車もバイクも大好きだけどバカな事するのも大好き。
今の事務所に引っ越してから約1年。
結構色んな物がどこにあるのか分からなくなっている。
そう、引っ越しのダンボールのどこに、何が入っているのかが不明で困っている。
本日、午後からダンボール箱ひっくり返して探し物大会。
いやぁ~、お目当ての物は見つからないのに変な物ばかり出てくる。
・・・筆頭変な物
最初、何?
開けてみて更に何で?
聴診器である。
・・・もうひとつの箱
・・・。
え~、何て名前だ? 内視鏡?
お医者さんが頭に嵌めるヤツ。
何でこんな物持ってるの?
何のプレイ?
言っておくが私は記憶力に自信が無い、痴呆に少し近い。
・・・。
しばらくの間、見詰めていて思い出した。
「知らない人の披露宴に出席した時、買ったヤツだ。」
・・・はい。
読んでる方にはより一層訳が分からない。
既にと言うか、更に、意味不明な物品でしょ(笑)
そう、あれは・・・、確か5年前・・・。
・・・回想シーン。
土曜の深夜、よく行くバーにふらりと立ち寄った。
バーテンダーと初見の40代男性の先客が一人。
二人の会話が自然と耳に入ってくる。
どうやら先客の男性はちょうど来週の土曜日、結婚式を挙げるらしい。
2度目の結婚式。
ホテルニューオータニでの披露宴。
聞こえている以上、私も「おめでとうコール」しない訳にはいかない。
一通りの挨拶と祝意を述べて3人で雑談。
そのうち男性客が「今日になって2名のキャンセルが入って困っている。」と言いだした。
当方、酔っ払いである。
「あっ、行く行く、代わりに出席しま~す。」
もう一度言う。
男性客は初めて会った知らない人だ。
その人もその人で、初対面の私に対し「ホントですか? 助かります。是非ご出席下さい。」
などと答える。
それならと私も悪乗り。
「その代わりコスプレして出席、来賓でスピーチさせて。」
とバカな事を言ってしまった。
男性客「全然大丈夫ですよ。必ず出席して下さいね。」
と言う。
・・・深夜のバーで交わされるバカ話。
の、ハズではあった。
一夜明け、その男性から携帯に電話が。
昨夜交換した名刺に書いてある番号に電話してきたらしい。
「昨日はどうも。」から始まり出席確認された。
普通の人なら断るのだろうと思う。
そりゃそうだ、ニューオータニでの披露宴にコスプレで出席。
更に来賓スピーチ。
ご祝儀も包まなくてはならない。
もっと言えば当時49歳。 世間的には大人である(笑)
極め付けが知らない人の披露宴。
良識ある大人なら断って当然の話である。
あ~、だけど、私、好きなのだ。
こんなイベント。
例えば、私に対して「40キロ程離れた街まで行ってこい。 車も自転車も使うな。 走って行ってこい。」何て言われた日には、虐め? 嫌がらせ? 嫌だって言う。
しかし世の中、旅費や宿泊費、その上、連続休暇使って、わざわざホノルルまで行って42.195キロも走ろうって言う人達もいる。
私なんてお金貰っても走りたくない。
何年か掛けてコツコツ貯金して、暇さえあればトレーニング、何で走りに行くのか理解不能だ。
でも、たぶん一緒。
何が楽しいかなんて人それぞれ。
本人にとっては楽しいイベントなのだ(笑)
まっ、一緒にするなって叱られそうな話ではあるのだが・・・。
・・・そんな訳で話は最初の謎の物品へと戻る。
まず、悩んだのが何のコスプレするのか?って事。
坊主頭で無精髭の50男。
セーラー服はさすがにマズい。
かと言って本格的なアニメのコスプレなんぞ、どこで入手するものやら・・・。
考えた挙句、病院の先生コスプレ。
これなら何とかなりそう。
すぐさまネットで、白衣と聴診器を注文。
頭が寂しいので内視鏡?も買った。
全部、医療器具メーカーの本物だ。
白衣は披露宴の食事中汚れたので捨てたと思う。
2度と使う事のない聴診器と内視鏡が箱に仕舞われダンボール箱へと紛れ込んでいたのだ。
「謎は全て解けた。 犯人はお前だ!」って・・・、はい。 私の持ち物です。
・・・でっ、披露宴当日。
バーテンダーの方も一緒に出席。
小太りの彼には似合うコスプレも無く、しょうがないので亀甲縛りをしてあげた。
先生コスプレで披露宴会場受付に向かうと奇異の眼が心地よい(笑)
受付を済ませ、素知らぬ顔で会場入りしようとすると、私を呼ぶ声が・・・。
さすが、鳥取は狭い。
仕事での割り方、大口の取引先の若社長だ。
「やっちまったぁ~。」とも思ったが・・・、まあ、仕方ない。
「○○さん、こんなとこで、そんなカッコして何してるんですか?」
「いや、これから、ここで披露宴に。」
「えっ、○○さんのお友達だったの。 僕もこれからここの披露宴です。」
違げ~よ。知らん人の披露宴だよ。・・・とも、言えず愛想笑い。
とりあえずイベント(披露宴)スタート。
アウェー感満載だ。
新郎さんは結構捌けた人らしく、その友人たちもまあ、似たような人達。
その上バツイチ、2度目の披露宴なので親族もちょっと、どうでも良い感じ。
問題は新婦さんのご親族とご友人、ついでに仕事関係の方々(笑)
無茶苦茶睨んでくる。
そうこうする内、来賓スピーチ。
いやぁ~、楽しい。 と言うか面白い。
出席者の20パーセントはゲラゲラ笑ってくれている。
30%の方は苦笑って感じ。
残りの半数、50%位の方はお怒りモードだ。
あ~~。 このアウェー感。
たまらんね。
可笑しくて、今にも笑ってしまいそうになる。
私にとっちゃあ、マラソンの何倍も面白い。
結局、4分ほどスピーチした。
内容は本日の事の顛末を洗いざらい面白おかしく喋った積りだ。
たぶん、新郎さんは後で説教されまくりであった事だと思う。
・・・お金と時間を使って何をしているのか?
私は結構「やっちまう」人間だと自覚している。
人と面白さの基準がズレているのだとも感じる事がある。
この披露宴で新婦さんの列席者に不快な気分をさせたのなら申し訳ないと思う。
・・・、うん、ちょっとだけ、反省している・・・、気がしないでもない。
だって、面白いんだもの。
依頼が有れば同じような事は「やっちまう」と思う。
これはあくまでも一例だけど・・・、他にもたくさん「やっちまってる」
もう、54歳なんだけどね。
世間ズレしてると大変だ(他人事)。
早く大人にならないと。
ダメな人間になってしまう。
・・・そんな事より、この日記がウチの夫人に見られたら・・・。
どうしよう、叱られるのは確定である。
またも、膝を抱えてシクシク泣かないといけない。
困った事だ(笑)
・・・とっ、こんな訳で何か、最近文章がダラダラと際限なくなってきた。
元々、文章力何て無いし、話を纏めるのも苦手だ。
だいたいが読んで戴いてる方に何を伝えたいのかすら自分でも分からない。
国語の神様・・・、お願いします。
私に簡潔な文章が書ける能力を与えて下さい。
御礼に私の大切?な聴診器と内視鏡を差し上げます。
お願い致します・・・。