2020年09月08日
クルマもバイクも大好きだけど、人間の方が大好き。
モノより人の方が面白い・・・・・、なので、クルマなんかより人間の方が大好きなのだ。
当然である。
私が高校生の頃、一つ歳上に「はるちゃん」と言う人が居た。
元々他の中学校区の人だったのでそれまでは面識も無かった。
高校生時分、友人達と屯していたいた喫茶店で知り合った。
ちょうどインベーダーゲームが流行っていた頃で、皆とその喫茶店でコーヒー飲みながらインベーダーゲームに没頭していた。
今思うとインベーダーゲームって、何が面白かったのだろうかと思う。
学校が終わって、放課後はその喫茶店で過ごす事が多かった。
その当時の友人の知り合いと言う事で、はるちゃんもよく来ていた。
はるちゃんは割りとガタイも良く、ちょっと怖い野生的な顔をしていた。
野性的と言ってもどちらかと言えばワイルドな整った容貌であったと思う。
いっつも鼻毛が出ていたけど・・・・。
年齢も一学年上であったし最初は敬語で接していたと思う。
暫くしてから彼が残念な人である事に気が付き、徐々にタメ口に変わって行った。
彼は少しウザい人だったのだ。
人がゲームに熱中していると鼻糞を付けて来たり、横からボタンを押して邪魔して来て、大笑いして喜んでいる様な人であった。
その事に対してコチラが怒ると凄く恐縮して謝って来て、ゲーム代を奢ってくれたりしていた。
ウザいけど憎めない人だったのだ。
知的障害があり特殊学級を卒業したはるちゃん。
中学を卒業してスグに働き始めていたので、学生の私達よりは幾分小遣いも多めに持っていた。
今から考えればはるちゃんの給与は正社員の半分程度であったのかも知れない、それでも家に数万円入れていて残りがはるちゃんの小遣いであったのだろう。
はるちゃんの昔からの知り合いである友人は「はるちゃん家は凄っごいボロくて汚い。」などと言っていたので裕福な家庭では無かったと思う。
放課後、はるちゃんは同級生の人達とは遊ばず、一つ下の学年の私達のグループのトコロによく遊びに来ていた。
同級の人達と一緒に居ると虐められたり、お金を取られたりしていたらしい。
私達のグループでは暗黙の了解で、そう云う事はしない様にしていた。
・・・・・はるちゃんにとっては居心地が良かったのかも知れない。
私達が高校2年生になる頃には皆がバイクの免許を取って、単車に乗り始めた。
はるちゃんはその後ろを必死になって自転車で追い掛けて来ていた。
はるちゃんも免許センターに何度か通ったらしいが、原動機付自転車の免許は所得出来なかったらしい。
私達ははるちゃんを虐める気は無くても、別段気を使う事も無かったので追い掛けて来るはるちゃんの好きな様にさせていた。
付いて来れれば一緒に遊ぶけど、付いて来れない時は仕方ないなぁ・・・・、とっ、考えていた。
ある日の夜中、お腹の空いた私達は、はるちゃんと自動販売機のカップ麺を食べに行った。
私達は発売されたばかりの焼きそばUFOを買い、3分待ってからカップの中のお湯を捨てる。
それを横で見ていたはるちゃんは真似してカップヌードルのお湯を捨てていた。
少し皆に揶揄われながらも、スープの無いカップヌードルを美味しそうに食べていたはるちゃんの笑顔を思い出す。
近所の公園で同級生の女の子たちと駄弁っていたら、その姿を見つけたはるちゃんが自転車で公園に入って来る。
女子に興味が有っても話しかけるのが苦手なはるちゃんは私達の周りを自転車でグルグル回っている。
何度かリアブレーキを掛けて、後ろのタイヤを滑らせてはドヤ顔で女子にアピール。
今の私なら女性たちに彼を紹介し、一緒に時間を過ごせたのかも知れない。
でも10代の思春期真っ盛り、はるちゃんの事はウゼェとしか思えなかった。
たぶん冷たい言葉で追い返したのかも知れない・・・・・。
・・・・・・それ以来、はるちゃんに会った記憶が無い。
さっきねぇ・・・・・、給食の配送のバイト中、はるちゃんそっくりなお爺さんが歩いてるのを見掛けた。
私より学年が1つ上なので59か60歳になるであろうはるちゃん。
あまり綺麗とは言えない身なりのお爺さんであった・・・・・。
本人かどうか、確認していないので何とも言えないが、よく似ていたので急にはるちゃんの事を思い出してしまった。
ず~と、その存在すら忘れていた「はるちゃんの事」
もし本人だったら居酒屋で酒の一杯でも奢って上げたいと思った。
何かあんまり楽しい話しは聞けそうな気がしない・・・・・、彼が人に騙されたり、酷い目に逢ったなんて話は聞きたくもない。
ただただ、美味しそうにお酒を呑んで、笑っている彼の笑顔が見て見たくなっただけだ。
でも、たぶんそんな日が来る事は無い様にも思う。
・・・・・だって、はるちゃんのウザい所は変わってないと思うし・・・・。
本日もいつもの様に画像が無いです。
今日のブログはホントは個人の日記にでも書けばいい様な内容の備忘録みたいなモンです。
最後まで読んでしまった人は・・・・スイマセン(笑)
Posted at 2020/09/08 17:02:42 | |
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