ようやく “30年ぶり”の　ホンダ ワールドチャンプ 返り咲き！　前篇

　正に劇的な幕切れであった・・・。


　少し遅れたが、この話題には

　言及せねばなるまい！


　今シーズンの凄い所はいくつか有るが、まあ何と言っても最終戦の時点でチャンピオンを争う

二人のドライバーのポイントが全くの同点と言う事だろう。

　Ｆ１の長い歴史の中でも最終戦まで同ポイントだったケースは過去に一度しか無く、(1974年)

しかもこの時は全15戦しか無く、しかもドライバーズポイントは6位以上しか与えられなかった。

　しかしそんな“緩い時代”ですら1度しか同ポイントだったシ－ズンは無く、いわんや現在の

複雑なポイントシステムと、全22戦の長丁場プラス武漢ウィルスの禍による不安定な日程の

中でのこの事実は奇跡と言っても過言では無い確率なのだ！

　まあ途中経過はここで述べずとも、もうYouTubeにてゴマンと関連する動画がアップされて

いるので其方を御覧になれば宜しいかと思います。

　因みにワタクシはＣＳ放送にて視聴しておりましたが、世界とは裏腹にこのＣＳの解説人達は

最終ラップでのポリティカルな話題にスポットを当て、肝心なレースの盛り上がりをスルーする

という解説に傾倒し、歓喜の筈の場面なのに微妙な空気が漂う視聴となったのは返す返すも残念

であった。何せチャンピオン決定の話題が一番になるのは当然だが、同時にこの時、角田が4位に

入賞した事には全くと言って良い程触れられなかったのだから、マニアックにも程が過ぎる解説人

だけでは万人受けの番組は難しかろうと思った。まあそもそも、ＣＳ放送自体がマニアック向け

だから致し方ないのか。。。


　とは言え、ホンダが有終の美を飾ったのは誠に喜ばしい事でありココは素直に喜ぶべきで

あろう。因みにもう一つの最終戦同ポイントだった1974年のＦ1選手権には、日本のチーム(マキ)も

参戦しており、しかも現在に至る迄メーカーの後ろ盾を一切受けずに完全な独立チームとして参戦

していた唯一の日本のチームであった。コレ、結構凄くない？　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ(ﾟ▽ﾟ*)ﾜｧ～♪




　さて話を現在に戻すが、今年チャンプを獲ったフェルスタッペン＆レッドブルだが、来年以降は

どうなるのかというと・・・。



　表向きはホンダが撤退した為、レッドブルが自らＰＵを開発してエントリーする事にはなっているが、

レッドブルは飲料メーカーであり、当然エンジン(PU)を作るノウハウや設備など無く、実際は今年に

引き続き、ホンダが担当する事になる。とは言え建前上でも公式に撤退をすると言った手前、堂々と

“HONDA”のロゴを車体やチーム名に入れられる訳も無く、ココは日本特有の搦め手で行く事に

した。とは言ってもワタクシの様なモータースポーツ小僧(特に二輪の)からしてみれば、ホンダが

撤退すると宣言した瞬間から、或る組織の名前が浮かんでいたのも事実だった。

それは・・・。

“HRC”(ホンダレーシングカンパニー)の三文字である！


　つづく！