
みな様こんにちは&こんばんは。
最近、テントのメンテナンスを行い昔のアイテムを引っ張り出して眺めたりして珈琲を飲んでいます。登山をしていた頃の日本百名山で登頂した写真が大量に出てきて、山別に列べたり、、、国土地理院の2万5千分の1の地形図50枚を眺めて思い出したりしています。まだ整理できていないのは・・釣り用具ですね。今後、渓流用と海釣りに分けようと思ってます。
そして、引っ越し時に重くて大変だったのが、ハム用のアンテナ部品(汗)、昔のトランシーバです。
今日は、往年の名機と言われているリグ(ハム用語で無線機)の埃を取って火(電気)を入れてみたいと思います。
まず1台目
八重洲無線株式会社
YAESU FT-101E
これは職場の先輩から譲り受け、一度も使わず飾りとなっている物です。
開局当時にあこがれていたHF(短波無線)機で
トリオのTS-520と八重洲のFT-101が双璧をなしていました。
前面はごつい金属の塊の感じになっています。重量があるのでケースも頑丈な作りとなり
厚いスチール製です。
FT-101は日本製ですが、それ以前からアメリカのドレーク社が無線機を造っており、その形状、ダイヤルの位置等が似ております。最初の頃は海外のカメラと日本のカメラも近い物だと思います。あ、思い出した~。父から譲り受けたTanack TYPE Ⅳ-S とペンタックスの手入れもしないとなぁ(^_^;)。
ダイヤルの目盛りはアナログですね。まだバリカンを回して周波数を変化させています。
この機種から十数年後、PLL (光学的に回転数を測る)式は井上電機株式会社(現ICOM)の所有したIC-551がデジタルになりました。
FT101シリーズは1970年5月発売からで、改良型の101B
送受信が別になっているセパレータ型のFL-101 FR-101
今回紹介の101E 101ESと
最終型の101ZD
と車のマイナーチェンジみたいに出ています。
バンド(周波数帯)はメートルで示されています。
メートルは波長を表しており、160は1波長が160メートル、10は10メートルです。ヘルツで換算すると(1秒間に振れる波形の数字単位)160は1.8MHz、10は28MHzになります。
中を掃除していきます。ぎっしりと詰まった電子部品ですが、年代を感じますね。
大きなトランスと真空管、バリカン、クリスタルフィルターが狭しと配置されています。
コンデンサーも大きいですね。
長い棒が見えますが、ダイヤルつまみでバリカンを回すためです。真空管のプレート同調回路で、最良の状態にメーターを見ながら手動で同調を取るためです。1つのダイヤルで同調が取れれば良いのですが、LODING を同時に調整しなければなりません。
マッチング回路でカソード電流を増減して調整をします。その際はパワー計と電流計も見て最大出力にすれば調整終わりです。各バンド毎に変更する都度行います(アナログ的です)。
背面はアンテナにつなげるM型コネクターが1つ、電信用のコネクタ等の端子、そして大きなファンが付いています。
真空管はヒーターによる加熱の他、電波の出力が大きくなればなるほど発熱を伴います。真空管はテレビ球と言われている6JS6Cです。テレビ球と言われていたのは、当時のカラーテレビに使われていたからです。
少し拭いて埃も取りました。
さて、電源を入れても大丈夫かなぁ。バチッて火花飛んでヒューズ切れないかな(笑)。
オールドリグに火を入れるドキドキの瞬間です。
大丈夫のようでした。
出力の調整や電波の質を整えるのは今回もやりません。部屋飾りだけに・・・・・(爆)。
その次は
株式会社ケンウッド
KENWOOD TS-680
こちらも短波帯の無線機になります。FT-101からだいぶ経った1987年に登場しました。特徴は周波数表示がデジタルになります。車のメーターがデジタルになったように進化しますね(笑)。そしてバンドが50MHzが追加され1.8MHzから50MHzのオールモードになっています。オールモードとは、CW(電信)とSSB(シングルサイドバンド)、AM(振幅変調)にFM(周波数変調)が加わりました。FM波はラジオでもおなじみですね。電波エネルギーの帯域が広いので定められた28MHzと50MHz帯のみです。これも使われないで飾りです(^_^;)。
前面パネルではプッシュスイッチが多用されています。スイッチを押すとバンドが変わり、、、メモリーで周波数も記憶させることが出来ます。真空管の時代から大分進歩しましたね~。全部「石」です。オールソリッドステードトランシーバと言われてます。
メーターはまだアナログですね。タッチパネルもまだ付いてません。
(現代のはタッチパネル&スペクトラムアナライザー付き、デジタルメーターです)
IFシフトというツマミが付いてます。混信した際に、受信する帯域を狭めたり移動させたりして除去する装置です。(現代のでは複数の可変できるフィルタで混信除去装備があります)車で例えると・・単なるオートドライブからブレーキ制御できるレーダーグルーズへ、そして車間を保持した追従型や車線内保持、追い越し可能クルーズへ進化した感じですか。(^_^;)
内部を開けます。蓋を取ると、スピーカーが付いたサブシャーシが出てきます。片開きの構造なので慎重にバランスを取っていきます。
サイドトーン調整、データ通信変調入力調整、マイクロホン感度調整、パワー調整等のボリュームがあります。
さて、こちらも蓋をしめ元に戻し、電源を入れてみます。ショートしないか心配(^_^;)。
飾りだけですから・・電波も出しませんが、、、とりあえずスイッチON。ドキドキです。
点灯しました。見た目okです。
メーターは趣ありますね。アナログのこの温かさ感がイイです。
さて次は・・おまけ
BCLって言う文字を目にしたり耳にしたことがありますか?。分かる方は同じ世代ですかね(笑)。
世界中のラジオ放送局を聞くことです。聞くだけでなくSHINPOコードをラジオ局宛に郵送してラジオ局のカードをゲットすることで数を集めたり、放送を聞いて楽しむことです。
Sは信号の強さ
Iは混信の度合い
Nは雑音
Pは伝搬障害の程度
そしてOは総合評価になります。
各項目は5段階です。
小学生高学年の頃からはじめました。科学と学習だったでしょうか(忘れかけ)、学研の本に付いていた(笑)鉱石ラジヲを自作して国内放送を耳にしたのが始まりです。
中学生ではスカイセンサーが欲しかったですね。はじめてBCLポータブルラジオを買ってもらったのが、ナショナル(現パナソニック)のクーガーでした。
その頃のラジオ・・・手元からいつの間にか無くなってました(泣)。たぶん壊れて捨てたのかと・・。
それから数年。1983年
貯めたお金で購入!(^^)!。
ソニー株式会社
PLLシンセサイザーレシーバー
ICF-7600D
見た瞬間に欲しくなりましたね。放送局を選択するのに回すツマミがありません。
タッチボタンで周波数の数字ボタン押すだけでポンと放送局が聞こえてきます。
海外の放送局で短波帯のザーザー、ジージーというノイズを聞きながらダイヤルで選局してたのを概念から覆りました。
BCL雑誌などから周波数のデータをキャッチすれば、その周波数、時間になれば聞ける(はず)。ソニースカイセンサーの流れが受け継がれており、垂涎の機能です。
結構なお値段だったのですね(^_^;)。
取説と電源アダプター、外部アンテナが付いています。
正面からです。
テンキーとAM FM スキャン、確定ボタンです。
FM局を聞くときは、「FM」押して「8」「1」「3」「EXECUTE」を続けて押せば確定です。夜な夜な聞くときには、スリープボタン(65分で電源OFF)があるのが嬉しいですね。よくジェットストリーム(もちろんパーソナリティーは城達也)を聞きながら寝てました。
サイドはボリュームとトーン、BCLに嬉しいモード切替です。これでSSB(アマチュア無線の交信する電波形式)が聞け、周波数微調整チューニングもokです。
反対側は
アンテナ入力端子、感度の高低、録音、イヤホン、電源ジャックです。
背面は電池入れがあります。
電池入れは2カ所あり、コンピュータバックアップとラジオの電源用です。
さて、これも火を入れていきます・・・って、最近毎日使ってFM聞いていますのでokです。
ドキドキはないです。37年使っていますがまだ壊れないですね。
これは飾りではなく、大事に使っていきたいと思います。
以上、部屋飾りの往年の名機と、愛用のラジオレシーバーの紹介でした。
車と関係ないのですが、最後まで乱文見ていただき、ありがとうございました。
少しでも無線界の沼に入りたい方は、こっそり申し出てください~(^_^;)。
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