• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年07月05日

人生徒然草  隔世の感に包まれて・・・番外アメ車編

人生徒然草  隔世の感に包まれて・・・番外アメ車編
 全く話が逸れるが、この同時期の時代を彩ったクルマに

ついても述べて行きたい・・・。


 戦中戦後から1960年前半まで、こと、クルマに関しては、

アメリカ車の天下であった。アメ車黄金時代と言っても過言

では無い! これも今では信じられないが、当時のキャデラックのステータスは、あのメルセデスを

完全に凌いでいたのだ! いわんやそのアメリカの統治下にあった日本では、ハイソ・エントリーの

種類に関係なく、外車と言えば、アメ車を指していた。一部のカーキチ(死語)のみが欧州車を信奉し

ていたが、大勢は外車=アメ車であった・・・。


 日本が復興を遂げるにつれ、まず二輪業界からこの雰囲気を払拭し始めたが、四輪の世界では

その後もしばらくはアメ車が幅を利かせていた。アメ車は成功者の証であった。それは即ち、当時の

映画スターしかり、大企業の社長しかり、ヤクザしかり、プロ野球選手しかり…。

 確かに今見ても、当時のアメ車には“華”があった。それに比べれば、メルセデスも、ロールス・ロイ

スも、相対的に小さく見え、またその佇まいも地味と言わざるを得ない…。


 漫画“あぶさん”の中で、一番のクルマニアといえば、文句なく“ノムさん”こと、野村克也氏だ。その

頻繁に登場する愛車は、“リンカーン・コンチネンタル”であった。当然の様に、幼い私もリンカーン・



コンチネンタルが大好きになった。更に言えば、この頃一番好きなクルマと言えば、真っ白な車体の

ボンネットに、ファイヤーバードがプリントされた、“ファイヤーバード・トランザム”であった。

 「いつか、お金持ちになったら、これらのクルマを買うんだ!」

と心に誓ったものである。そしてこの思いは、“スーパーカー・ブーム”が来るまで、変わらずに心の

中に住み続ける事になる…。


 ところがこのアメ車も、“盛者必衰”の例に漏れず、オイルショックに前後して衰退して行く事にな

る。そしてそれとは逆に台頭してきたのが日本車であった。更に日本車は文字通り日の出の勢い

で、アメリカの市場は言うに及ばず、文字通り世界を席巻しつつあった。欧州市場も例外では無い。

 当時世界の頂点を占めていた欧米ではあるが、全員が裕福だった訳では無く、寧ろ中流以下の

庶民でほぼ占められていたのだ。そこに故障をほとんどせず、小型で安価な日本車が食い込む余

地が十分にあった訳だ。ヨーロッパに関しては、元々小型車と言うジャンルに一日の長が有り、また

その為のインフラや文化も存在していた為、この東洋の侵略者に対して、比較的早期に対応する事

が出来たが、アメリカはそうはいかなかった。小手先で小型車を造っても大きな国土に住む国民の

中に、またそれを受け入れる文化がまだアメリカには存在しておらず、時代に逆行するように相変わ

らずクソつまらない、“超”が付くデカイだけの車を生産し続けた。その後も度重なるオイルショックに

よって、アメリカのメーカーは衰退し続ける事になった。そしてその流れは、未だ続いており、“ビッグ

3”なる言葉は、今や死語となっている…。


 ところが最近、このアメ車にも復活の兆しが見えて来た。最初に反撃の狼煙を上げたのが、二輪

界の雄、“ハーレー・ダビッドソン”であった。この“ホモでデブなヤツが二人乗りするダサいバイク”と

自国民にさえ蔑まされたメーカーが、バイクに対する思想はブレる事無く、しかしカスタマーからの要

望はどんな細かい事ですら極力スピーディーに受け入れるという経営方針に転じ、あっと言う間に黒

字続きの優良企業へと復活した。確かに最近のハーレーには魅力的なバイクが溢れているし、その

アフターサービスや、カスタムパーツの豊富さには驚くばかりである。そして負けじと四輪界にもジワ

ジワと、復権の香り漂うクルマが世に出始めた。それはダッジ・ヴァイパーであり、シボレー・コルベッ

トZR1であり、キャデラックCTS等である。残念ながらリンカーンコンチネンタルは、未だくすぶってい

る状態だが、そのライバル車であり、アメリカの象徴でもあるキャデラックの方は、既に欧州高級車と

肩を並べる地位では無くなっているが、その車格を下げたとはいえ、高級車の名に恥じないパフォー

マンスと装備を身に着け始めている・・・。


 先日、某お笑い芸人がMCを務めるクルマ番組内に於いて、キャデラックSRXクロスオーバーなる

クルマが紹介されていた。アメ車という事で、タカを括って観ていたが、その佇まいや、パフォーマン

スを見て度肝を抜かれた。恥も外聞も捨て、比較的低価格に設定された値段の価値を遥かに超え

るオーバークオリティーのクルマだったからだ! 画面を見ているだけでも、購入の対象となるクル

マへと昇華していた。

 そして今、手元にあるのは…



   コ レ!

   生まれて初めてアメ車のカタログを取り寄せてしまった。


    正に隔世の感である…。


  つづく
ブログ一覧 | 私小説 | クルマ
Posted at 2013/07/05 03:02:37

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

モーニングクルーズ&トークセッション
パパンダさん

ウチのルノー車をキレイにしました
P.N.「32乗り」さん

アベイルでホンダグッズを買いました ...
ウールさんさん

TRF - BOY MEETS G ...
kazoo zzさん

旅行中ですが•••ありがとうござい ...
shinD5さん

3分投資診断 やってみました^_^
京都 にぼっさんさん

この記事へのコメント

2013年7月5日 20:16
どうもアメ車に触手が動かないんですよね(^^;;

お客様が「マスタング」買ったと言うんで、車検証みたら「型式 不明」

並行車か?

と、思ったら、正規ディーラー車。

年間100台も輸入しない車には、
型式申請しないんだと(^^;;
コメントへの返答
2013年7月6日 6:57
最近のアメ車は、ホント頑張っていますよ!

サービスも向上していますし、値段もかなり

下がって来ていますし、ちゃんとマーケティ

ングリサーチをしてラインナップしています

から! ・・・って、それが当たり前ですが(^^:

プロフィール

犬、クルマ、バイク、食べ歩き等で常に忙しい休日を送っている、渋谷生まれの代々木育ち。でも今は川崎(笑) 遊びの資格を、結構持っているので(スキューバ、ボート、ス...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

ACドレンパイプの延長 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/08/08 03:16:02
凄い偉業ですよコレは!!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/07 07:59:57
≪“ダンディズム”・・・男の幸せとは・・・≫ Epilogue  そして・・・重大発表・・・ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/08/29 22:01:45

愛車一覧

ホンダ CB1100 ホンダ CB1100
バイク最高! バイクも仕事柄たくさん乗ってきましたが、やっぱり国産がいいですね~(笑) ...
ポルシェ 911 カブリオレ ポルシェ 911 カブリオレ
アップするの時間掛かったなぁ~(苦笑) 今まで様々なクルマに乗ってきましたが、私なりに ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
実質的にはメインクルマです。個人的に私のクルマ選びの必須条件は、“コンパクト”で“4WD ...
BMW 7シリーズ BMW 7シリーズ
 実は、750iLを下取りにパジェロミニを購入した後、今度は其のパジェロミニを下取りに7 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation