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しんげん神奈川のブログ一覧

2012年10月23日 イイね!

行ってきました! 札幌ドーム! 幕間狂言編  ※18禁

行ってきました! 札幌ドーム! 幕間狂言編  ※18禁
 小雨の降り注ぐ中、私は、或るド派手のネオン煌めく

店の前に立っていた。

 「よし!」

と、一つ気合を入れ、店内へと姿を消した…。

 「アオバ(仮名)ちゃん予約した、しんげんですが」

 「あ、しんげん様ですね! お待ちしておりました。こちらの待合室でお待ち下さい」

黒服のスタッフが、その強面からは想像出来ない程、高音で愛嬌に満ちた口調で、私を待合室へ

と案内した。しばらくは部屋に有るTVを点けてローカル番組に見入っていたが、その時ふと或る

事を思い出した。

 「いけねっ! ドーピング忘れていた!」

と、予め小さな白い封筒に入れていた錠剤を取り出すと、サービスで出されていたウーロン茶で

胃の腑に流し込む!

 「ふー。これで若さモリモリよ!」

壁鏡に映る私の顔が、輝かんばかりの自信に満ちた男の笑顔となっていた(爆)

 そんな戦闘態勢を整え終える頃、スタッフがオナゴの準備が整った事を告げて来た。

 「しんげん様、お待たせしました。アオバちゃんがそこの階段の先でお待ちです」

 「うむ…」

鷹揚に頷くと、走り出して行きたい衝動をグッと抑え、ゆっくりと部屋を出て階段に向かった。

 「こんにちは~! 今日はアオバを指名してくれて、アリガトー!」

少し華奢ではあるが、大家志津香に似たオナゴが明るく私を出迎えた。

 「どーも、こんなオッサンだけど、よろしくな!」

テンションが上がっていたせいか、周りが引くほど、滅多にしないウインクをかました!

一気にオナゴの顔が曇った(爆) しかしそれは一瞬の事で、直ぐにプロのスマイルで私を迎え

入れる…。

 ベッドでしばらくイチャついた時、私は軽く慌て始めていた。何故なら私の息子が反応する事

が無かったからだ!

 「何故だ!どうしてだ!」

いつまでたっても可愛い象さんから変化しない! 私はさりげなく自分の鞄に向かい、先程使った

小さな紙袋の中を覗いた。すると…。

ドーピング薬だと思っていたソレは……“チョコ〇BB”だった(核爆)

 「ビタミン剤飲んでも駄目だっつーの!」

一気に心と体の一部分が萎んでいく。俺は俺自身に激怒した……。

 気を取り直した後、のんびり二人で風呂に浸かっていた。この子はチョット舌足らずな所が有り、

また表情の各所から恐らくアスペの子だと推測できた。しかしそんな彼女が私の話に合わせよう

と懸命に頑張っている姿は、寧ろ私の心の中に優しさを芽生え始めさせていた…。


 体も暖まった所で、彼女はマットの準備に取り掛かった。その準備をしている間、私は彼女の

生い立ちを聞いていた。すると…。

 「私はお父さん知らんのよ。生まれた時には既におらんし、お母さんが一人で私を育てたんよ!」

 「そうなんだ。それでお母さんは今どうしてるの?」

 「去年死んじゃった」

 「え? なんで?」

 「ガン…肝臓癌で」

 「じゃあ入院してたんだ」

 「そー」

 「でも…いつから?」

 「あのね、ウチは凄く貧乏だったの。だから中学までお母さんと一緒に一つの布団で寝ていた

  んよ。だから私は高校へ行かずに働こうとしたら、お母さんは初めて凄く怒って、無理やり私

  を高校に行かせたの。でも、その入学金と授業料を払う為に、細々と掛けていた自分の生命

  保険を解約してたの。私がそれを知ったのはお母さんが倒れた時。重病なのに1日で病院か

  ら抜け出して、また働き始めたの。私はこっそり病院に行って先生にお母さんの事聞いたの。

  そうしたら、ガンと言われて、直ぐに手術しなければならないのに、保険を解約していたから、

  凄くお金がかかるって直ぐに退院しちゃったみたい…」

俺は黙って彼女の話に耳を傾けた…。

 「だから私は、お母さんを説得して、今度は私が無理やりお母さんを入院させたの。そしてお母

  さんには内緒で高校を辞めて、直ぐにここで働き始めたの。お店の人びっくりしてたわ!

  だって、私処女だったんですもの! だから、初めての時は…怖くて…痛かったけど…、でも

  これでお母さんの病気が治ると思うと、寧ろ嬉しかったの! それから私は、一生懸命働いた

  の。一生懸命一生懸命働いたの。でも…お母さん死んじゃった…」

こんな話を彼女は明るく笑いながら話していた。私はかける言葉も無くただ黙っていた。

 「だからね、今、私は天涯孤独の身なんよ!」

黙々と泡立てながら話しているその姿は、まるで幼女が一人でオママゴトをしているようだった。

 「私、今度お母さんの故郷に行って、大きなお墓を作るの! そして将来お母さんと一緒に

  ソコに入って…。そこに入って、今度は楽しく天国でお母さんと旅をするの! エヘッ!」

また屈託の無い、幼女のような純真な笑顔をこちらに向けた…。

いつからか、私の両眼からはイグアスの滝の如く、涙が零れ落ちていた…。

 「今、俺の前に…本当の…“青い女”が…いる…」

俺はいてもたってもいられなくなり、一生懸命泡立てている彼女を、後ろから抱きしめた。

ちょっとビックリしたアオバは、しかし抱きしめる俺の腕に優しく手を重ねた。

 「この子は俺が養う! いや、養わなければならない!」

私の中に一大決心が湧き起った。一段と彼女を強い力で抱き締めた。

 「チョット! くるしーよー!」

彼女は笑いながら私の眼を覗き込んだ。

 「あっと、ごめんごめん!」

私が腕を解くと、アオバはマットへと俺を誘った…。


 それは騎乗位から対面座位に体位を変えた時だった。

 「アオバは…どの位…稼いでいるの」

俺は本気で彼女を養おうと考えた。だから、もし彼女の稼ぎが少なかったら、このまま東京へ

連れて行こうと思っていた。アオバは暫く考える素振りをしていたが、パッと正面にいる私の眼

を覗き込むように言った。

 「ウーンとね…大体…〇〇〇〇万円位かな…」

その金額は、私の年収の3倍を軽く超えていた(爆)

 「……俺が…養って…貰おうかな…」

こうして私の一大決心は、あっけなく崩壊した(苦爆) しかしまだドラマは終わらなかった。

それは行為を終えて帰り支度をしている時、彼女の次の言葉から始まった。

 「今日は何処に泊まるの?」

 「ああ、〇〇ホテルだけど…」

するとアオバは目を見開いてこちらに向き直った。

 「ホント! じゃあ…野球観戦のあと、兄ィの部屋に行ってもいい?」

突然の申し出に、今回振り回されまくっていた俺の心のブレをようやく収める事が出来た。

所謂“下心”パワーのお蔭である(自爆) 当然二つ返事で了承した。

 「じゃあ、ホテルに着いたら電話して!」

と、アオバは携帯の赤外線を私の携帯に向かい合わせた…。



 数分後、俺の身体は、ド派手のネオン煌めく店の前にあった。

 「よし!」

と、一つ気合を入れ、店内へと姿を消した…。

すると中から、たまらなく良い匂いが漂って来た…。

ラーメン横丁にある、某老舗ラーメン店だった…。

 そう、まだまだ私の一日は始まったばかりなのだ…


  つづく
Posted at 2012/10/23 08:27:20 | コメント(7) | トラックバック(0) | | 旅行/地域

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