しんげん神奈川のブログ一覧

　また一人、昭和を代表する偉大な歌手がこの世を去った。

言わずと知れた、アニソンキング、 “水木一郎”氏である。

氏の代表曲は文字通り数えきれない程膨大な量を誇るが、

しかし質に置いても圧倒的な存在感を常に誇示していた正に

世界の偉人と言っても過言では無い“兄貴”であった・・・。


　兄貴のアニソンデビューは1971年の「原始少年リュウ」(オープニング)からであるが、世にその

存在を知らしめたのは何と言っても「マジンガーZ」であろう！（OP/EN両方）然も凄いのはその

ライバル番組として始まりまた一時期は時間帯も重なる裏番組として立ち向かった「ゲッターロボ」

でも挿入歌ではあるが参加していたという事実！　今では絶対にありえない所謂ダブルブッキングも

熟していた程のアニソン絶対王者となっていたのだ！まあ作者は両方とも永井豪氏だったのだが・・・。

　兎に角、兄貴程過小評価されている人物老いないであろう！　え、充分評価されているって？

イヤイヤ、私がこの国の首席宰相だったら、有無を謂わず生前に遡って国民栄誉賞を贈るし、それ

だけでは足らずに文化勲章も受賞させる位の待遇を施したのは間違い無く別に過去の国民栄誉賞を

受賞された作曲家や歌手の方々を蔑にする訳ではないが、それらの受賞者と比べて歌った楽曲の

多さや現役の期間の長さ、そして世界への知名度及び浸透度に関して“兄貴”を越えた御仁が果して

居るだろうかと言う事！過去に受賞した偉大な歌手の方々も、世界から見れば全くの無名と

言っても過言では無い！　しかしアニソンに目を向ければ、兄貴は勿論の事、ささきいさお氏も、

堀江美都子女史も、大杉久美子女史も所謂「アニソン四天王」にも同時受賞して貰うべき偉人達

なのである・・・。


話が逸れたが、兄貴の歌い上げた楽曲は軽く1,000曲を越え、しかもその殆どが一度は耳にした事が

ある歌ばかりなのだ！　ちょっと思い出しただけでも、バビル二世、侍ジャイアンツ、鋼鉄

ジーグ、マシンハヤブサ、コンバトラーV、ボルテスV、グランプリの鷹、キャプテンハー

ロック、ルパン三世、ゲームセンターあらし、プロゴルファー猿、キン肉マンetc・・・。

　しかしアニソンだけでは無い！　特撮系に於いても、バロム１、仮面ライダーV3、ハカイダー、

がんばれロボコン、忍者キャプター、サンバルカンetc・・・。

　はてまた、中日ドラゴンズの応援歌である、燃えよドラゴンズは6度担当し、コマーシャルソング

では、ピザハットとファミリーマート等も手掛け、更にはあの“およげ！たいやきくん”のカバーも

熟していたという事実！兎に角、開渠に暇がないとはこの事であろう・・・。

　いてもたってもいられないワタクシは、そっとマイクを掴み、リビングへと移動した。

　私なりの野辺送りである。。。



奇しくも最後に歌った「父をもとめて」は、以前ココのブログでも紹介したが、その時のエピソード

として、この曲を軍歌として採用しているフィリピンを訪問した故安倍元総理が歓迎の曲として

この曲を演奏されたにも拘らず本人は気が付かずフィリピン軍が拍子抜けしたという事を合わ

せて紹介したが、まさかその両名が同じ年に亡くなるとは想像もしなかったし、しかし何か

予言めいていたものかと今になって胸騒ぎを覚える事として私の胸に刻まれている・・・。


　　　　　　　　　　　　　“兄貴！”今まで、夢を与えてくれて、ありがとう！


　ゆっくり休んで、でもその後、天国の天使も地獄の餓鬼も纏めて一緒にアニソンで大合唱してくれ！


　　でわでわ・・・。