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2020年11月23日

宮城の震災遺構巡り

先日、陸前高田の震災遺構を巡りました。
その後、「地元の震災遺構も見とくべきじゃない?」と思い立ち、連休の二日間でぶらっと出かけて参りました。とりとめのない内容ですがよろしければご覧ください。

今回はすべての画像をクリックで拡大できるようにしました。興味があれば画像内の文字もお読みください。(低画質・ピンボケはご容赦ください。)


<旧仙台市立荒浜小学校>

まずは旧仙台市立荒浜小学校です。

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震災遺構があることなど最近まで知らなかったのですが、どうやら私が仙台を離れている間に震災遺構と指定されたようです。知らなくて当然でした。

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津波は2階に達する勢いだったようです。

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内部は私がイメージしているとおり(コンクリの壁、長く薄暗そうな廊下、廊下の端にある水飲み場 等)の小学校でした。
そして、津波の痕跡は残っているものの、がれきの類いはほぼ片付けられていました。

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とは言え、痕跡は当時のまま残っていました。

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このほかに写真やパネルの展示、津波襲来と避難に関しての映像がありました。当時避難したと言う屋上にも上がれましたが写真はなし(撮り忘れ)です。

この後紹介する施設と比べるとあっさりしたものですが、無料ですし十分ではありました。ただ、無料なのはありがたいのですが、施設の維持管理費用もそれなりにかかるでしょうし、ちょっとくらいお金を取っても良いのではないかと思いました。


<旧鈴木英二氏邸>

次に行ったのは、名取市の旧鈴木邸です。

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個人邸ですが、津波の脅威を示す遺構として個人で残しているのだそうです。

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正面から見て右側が海。なので右側の破損が激しいです。

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こちらは陸側。海側に比べ破損が少ないです。

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周囲はすっかり更地になっているので、ぽつんと一軒だけ家があるのが印象的でした。そして、普通の民家が流されず残っているのが意外でした。
特に係員がいたりするわけでもなく、中に入れるわけでもありませんが、民家と言うことで被害がより身近に感じられる場所でした。


<旧山元町立中浜小学校>

次は県南の山元町にある旧山元町立中浜小学校です。
つい最近一般公開が始まったらしいので足を伸ばしてみました。

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ここは平成元年に建築された学校とのことで、見た目も内部も自分の思い描いている”小学校校舎”とはイメージが違いました。
最初ナビに案内されたときは、道の駅か何かだと思ったくらいです。

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内部も木をふんだんに使った作りでモダンだと感じました。
そして、ここは破損した場所や流れ着いたがれきをそのままにして展示していました。

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この建物は中庭があるのですが、2階のこの位置まで水が来たのだそうです。

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屋上に上がることもできました。目の前が海です。
目の前の更地は集落があったそうです。そして海の前には松林があり、津波前は海が見えなかったのだそうです。陸前高田もですが、根こそぎ奪われてしまった格好ですね・・・。

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駐車場には一本松もありました。陸前高田との共通点が多いです。

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ここは有料施設だけあり、展示物は手の込んだものが多かったです。案内の方(主に町職員、当時の校長先生もいらっしゃいました)も多く、パネルに書かれていないような説明や当時の様子なども話してくれました。
こう言った点も含め、結構力が入っていると感じました。


<東日本大震災遺構・伝承館>

次は県北の気仙沼市にある東日本大震災遺構・伝承館に行きました。

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ここは旧気仙沼向陽高校です。ここも有料施設で、主な展示となる校舎とエントランスや映像上映をする建屋が別になってました。

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ここもがれきなどは片付けずにそのまま展示するスタイルでした。

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この車が置かれているのは3階です。わざと置いたのではなく、実際に3階に流れ着いたとのこと。

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PC-9801が! 2011年まで現役だったんですね。

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ちなみに、ここを襲った津波は校舎の4階まで達したそうです。想像もつきません。

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この屋上で救助を待ったそうです。
今日は好天ながら風が強く、長時間いるのは寒くてつらいくらいでした。でも当時は3月で雪もちらつくような天気でしたので、過酷な状況だったと思います。ヘトヘトになりながらも自宅で過ごせた自分は幸運だったと思うより他ありません。

ここの施設は、前の2つの学校校舎と違い高校の校舎なので規模が大きいです。そして津波の高さも大きかったため、被害も相当のようでした。
がれきを残している展示室がある一方、立ち入り禁止も含めきれいに片付いている部屋もありました。広すぎるためか立ち入り禁止箇所が多かったですが、後々解放されるのかもしれません。


<旧仙石線野蒜駅>

最後、気仙沼からの帰り道に旧仙石線野蒜駅にちょっとだけ立ち寄りました。

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ここも津波で被害を受け、駅は内陸に移転したため駅のホームだけが残されています。

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当時は津波で沿岸の駅数駅が流された他、確か列車も一編成流されました。私は普段から通勤で仙石線を使っているので、違う意味で衝撃を受けました。
この写真だけ見ると津波被害の跡地には見えません。ここに電車が来ることはもうありませんが、今は別ルートで完全復旧して元気に走ってますよ。

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と言ったところで、二日間の震災遺構巡りは終了。月並みですが、改めて津波の恐ろしさを思い知った(見たことない映像なんかもたくさん見られたので)とともに、備えの大事さを再認識しました。
自分自身徐々に記憶が風化してきている3.11の地震と津波被害、こう言った施設を訪問することで意識をリセットできるのは良いのかなと思います。
ご覧の皆様におかれましても、こんな駄BLOGが災害やその備えを見直すきっかけになれば幸いでございます。


そして今日の晩酌。気仙沼で買ってきた男山の大吟醸です。
つまみは鮫ジャーキー。よくよく見たら「ビールにお勧め」ですって。食べてみたけど確かにビールの方が合いそう。
一日の最後で思慮の浅さを指摘されたような気分です💦

ブログ一覧 | 車:旅・お出かけ | 日記
Posted at 2020/11/23 21:16:50

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nobunobu33さん

この記事へのコメント

2020年11月23日 21:56
こんばんは(^o^)

確かに少しずつ記憶が風化してきている感じは否めませんね。

お気楽な観光とは別の思いで訪れるのでしょうが、いざ現場に立つと何とも複雑な心境になります。

同じ高さの津波が来ていたら、今の我が家はないハズ…


遠方で訪問したくても出来ない方もいるでしょうから、このような形で配信し伝えていくのも必要ではないかと感じます。


今年の春先に訪れたばかりなので、また直ぐに行きたいとは思いませんけど、
道路などの復旧が進み、もう少し10年前の状況に戻ってきたら再訪してみたいです。

お疲れ様でした。
コメントへの返答
2020年11月23日 23:12
こんばんは。
風化と言いますか、話題に出る機会が減ってきており、それに伴って回想することも減ってきた...って感じです。ここに来て震災遺構と呼ばれるものが増えているのも、10年と言う節目であると同時に、記憶の風化を防ぐ意味もあるのだと思います。

改めて現場に立ってみると、当時そこにいた方たちの気持ちが少なからず分かる気がしました。
そして、私自身結構我慢を強いられましたが、ここで一晩(またはそれ以上)を過ごした状況に比べればぬるいものだな...とも。

確かに、10年経ったとは言えまだ復興は半ばで、更地と防潮堤ばかりが目立つ状況ですね。後10年後にはどのようになっているのか、楽しみでもあり心配でもあります。
2020年11月23日 22:19
【ほり】さん、こんばんは。

プログを拝見して、あの震災の被害の大きさを再確認することができました。

震災があった時、何かしなければと思いながら、何も出来ない自分を情けなく思ったまま今に至っています。

そんな私ですが、いつか必ずその場所に行きたい、行かなければならないという思いを持つことができました。

ありがとうございました。
コメントへの返答
2020年11月23日 23:02
こんばんは。コメントありがとうございます。
こんな震災とも防災とも関係のない時期のぽっと出の投稿に関心を持っていただき痛み入ります。

いつか足を運びたい、そう思っていただいただけでも駄文を書いた甲斐があると言うものですし、お気持ちうれしく思います。
距離も距離ですし、増して今のこの状況がいつまで続くかも分からないところではありますが、もし東北方面にいらした際にはこの駄文を思い出していただき、ちょっとだけ時間を割いていただければ幸いです。
2020年11月23日 22:23
2001年のNY同時多発テロ、その10年後の東日本大震災、そして更に10年後の今のコロナ(中国ウイルス)。10年ごとに地球の歴史に刻む大変な出来事が…。

今は色の褪せないデジタル映像が有りますから、当時の状況を子細に紐解く事は出来ますけど、未曾有の災害は正直また見るのが辛いですね。それでは駄目なのでしょうけどね。
コメントへの返答
2020年11月23日 23:09
こんばんは。
言われてみると、確かに10年おきですね。早く2021年を終わらせてなかったことに・・・なれば良いんですがね。

また見るのがつらい、お気持ちよく分かります。私は結構鈍感な方ですが、それでも各施設を回って津波の映像を見ると涙が出そうになりました。
ちなみに、どこの映像でも冒頭に「気分が悪くなった際には」みたいな但し書きが表示されます。
私みたいな軽度な被害ではなく、家を流されたり身内を亡くしたりした方は直視できないでしょうね。
2020年11月23日 22:41
震災からもうすぐ10年、早いものですね。
半年後に東北ツーリングに行って、主に岩手県の津波被災地を廻りました。もう一度写真を見直してみようかな…
コメントへの返答
2020年11月23日 23:15
こんばんは。
あれからもうすぐ10年、ほんと早いです。
私は当時自分の周り(宮城県)ばかりに目を向けてましたが、今回歩き回って岩手県の被害の大きさを改めて理解できました。

写真を撮られているのであれば、同じ場所を巡ってみるのも良いかもしれませんね。ただ、時間は相当かかりそうですけど・・・。
2020年11月23日 23:44
自分も被災者ですが、改めて自分の中でも風化してしまってたなと認識させられました。。ありがとうございます。
お邪魔しました。
コメントへの返答
2020年11月24日 7:00
おはようございます。コメントありがとうございました。
思い出すきっかけになって何よりです。もしご興味がありましたら、本格的に寒くなる前に足を運んでみてください。
2020年11月24日 0:09
こんばんは

早いものでもう10年経ちますね。
私自身も津波に流され色々ありましたが、こちらの方は被害が少なかったので、日常で振り返る事はもう無い感じです。
被災地は宮古までしか行った事が無いので、宮城も訪れてみたいと思っています。
復興は進んでいるようですが、どこも高い堤防で海が見えなくなったのが寂しいです。(かえって見たくない方も大勢いると思いますが)

今年は震災時並みに九死に一生を得たので、改めて当たり前の毎日が当たり前ではないと気づき、きつい事があっても今を大切にしなければと思いました。
コメントへの返答
2020年11月24日 7:06
おはようございます。
あいにくそちら方面の被害がどの程度か分からないのですが、岩手宮城に比べれば軽微だったと言うだけで相応の被害はありますよね。

改まって「被災地巡り」をするほどでもなく、出かけた先で時間があればちょっと立ち寄り...位で良いのかなと思います。実際にツーリングっぽいライダーも多く見かけました。

堤防は増えましたね。海沿いを移動すると嫌でも目に入ります。最初は「景観が」と思っていましたが、改めて震災遺構を訪ねた後では仕方ないとも思いますね。

私も幸か不幸か生き延びて今に至っていますので、これも運命と思って日々過ごしていくつもりです。
2020年11月24日 6:29
震災の遺構は訪れてみたいと思います。

あの震災後、連絡が取れなくなった”みん友”さんが、気がかりのままに10年近い歳月が流れてしまいました。
コメントへの返答
2020年11月24日 7:09
おはようございます。
今はまた遠出しづらい状況になってきておりますが、今後東北方面にお越しになることがありましたら、ぜひ足を運んでみてください。

みん友さん、気になりますね。私は幸いにして友人知人で音信不通になった人はいないのですが、それも幸せの一つなのかもしれません。

プロフィール

「昨晩エアコンと扇風機をつけたまま寝たせいか、やや風邪気味で何もできなかった日曜日。朝昼抜きでお腹空いたので、夕食はスパイスの効いた薬膳料理にしました。」
何シテル?   08/10 20:35
ほりと申します。 車・バイクに限らず乗り物全般が好きで、列車や船・飛行機を利用した貧乏旅行が数少ない楽しみです。 イジりに関しては、有名メーカーのパーツを使...
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