズなのになぜか放っておけない不思議な人になりきってました。
黒谷さん。嫉妬に荒れ狂うたまきがもうヤバい。笑っちゃうくらいヤバい。実際に笑ってしまいました。彦乃パパに娘を夢二に嫁がせると提案してるときの一人芝居とその時にしてやったりな不敵な笑いにゾワゾワ。今回の映画で目で一番追ってたのはこの方でした。年齢的にもボクに近いので親しみやすいというのもあったかもしれません。
ーーーーーーーーーーここまで ネタバレというかあらすじです。ーーーーーーーーーーーーーーーー
映画が終わり、マスコミ様が入ってきました。1列目と2列目はマスコミ席だったんですね。ボクはD-3で左隣のD-2が空いていました(D-1は存在しない)が、ここはスタッフの待避所だったんですね。ということはキャストはボクの左を通ってくるということですね。実はむちゃくちゃいい席だったんです。マスコミとスタッフのセッティングが終わって、キャストの方が登壇されます。ボクの左を通って。
向かって右から宮野監督、黒谷友香、駿河太郎、小宮有紗、岡本真夜。そしてMCのお姉さん。黒谷さんは白と小宮さんは緑の和服です。意外と皆さん静かにキャストの話に耳を傾けてました。面白いことをお話しされていました。監督の「そんなのありません」はMC泣かせですよねw 急に振られた岡本真夜さんw そらびっくりするわな。夢二のロン毛は付け毛なんですね。地毛だと思っててクランクアップしたあと、刈ったのかなって思ってました。岡本真夜さんはシンガーソングライターのあの岡本真夜さんです。
ボクは感激しすぎてしまって、若干涙ウルウルで、時々目頭を指でぬぐわないと流れちゃう。一人きょろきょろする有紗が可愛かった。皆さん、わりと一点を見つめて話を聞いてるのに。たまに目が合ったりしてほんんんんとドキドキしました。
舞台挨拶のあとは写真大会なんですね。知らんかった!
20分から30分くらいトークと写真大会があり、ついに降壇されます。有紗が横切るときに「
有紗、がんばって!」と声かけました。目線を合わせてくれて「
ありがとうございます」と答えてくれたことが本当に本当に嬉しかった。たったこれだけだけど、ボクはこれだけで幸せいっぱい胸いっぱいでした。
ありしゃのことが大好きすぎて自分でもちょっと危険域だなと感じているmatatabiでした。
好きな女性のタイプを列挙してと言われて挙げると、間違いなくありしゃに行き当たります。それくらいにどストライクなんです。これにさらにベーリーショートだったら稲妻に撃たれたような感覚になりそうです。
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Posted at
2016/07/30 16:19:17