しんげん神奈川のブログ一覧

　「なんて日だ！！」

　　　この日の前半戦を一言で言い表すと、

　　　　　正にこの言葉以外は浮かばなかった・・・。



　数年ぶりにメールリストの或るグループからメールが届いたのは約2か月前の事だった。

　几帳面で綿密な計画を立て、ポルシェのコミュニティーであるパラノイアメンバーに宛てた

それは同窓会の案内だった・・・。


　パラノイアとは今から20数年前に某キャノンボールにて全国から集まった走り屋の、特に

ポルシェに特化したメンバー達が立ち上げたコミュニティーである。このグループの特色は

ポルシェを愛玩品として扱うのではなく、シッカリとそのポテンシャルを引出し尚且つ

楽しもうという硬派と軟派を兼ね備えた大人のグループと言えた。というコンセプトの

集まりなのだから、硬軟併せ持つ性格のワタクシが入会(そんな決まりはないが)したのは

自然の流れと言えるであろう！　うむうむ（ ー_ー(_ _ (ー_ー(_ _ｳﾑｳﾑ



因みにこの会が主催する最大のイベントは年に一度某ホテルの庭を借り切ってのポルシェピクニック

通称“ポルピク”の開催だったであろう！　ピーク時には参加台数が優に200台を超え各メディアの

取材や某漫画にもその模様が描かれたほど国内のポルシェ世界では結構名の知れたイベントと

なっていた。しかしメンバー達の老い(失礼)や、メジャーなイベントになったが故の弊害

(中傷や嫌がらせ等)が続発し、また家庭を持ったりポルシェ(空冷)から離れて行くメンバーも

チラホラ現れたのを機に、このイベントは終焉を迎える事になった。

　比較的近くに住むメンバー達はたまに走りに行ったりアルミに行ったりして交流を保って

いたが、全国に散らばるメンバー達が一堂に会する事は皆無となっていたのだ。

　そんな中、敏腕ドクターであるTaka氏の呼び掛けにより、またコロナが落ち着きを見せた

タイミングを見計らって満を持しての同窓会の再開に至った訳である・・・。




　さて、真っ先に参加を表明したワタクシではあるが、其処は現在の就業環境の不安定さが

どうしても影響してくるのは目に見えており、何とか当日までに参加準備をせねばならない

状態となっていた。　そして当日の事である。

　土曜日ではあったが、たんまりと残った仕事を片づけるのにやはりというか昼までに完了

させる事は出来なかった。

　「くそ！　この後各種道具を手配して、仮の愛車を取りに行って、

　　　　　　　　　　　セルフセレブレーション(謎)の用意をせねばならないのに！」

私は焦っていた。しかもこの日は高速道路だけでなく一般道も激しく渋滞しており冗談抜きで

歩いた方が速い状態となっていた。

　イライラが増しつつ、しかし一つ強く息を吐き出すと、渋滞に嵌まるフィットの前にクルマが

割り込んで来た。まあ捻じ込むような強引さは無かったので特に煽る事もしなかったが、何か

違和感を感じ、目を凝らしてそのクルマを見ると、何とそれは幻の車≪キザシ≫であった！

幸運なのか不幸なのかはこの時点では判らなかったが、しかし更に目を凝らしてみると、

中に赤橙こそ見えなかったが、シッカリと無線やガタイの良い二人組のスーツ姿が見えたので

スグに官憲の覆面車両だという事に気が付いた。

　「これは完全に不吉な事だ！」

そう、まるで目の前に黒猫が横切った様なそれは不幸の前兆と言えた。勿論猫好きのワタクシ

は別に実際に黒猫が横切っても、

　「ありゃ～♪かわいいでちゅねぇ～♡」

等と言って抱き抱え頬をスリスリするのは当然の事だと思ってはいるのだが、この日の流れ

は何か淀んだ滓の様なモノを感じざるを得なかったのだ・・・。


　そしてセルフセレブレーション(謎)の為に或るケーキ屋に注文していたスイーツを受け取りに

向かった時、それは起きた！！

　コノ店には駐車場が無い為、店の傍に路駐するしかないのだが、結構交通量の多い場所柄

気を遣ってなるべく縁石ギリギリに駐車をしようとハンドルを切った瞬間、ガリガリガリ！

と身の毛も弥立つ破滅の音が左前方より耳に飛び込んで来たのだ。しまったホイールガリ

しちまったぁ！！　道端が落ち葉で隠れていたので縁石の正確な位置が判らなかったので

その中で少し出っ張ていた縁石の角にホイールをヒットさせてしまったのだ！

　嫌な予感はしたが、今はセルフセレブレーション(謎)の方が先決である。急いで店内に入り

品物を受け取ると、スグに帰宅の途に着く事にした・・・。


　段々と重くなるハンドルを無視する様に走らせ、何とか自宅に辿り着いた私が見たのは

やはりというか、無残なフィットの姿であった！



　「くそー、何だってこの日に！！」

急いではいたが、実は明日の同窓会等のイベントの後、其のまま次の仕事に向かわなければ

成らず、それは即ちフィットをこのままの状態にして置く事は出来ない事を現していた。

しかし今から1本だけタイヤ交換をしに業者へ向かう訳にもいかず、ココは考えるより先に

少し(かなり)早いが、これを機に今すぐスタッドレスタイヤに換装する事を決断した！



ミーコと“坊(仮名)”が見舞る小春日和の中、黙々と作業を続けた。





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そして約30分後、何とか日が沈む前に作業を終える事に成功し、急いで後片付けを済ませると

ミーコと“坊(仮名)”に短い別れを告げてスグに次の場所へと向かった・・・。


　つづく！

　　　　　※　尚、この日の模様は、愛車紹介ポルシェカブリオレ の フォトギャラリー内の

　　　　　　　　　　→　　“ココ” 　にアップしておりますのでどうぞご覧下さい！