秋田、新潟には油田があります。以前の旅では「福米沢油田」を見てきましたが、今回は八橋油田を見学しにいってきました。
八橋油田は一時は日本一の油田でしたが、枯れたのか産油をやめたのかはっきりしませんが現在は極少量の産油を行なっています。くみ上げた原油は精製(蒸留)されて日本で消費されています。日本でも石油を掘り出すことは可能です。しかもかなり浅い層から採ることができます。なんでやらないのかというと単純に採算の問題。中東から買った方が断然安いからに他ならない。
八橋油田のそばには草生津川が流れています。読み方は「くそうづがわ」。その昔、秋田や新潟では黒い水が地面から湧いていました。日本書紀に黒い水は燃えるというのもわかっていたそうです。江戸時代に燃える黒い水のことを「臭う水」と呼ぶようになります。そう。草生津川の語源は臭う水から来ています。臭う水の使い方はわからず、珍重品として献上する程度のものだったみたい。原油を活かすためには蒸留して油を分離させる必要がありますから。
能代(←読めるよね?)から秋田市内の八橋までは約65キロ。国道7号線の流れに乗って進めていきました。車は大駐車場完備のホームセンターに停めました。ここに停めたのはこのすぐそばに油井があるからです。
工場の中のポンプは稼働していました。このポンプをポンプジャックと呼ぶそうです。浅いので小型ですが、油井が深くなるほどポンプジャックは大きく、モーターの回転部の重りも大きくなるみたいです。仕組みはレシプロエンジンとおなじですが、入力が回転側というのがエンジンとは異なります。
福米沢油田は田んぼの真ん中ですが、八橋油田は住宅街の真ん中です。行けばわかりますが、凄いビックリです。公園の中にあるポンプジャックはオブジェクトと化しています。もう動くことはないでしょう。工場内に3機、草生津川沿いの住宅街に2機あります。
油田なんて遠い国のお話なんて思って寄ってみると興味深いものなので個人的にはおすすめの見学施設です。
この勢いで変わった博物館に行ってみようと思い、新潟の「石油の世界館」に向かいました。ただ距離がですね、250キロ。昼から秋田市内を出発して、ナビの予想時間は17時を過ぎています。ペースがあるのでギリギリ16時半には着く腹づもりで出発しました。国道7号線と日本海東北道を使い分けながら。
休憩なしでなんとか旧新津市にある博物館に到着しました。
正直言うと、博物館は見るところがないです。金津油田を興した中野家が石油で一山当てています。日本石油(今のENEOS)を興すときに出資者として名を連ねていたのかな? この周辺にある金津油田跡「石油の里」が最も見るべきところかと思います。ボクが大学を卒業した1996年まで稼働していました。その後、そのまま放置されているみたいで、遺跡みたいになっています。貯蔵タンク、油井、及び油の濾過まで。結構油臭いです。ポンピングパワー跡もあるんですが、クマが結構最近も出てるみたいで山を登るのをやめました。
ポンピングパワーは先の八橋油田で使われていたポンプジャックとは異なります。ポンピングパワーが各油井にあるポンプジャックとワイヤーで接続され(実際には中継装置有り)、ポンピングパワーの円運動をワイヤを介してポンプジャックを馬の手綱の如く引くことでオイルを各油井から吸い上げるという仕組みです。もの凄く古い採油方法です。このポンピングパワーで60機のポンプジャックを稼働させていたそうです。
産業遺産として経産省に登録されていますが、このまま放置してると朽ちて崩壊してしまいます。本気で遺産として残すのかどうか検討した方がいいと思います。正直、環境的にも遺産登録としても色々ヤバいものを孕んでいるように見えます。
この後、どこかに泊まるかどうかかなり迷いました。結局、泊まるのをやめて真っ直ぐ東京に帰ることにしました。経費削減で国道8号線、国道17号線で帰ってきました。深夜1時すぎてたかな。
角館を歩き、函館の街を歩き、白神の山道を歩き、脚がパンパンです。これを書いている頃はかなり治まっています。満開の桜をいっぱい見ることができたので大満足の放浪の旅でした。
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