先週の長野に行った際、どうせ行くなら黒部ダムも観光に行ってみようとなり、みんなで行ってきました。
90歳近くのおばあちゃんには、ちょっと大変だったようですが、おばあちゃんも快く一緒に行ってくれました。
私の娘たちが一緒に手を引いて、ゆっくりと観光を終えて、帰りのトロリーバスを待っていると、なぜかおばあちゃん、泣いています。
気がついたんですけど、声掛けられない雰囲気だったのと、すぐ隣に私の娘たちがいたので大丈夫だろうと。
晩御飯も子供たちが仲良くおばあちゃんをエスコートしてくれてます。
おっ、なかなかいい仕事しているなぁと感心してましたが、なぜかおばあちゃんの涙が気になります。
ホテルの部屋に帰り、なにげなくそのことを嫁に話してみると、、、
「それは次女が亡くなったおばあちゃんの娘にそっくりだからだよ」
その言葉を聞いて、思い出しました。
おばあちゃんの家に飾ってある、たった一枚の白黒写真。
おばあちゃんは、出身は北海道の農家の嫁だったので、農作業は大変だったと聞いてます。
もちろんおばあちゃんも、畑に行かなくてはならず、子供は家に置きっぱなしだったそうです。
ある日、娘が居なくなり近所の人、総出で探したそうです。
結局は家の裏の池の中で見つかったそうです。
おばあちゃんの家は一度火事にあっており、もう写真はその一枚しかないんだそうです。
その写真の中には、私の次女そっくりな3才ぐらいの娘さんが笑っていました。
長野からの帰りの道中で、
「娘たちの手があったかくて気持ちよかった」「みんないい子になったね」
と私に話してくれました。
普段は普通に暮らしているおばあちゃん。
60年ぐらい時間が経っても、まだ心のキズは癒えないし、後悔しているのかなあと考えてしまいます。
いつまでも元気でいてほしいです。
Posted at 2009/10/24 06:35:21 | |
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