メガーヌⅣRS

先週末、運動がてら街まで歩き、ふらっと書店に立ち寄った。
行くところは、大抵トイレとクルマ書籍のコーナーに決まっている。

平積みされた雑誌を斜めに眺めると、最近日本にも上陸した、メガーヌⅣRSの特集本があった。

　　※写真はメガーヌGTです。
日本にはDSG（ルノーではEDCと呼んでいる）しか導入されていないので、これまでなら、鼻も引っ掛けないのだが、何故か手に取り、パラパラ眺めた後に、レジに持っていってしまった。

きっと、ポイントが貯まっていたので気が大きくなっていたのだろう(^-^;



話は少し逸れるが、ﾜﾀｼはシビックTypeRが大好きだ。

何故好きなのかというと、初めて試乗して、高速道路のランプのようなコーナーを走っているときに、ビビっ、ビビビッ！とくるものがあったのだ。

そういう伝わり方をするクルマは大抵良いクルマなのだ、ﾜﾀｼにとっては。
その後、何度もTypeRでドライブしているが、期待を違えたことはない。

お山の高速コーナーをやっつけているときは、ﾜﾀｼの様なド素人がドライブしても、いつもヒリヒリとした緊張感とともに大きな快感をもたらしてくれるのである。

そうなのだ、ご多分に漏れず、ﾜﾀｼもコーナーが好きなのだった、下手くそなりにではあるが。

シビックTypeRは、どんなコーナーでも、誰が運転していても、それなりに幸せな気分にさせてくれる能力を備え持っているのだ。



そして、メガーヌRS
メガーヌⅣには、４コントロールという飛び道具が備わっている。

昔々、ホンダがプレリュードに搭載し、4WSと呼んだアレである。
その後、確か日産もブルーバードにアテーサとかなんとか言って搭載した様に記憶しているが、間違っていたらごめんなさい。

昨年、日本に導入されたメガーヌGTにこの４コントロールが搭載されており、カーグラフィック誌の特集で、お山での楽しさは飛び抜けて素晴らしいと高い評価をつけた評者が複数いた。

乗ってみたくなったﾜﾀｼは、遥々遠くのルノーディーラーまで出かけて行って、試乗させて頂いたのだが、街中試乗では、４コントロールのそれらしい効果を体感することはできなかった。

あまりに自然に振る舞うので、ﾜﾀｼの様な素人には気付くことができなかったのかもしれない。

こうして、試乗では大した印象は残らなかったが、何故かずっと気になっていた。
メガーヌⅢRSや、１世代前のルーテシアRSも素晴らしいクルマだったのだ。
ルノーが放つRSと冠されたクルマは素晴らしいに決まっているのだよ。
だから、新型メガーヌRSも良いに決まっている。
（↑　三段論法か？(^^;）


だから、早く、それなりのステージで乗ってみたいのだが、ちょっと気になる部分も無くはない。

それは、やはり４コントロールについてだ。
前輪のトルクベクタリングに加え、後輪までステアしたら、どんなコーナーでも、ステアリングをちょちょいと動かしてやれば、クルマは何の苦もなくひょいひょいと思った通りにノーズをコーナーの先へと向け、するりと何事も無かった様にクリアしてしまう…。

とすると、コーナーを攻める喜び、楽しみ、緊張感、肉体労働等などの全てがマシンに持って行かれてしまうのではないか？

多かれ少なかれ、難しさが伴うから、その行為が楽しかったり嬉しかったり、クセになッたりするんじゃなかろうか？？？

やはり、AIは人間の仕事を奪ってしまうのか～ッ！

なんて思ったり、思わなかったり、ね（笑)


ま、そうは言っても、シビックTypeRの楽しさの大きな部分が、出来の良いトルクベクタリングに依存しているかもしれないので、４コントロールで機械的に安楽にコーナリングしちゃうのだって、全然オッケーだったりするのかも。


何はともあれ、メガーヌⅣRS、早いとこたっぷりと乗ってみたいもんですなぁ。