どうも(*'▽')
今回はリクエストを頂きましたカタログのアップになります。
うわ…もう全然馴染みが無い…(汗)
ってコトで…
5代目ギャランΣハードトップ中期です♪
このクルマ…時系列が複雑で、イマイチ区別の付け難いトコなんですが、今回は中期という表記にさせて頂きます…(^_^;)
確かに子供の頃は走ってるのを見てないコトは無いものの、全然身近に乗ってる人がいなかったのと、ハードトップよりもこのクルマはタクシーのイメージがやはり濃く…(苦笑)
タクシーの話題は以前しましたので、今回は割愛…。
さて…そんな5代目ギャランΣは1983年にデビューしています♪
ホントに色々とまとめるのがややこしいのがこのクルマ…。
5代目ギャランにはなりますが、ギャランΣとサブネームが入るという見方では3代目。
従来型より見た目でのキープコンセプト感はあるものの、駆動方式がFRからFFに大転換しています(*'▽')
そして1984年に遅れて、よりパーソナル感を強めたハードトップが追加されるコトとなります♪
どうやらギャランΛの後継という位置づけも兼ねている模様ですが、2ドアハードトップで勝負していくよりも、ココはマークⅡやローレルとガッツリ対抗して行く感じで出てきたのかもしれませんね(*'▽')
確かにこの時代背景で考えますと、マークⅡはMX41、ローレルはC230で2ドアハードトップを断ち切っているので、自然な流れと思えなくもありません。
で…このギャランΣハードトップは1986年2月にマイナーチェンジという扱いで中期型へ…。
基本的にこの時に外観で変更を受けたのは先に登場したセダンの方になりますが、エンジンはボディ形状に関わらず、全車サイクロン化。
名目上ではマイナーチェンジという扱いなので、今回は中期という扱いにします。
どうも説明がややこしくてスミマセン…もう書いてる自分ですらややこしくなる次第…(爆)
で…その時の…つまりは5代目ギャランΣハードトップ中期のキャッチコピー…
私は、さすがです。
間違ってはないのか…もうややこし過ぎて「さすがに」分からん…(苦笑)
しっかし、なんでこんなヤッツケたようなコピーにするんでしょうかね??
カタログでこのクルマの内容を見る限り、三菱ならではの電気仕掛けアイテムが沢山盛り込まれてて、決して付け焼刃で造ったようなクルマでは無いんですよ…(泣)
しかし、決してバカにするつもりは無いですが、後のディアマンテと比較すると華やかさとか、垢抜けた感じとして、もう1エッセンスってトコなのかもしれませんね…(^_^;)
そんな「さすが」な??ギャランΣハードトップ…今回は中期直後の1986年1月の内容になります。
ってコトでギャランΣハードトップの見た目は、350mlストロング缶を2本飲んだ上での目線で言うと、パッキパキに定規で引いた感じの直線基調。
デザイン的な話題で言いますと、CADで設計し始めた初期の時代…。
同時代で行くとGX71だろうがC32だろうが、直線基調な訳ですが、このギャランΣハードトップはソレを更にパッキパキにしたような…そんな感じ。
イメージカラーがダーク系なのもあるかもしれません…が、このような白系になると確かに印象が変わります!
ただ…なんでしょう…偏見や価値観の違い、感受性で変わるのかもしれませんが、どうも当時のライバルと比べて野暮ったい感じがしてくるんですねぇ…(汗)
やや時間差が大きく開いてこそいるものの、この次のモデルは実質的に後継車となるディアマンテ!!
正直隔世の感しか無い訳です。
外観の話題がやや薄かったかも…ゴメンナサイ…(汗)
インパネはこれまた外観に準じたカタチの直線基調。
但し、こんな一言で終わるようなクルマでは無く、ステアリングはさすがギャランΛの後継車…なんてオマージュしちゃうような1本スポークのステアリング!!
更に後程話題に出てきますが、そんな個性的なステアリングに通じるように配置されたコントロールウイング…いわゆるサテライトスイッチが印象的。
シートはグレードにもよりますが、後述のように大まかに3種類。
何がどうかの詳細は置いといて、こういうボンレスハムみたいな厚みのあるシートはたまらんですね(*'ω'*)!!
そんな5代目ギャランΣハードトップ中期に搭載されるエンジンは全部で3機種…。
・G63B…直列4気筒2000㏄OHCターボ、グロス200馬力、28.5kg-m。
グロス値ながらもスタリオン譲りの強心臓!
ネット値でおおよそ175馬力。車重は僅か1270㎏ってコトで何気に当時の国産車じゃ間違いなくトップクラスのスペックで、スカイラインやフェアレディZとほぼ同等♪
しかもFFで結構な快速ハードトップかと思います(*'▽')
名称もシリウスダッシュ3×2からサイクロンダッシュ3×2になってますね。
せんだみつおが二千田光雄に改名したような感じでしょう(ぇ
ちなみに何が3×2なのかさっぱり分からず、「じゃあ6じゃねぇか!!」なんて思ってたんですが、どうやら低回転域は1気筒辺り吸気1・排気1の2バルブで、高回転域は吸気2・排気1で駆動する可変バルタイのはしりですね…なるほど。
意外や結構なハイメカニズムです。
・G63B…直列4気筒2000㏄OHCターボ、ネット125馬力、20.6kg-m。
一方コチラはその可変バルタイ機構無しな上、今じゃ考えられませんが、インタークーラーが付いてない(当時はよくありました)上に、どうやらシングルポイントインジェクションの模様…。
・G63B…直列4気筒2000㏄OHC、ネット100馬力、16.1kg-m。
コチラはターボ無し、しかしながらECIマルチ…つまりマルチポイントインジェクション。
コレらに組み合わされるミッションは、全車に5速マニュアルと4速オートマ。
足回りはフロントがストラットで、リアが3リンク。
意外やこのクラスのセダンなのにリアサスがリジッドなのでありました…。
それにしてもリアのコイルかなり長くないです??
更に最上級グレードのVRエクストラは電子制御サスペンションを装備!
やはり三菱の電気仕掛けは中々にスゴくて、減衰力が3段階で制御されるのは他社と遜色ないものの、何気に車高制御が通常で3段階!!
更にチェーン脱着時や下回り点検用のエクストラハイモードなんてコトまでやってます…(汗)
ブレーキもVRエクストラのみのオプションではあるものの、当時としては最先端のABS付き♪
さて、装備面に目を移しますとステアリング…コレもギャランΛ譲りの1本スポークで結構クセの強いデザインですが、更にステアリングスイッチを装備。
コレがいかにも80年代の電気装備って感じのシルバーのスイッチ(笑)
そしてこの手の高級車的立場のクルマなのに、ステアリングに堂々とTURBOなんて入るのも80年代(爆)
何の根拠があるのか不明なまま、掃除機からドライヤー、はたまたポットにまでターボ沸騰やら付いて、ターボとは!?と、少々首を傾げたくなるのが80年代(爆)
で…そんなターボと書かれたステアリングをアシストするパワステは2モードの操舵力が選択可能な電子制御パワステを装備。
ココで気になったのは、このスイッチというよりも、いかにも貼りました!って感じの無機質なシール(爆)
すぐ剥がれそうでチョット気になる。
シートは全部で3種類…。
7ウェイやら8ウェイやら、何かと可変機構が付いたらエライぞアピールが多かった当時のシートですが、ココでギャランΣはなんと9ウェイ(笑)!
この時代の三菱のシートで好きなのは、スライドが座面横に付いてて調整しやすいんですよね(*'▽')
思えばマツダだけどフェスティバもうそうだった…ホントに調整便利なんですよ。
で…ギャランΣと言えば、メーター横のコントロールウイングなるこのスイッチ類がカッコイイですね(*'ω'*)♪
ワイパースイッチとエアコンスイッチがココに集約!
しかも右側にはクルコンスイッチがある上に、真横に出てるこのバーがウインカーレバーって言うんですからかな~りクセが強い(笑)
こういうギミック的な感じ…好きですねぇ♪
収納は運転席下に靴が収納可能。
そしてリアシートのヘッドレストはなんと前後左右に調整が出来るっていう…(爆)
ちなみにGX71は前期が左右調整、後期は前後調整とドッチかしか出来ません。
そしてメーターが素敵です(^^♪
デジパネ…いや…三菱ではコレを電子メータと呼びます(笑)
燃料、タコメーター、オド・トリップはモチロン、エアコン噴出し口の位置まで表示され、オマエはどんだけ情報提供したいんだと小一時間問い詰めたくなる内容。
後はオプションでガンダムチックに伸びたリアスポイラー!
更にフルオートエアコンにすると絵表示もこんな感じで…。
で…今コレ見てて気づいたんですが、さりげなくVRエクストラに本革仕様もご用意だなんて書いてます。
アピールする気が全く無い…(苦笑)
で…グレードはこんな感じ。
・VRエクストラ…200馬力サイクロンダッシュの走りが冴える、VRエクストラ。
と…いうコトで唯一サイクロンダッシュを搭載する最上級グレードになります(*'▽')
■専用装備は以下の通り。
・イエローフォグ
・リアワイパー
・サイドストライプ
・195/60R15タイヤ&アルミホイール
・運転席サイドサポート
・オーディオスイッチ付き1本スポークステアリング
・AM/FM電子同調ラジオ(ASS付)&カセット+6スピーカー
・電子制御サスペンション
・オートライト
・クルーズコントロール
・CX…液晶式電子メータのエレクトロニック・ドライブを満喫するCX。
コチラは控え目ターボを搭載してるけど、装備が結構豪華になる仕様です♪
■CX専用装備は以下の通り。
・液晶式電子メータ
▲VRエクストラに装備されないけど、CXに搭載される豪華装備。
・前後・左右調整式ヘッドレスト
・ルーズクッションシート
▼VRエクストラ専用装備以外で装備が省略、又はグレードダウンするもの。
・185/70SR14タイヤ&フルホイールカバー
・スプリットトランクスルー
・オーディオのASS機能
・6スピーカー→4スピーカー
・CS…オートエアコンの快適空間とラグジュアリシートが、乗る人をつつむCS。
CXのノンターボ版と言いましょうか…そんな仕様です。
装備はCX比較で行きましょうかね(*'ω'*)
▼CXより装備が省略、又はグレードダウンするもの。
・マッドガード
・1本スポーク→2本スポークステア
・液晶式電子メータ
・ターボメータ→ボルトメータ
・2モード車速感応式電子制御→エンジン回転数感応式パワステ
・VX…ターボパワーで、心ゆくまで走りを堪能するVX。
VRエクストラから「エクストラ」な内容を無くしたヤツ。
エンジンも控え目ターボ仕様。
▼VRエクストラ専用装備を除き、装備が省略、又はグレードダウンするもの。
・フロントガラスのサンシェード
・ドアミラーのメッキ部分
・185/70SR14タイヤ&フルホイールカバー
・マッドガード
・運転席シートバック調節、サイサポート調整機能
・シートアンダートレイ
・レオスタット
・オートエアコン→自動温度調節ヒータ
・オーディオのASS機能
・6スピーカー→4スピーカー
・カットパイル→高級ニーパンフロアマット
・2モード車速感応式電子制御→エンジン回転数感応式パワステ
・足踏みペダル式パーキングブレーキ
・VS…自動温度調節ヒータの室内で、走りと快適性のバランスを味わうVS。
VXの廉価版という感じでしょうか…。エンジンもノンターボに。
▼VXより装備が省略、またはグレードダウンするもの。
・フロントガラスのサンシェード
・ブロンズ→ブルーガラス
・フルコンシールドワイパー
・シートバックポケット
・ボックス付センターアームレスト
・1本スポーク→2本スポークステア
・ターボメータ→ボルトメータ
・ラジオの電子同調機能
・残光式フットランプ
・グローブボックスランプ
・フレンチパイル天井&植毛ピラー
・アシストグリップの引き出し機能
・VC…パワーウインド、パワーステアリングなど機能を充実させたVC。
ってコトでコレが最廉価グレードとなります(*'▽')
▼VSより装備が省略、またはグレードダウンするもの。
・リアデフォッガーのタイマー機能
・車速感応式→間欠ワイパー
・フル→ハーフホイールカバー
・イグニッションキー穴照明
・エタックス(タイム&アラーム集中制御システム)
・自動温度調節ヒータ
・カセット
・4スピーカー→2スピーカー
・残光式ルームランプ
・ドアカーテシランプ
・リアディスク→ドラムブレーキ
・オートドアロック
・パワーウインドウのキーレス作動機能
コレにボディカラーが全部で7色。
自分でしたら、ココは最強仕様のVRエクストラのセイシェルレッドを…。
オプションは詳細が載ってないのでよく分かりませんが、フルオートエアコンと本革シートってトコでしょう(*'ω'*)
オマケ
どうやら1985年の東京モーターショーではホワイトデュークというコンセプトカーが登場してます(*'▽')
見ての通りのフルホワイト仕様で、室内もホワイトレザーの内装になった豪華版♪
で…最終的にこのギャランΣは意外と長寿で、1990年にディアマンテが出るまで販売されてます(^_-)-☆
つまりはその間に6代目ギャランが登場してるのにも関わらず、セダン専用ボディだったので併売されたのでしょう(*'ω'*)
更にモデル末期に向かって最後の最後でなんと3リッターが搭載される上に顔面もコッテコテ豪華仕様になり魔改造感がスゴイコトに…(苦笑)
トドメにその3リッターのグレードに3000デュークなんて名前が使われちゃう訳です…(爆)
しかしながら、この3000デュークは2~3年前に突如中古車で出てきた時に初めてその存在を知りました…(苦笑)
つまりはディアマンテ登場前夜で、もう販売台数が壊滅的な時に出している為、そもそも新車台数が出てないのです…(汗)
更に後年、90年代後半になってから、この「デューク」の名称がまさかパジェロミニに使われるとは…(爆)
そうだ…当のギャランΣ自体もタクシーはなんと1999年まで生き残ります…(汗)
いや…何気に販売期間がホントに長いクルマなんですよ…。
その割に台数が残ってないのは、やはり実用車として扱われた側面が大きかったのでしょう…(汗)
タクシー仕様が酷使された挙句、プロパンタンクの更新関係のコトもあり、絶滅するのは当然として、このようなハードトップですらまず中々見ません…(^_^;)
今お乗りの方は是非とも末永くご愛用頂けたらと思う1台ですねぇ(*'ω'*)