先日iPhoneでセンターディスプレイに地図アプリをミラーリングさせようと、
AnyCastを導入しました。
結果としてミラーリングには成功し、デバイスとしては十分に機能を果たしてくれました。
ただ、自分の利用形態に合わせた”運用”という点では決して使い勝手は良くなく、また制約も多々あり、快適に使うには少々難あり...とも思いました。その辺りについて以下にまとめてみました。
<要件>
・サブ機であるiPhone7でナビアプリを実行
・iPhone7はSIMなしなので、メイン機のiPhone12miniでテザリングする
(以下iPhone7は"7"、iPhone12miniは"12mini"と記載)
・音楽ソースはストリーミング(PrimeMusicまたはSpotfy)を使用
<利用形態>
【従来の環境】
・地図アプリは7で実行
・7から12miniにWi-Fi接続しLTE通信を行う
・音楽再生は12miniを車両オーディオにBluetooth接続し実行
【AnyCastを利用した環境(変更点は下線+太文字)】
・地図アプリは7で実行
・7から12miniに
Bluetooth接続しLTE通信を行う
・7から
AnyCastにWi-Fi接続し、車両オーディオに
HDMI接続で映像出力
・音楽再生は
7を車両オーディオに
HDMI出力(AnyCast経由)し実行
<地図ミラーリングの手順>
①エンジン始動後、AnyCastの起動を待つ
→ 所要時間は20秒くらい、車両のディスプレイで確認できる
②待ってる間に7から12miniにBluetooth接続する
③7がAnyCastのWi-Fiに自動接続したことを確認する
→ 基本的には①の後に自動接続するが、しない場合手動操作が必要
④AirPlayミラーリングを行う
→ 所要時間は10秒〜15秒くらい
⑤画面がミラーリングされたことを確認し、地図(ナビ)アプリを起動する
⑥必要に応じナビの目的地設定や音楽アプリの起動を行う
*ナビの目的地設定がなければ、①〜⑤で正味1分程度
*ただし、アプリや画面を行ったり来たりするためとても面倒
<制約事項・課題点>
・車両オーディオの入力ソースがHDMI固定になる
→ ラジオやBluetooth入力できないためオーディオは7頼みになる
・7はAnyCastにWi-Fi接続しているため、12miniにはWi-Fi接続できない
→ やむなくBluetooth接続した結果、次の課題にぶつかる
・7から12miniへのBluetooth接続(テザリング)が想像以上に低速
→ 音楽がしょっちゅう途切れストリーミング再生が困難
→ ナビの目的地検索もかなり遅い
・iPhoneの画面を消すと地図画面の更新(自車位置の追従)が止まる
→ ナビアプリは画面点けっぱなしで使うのが前提なので仕方ない?
<解決案>
①7の使用をやめ12miniに一本化する
→ 一番簡単だけど12miniの消耗が気がかり
②7にSIM を刺し、独立した通信環境を確保する(要は7に一本化)
→ SIMを新たに契約する必要があり、ランニングコストが増加する
③7での音楽ストリーミングを諦め、ローカルファイル再生のみで妥協する
→ ナビの目的地検索の問題は解決しない
④ ③に加え、さらにナビも諦める
→ 地図表示専用と割り切り、ナビは従来通りスマホで行う
<その他、対策方法がない事項>
・コンビニなどでエンジンを切ると、再始動時に再接続が必要
→ まあ仕方ないけど、すぐ走り出せないのは軽くストレス
・車両のACCポジションからエンジン始動することでAnyCastが再起動する
→ セルを回すときに一瞬通電が切れるため
→ なので、エンジンを始動してから接続しないと接続やり直しになる
・7の解像度だとアスペクト比の関係で画面の上下がはみ出る
→ 設定変更で収めることも可能だけど、縦に潰れて見にくくなる
と、快適環境を実現するには「手間暇を惜しまず、多少の投資も惜しまず」のつもりじゃないとダメのようです。
個人的にはナビはそこまで重要ではない(地図=自車位置が表示されるだけでも十分)ものの、やはり音楽を鳴らせないのはちょっと・・・。
ただ、最初にも書いた通りミラーリング自体は悪くない結果なので、上手い落とし所を見つけたいところです。
それにしても、書き終わって思ったけど表現力のない投稿だなぁ・・・。