• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

しんげん神奈川のブログ一覧

2016年01月31日 イイね!

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中々々≫

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中々々≫
 正に一触即発とも言える、瘴気に満ちた宴会場と

なったが、流石 “一流の大人達” の集まりである!

 その時、或る人物が機転を利かしたのだ!


 「ま、ま、ココは一旦ビンゴゲームを中断して、カラオケ大会と行きましょうや!」

皆の視線が、私の隣の席の、“〇ッコロ♪”氏に集中した! “〇ッコロ♪”氏は皆の熱い視線を受

け止めながら、しかし淡々とカラオケ機器に向かうと、まるで第〇興商の営業マンの様な手慣れた

手付で、黙々とカラオケのセッティングを進めた…。


 突然宴会場に大音量の、しかし華やかな音楽が鳴り響いた!

 「皆様、日々のお仕事お疲れ様です!ココは拙者の

                   歌声なんぞで、いっとき心をお休ませ下され…」

 そして、彼の独演会が始まった…。

 それは、酸いも甘いも噛み分け、マイクを握る小指をピンと立て、情感たっぷりに歌い上げるその

美声とビブラートは、皆の心を震わせるに十分な“演歌”ならぬ“艶歌”と言える感動のエンターテイ

メントと化した。私はポカンと口を開けていた。そしてその瞳がみるみる見開かれて行った。

 「今、俺の前に、“大〇栄策” が居る…。」

自然と私の腕が辺りを弄り、サインを貰う為の色紙が無いか辺りを探していた!

 ついさっきまで、マメにお酌をしてくれる、影は薄いが優しいオッサンだとしか思っていなかった

“〇ッコロ♪”氏が、みるみる私の中で憧憬の対象へと昇華して行った…。


 皆が涙ぐむ中、歌い終えた氏はそっとマイクを床に置いた。

 今ココに居る世代の男共なら、一度は味わった悲しく酸っぱい想い出。そう、山口百恵やキャン

ディーズの最後のシーンと同じパフォーマンスで締めくくると言う、憎い演出も加味され、場はあっと

いう間に健全で華やかな宴席へと舞い戻った。

 そしてコレがきっかけとなり、あっと言う間に場はカラオケ大会へと、その様相を大きく変えた…。


 その後、ビンゴゲームも再開され、今度はオジキ殿をキレさせる事も無く、無事最後まで行う事が

出来た。

 全員に賞品が往き渡るのを見たオジキ殿は、しかしまたバカ話を再開させるべく、全身にパワー

を漲らせていた。スグに爆笑の渦が巻き起こる…。


 と、その時、私の携帯が鳴った。着信音は“六本木〜GIROPPON〜”だった!この着信音に設定

している人物は3名しかおらず、ウチ1名は現在海外に赴任中であり、もう1名は現在塀の中に生息

している。 という事は、残る一人しか該当者は居なかった!

 「え? も、もしかして…」

 慌てて携帯を開き通話ボタンを押した!

 「うふふ……ウフフフ……うふふふふ……ア…タ…シ! 誰か判るかなぁ~」

何とも言えない妖艶な声が携帯から漏れ聞こえて来た。スグにこれでもかと携帯を耳に擦り付ける

様にしてその声を確認しようと試みた。途端に甘い囁きが私の耳朶を震わせる。

 例えるならその声は、“高島礼子”と、“太地喜和子”と、“梓みちよ”を足して3で割った様な、まるで

愛の権化たる、アガペーの再来とも思われた!

 そう今や、みんカラで3本の指に入ると言われる超人気女性ブロガーとなった “セイラ女史” からの

着信音であった!

 「今、何してるの?」

 「今は…オッサン達と、疑似行為見ながら酒飲んで

                    刺身喰ってビンゴゲームして大川栄作聴いてる!」

 「・・・・・・。」

チョット言葉が足らない事に思い至った私は、逆に質問した。

 「というか、姐さん、どうしたの?」

 「ウフフ……と・ど・い・た・わ・よ!」

 「あ、そうか! この前札幌に行ったから…、少ないけど、お裾分けだよ」

新年会に来る前、札幌出張で行った空港で大量に購入したお土産の一部を御裾分けとして送って

いたのだ。



 「ウフフ…とっても嬉しかったわ! ウフフ…ダーリンと口移しで

                    “マッタリ”、“ねっとり” と、頂いたわよよよんんん~!」

と、ノロケ声が向こうから聞えて来た。恐らく両名はそれぞれ≪エプロン≫と≪褌≫しか身に纏って

いないと推察された。それに対しコチラでは、再度オッサン同士による疑似行為が再開されていた。

このギャップは純真なワタクシを、何とも言えない空虚な気持ちに陥れる。と言う訳でそのノロケを

少しでも邪魔してやろうと、小さな意地悪を思いついた。

 「ふっふっふっふ・・・コチラのオジサン臭も御裾分けしてあげよう!」

と考えたのだ。

 と言う訳で、今また、“パクッ!”と、“カポッ!”の詳細を、自ら実演している最中のオジキ殿の元

に向かい、携帯を渡した!

 「オジキ殿、セイラ女史を知ってますよね?」

 「え? 嗚呼…、知っとる…けど…」

“カポッ!”っとされた瞬間の態勢で、オジキ殿が言った。

 「今そのセイラ姐さんから電話が来てるのよ! オジキ殿と話したいって!」

その言葉を聞いたオジキ殿は、まるで“現場”に踏み込まれた間男の様にシドロモドロとなり、慌てて

チャックを上げると姿勢を正し、私の携帯を受け取った。

 「あ、も、もしもし、Gと申しますが…ああぁ! セイラさん!!…」

先程まで酔っ払いのリーダーに君臨していたオジキ殿が、いきなりシラフに戻った様に滑舌良く話し

出した。心なしか声のトーンも低目となり、少しでも良い声を出そうとモガイテいる様だった…。


 話はかなり弾んでいる様で、廊下の奥から笑い声が聞えて来た。その間、宴会メンバーも落ち着き

を取戻し、バカ話の数は激減しつつあった。

 「はいはい! じゃあ、しんげんさんに代わるね!」

と言って携帯を渡されると、いつか姐さん&ダーリンとのオフ会を設けるとの約束し、お互い御機嫌

なまま通話を終えた。その切ボタンを押した傍から、オジキ殿が駆け寄り、

 「セイラさんの声って、エロッペー! エロッペー・・・ エロッペ~~ですな~!」

と、鼻の穴をこれでもかと広げ、鼻の下をこれでもかと伸ばし、“エロッペー”を3回言った。

 当初の思惑とはかけ離れてしまったが、みん友氏同士が友好を深める光景は、コチラとしても嬉し

い光景だった…。


 それから暫く後、オジキ殿が姿勢を正し、この楽しい宴会の終焉を告げると、皆が円陣を組む様に

立ち上がり、オジキ殿の1本締めにより、永遠に続いて欲しいと感じていた夢の時間の幕を引いた。

皆の顔は“満足”という文字で埋め尽くされていた。



 しかしこれは、あくまで宴会場での新年会の終了を告げただけで、この日の終わりを告げたモノ

では勿論無かった…。

    つづく!

 ※ 尚、この日の模様は、愛車紹介フィット フォトギャラリーの

             → “ココ”にアップしておりますので、どうぞ御覧下さい!(笑)


                                                     でわでわ!
Posted at 2016/01/31 07:30:47 | コメント(5) | トラックバック(0) | スーパーカー | 旅行/地域
2016年01月30日 イイね!

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中々≫

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中々≫
 確かにFU〇IW〇RAの“フジ〇ン”に似ているが、雰囲気

は間違いなく無くKANSAIの“スジ〇ン”以外の何者でも無

い“je〇us.〇氏”が笑みを浮かべながら、ゆっくりとコチラに

来る様は、正に恐怖以外の何物でも無かった!

 と、その刹那、

 「この御仁からは、私と同じ危険な香りがする!」

 恐らく私と同じ世界に住む人間なのだと直感した!

先程まで上品な“た〇組長”と同類と言っていた筈だが、どうやら宇宙の彼方に飛んで行った様だ。

 「う!やばい!刺される!イヤ撃たれる!いや、埋められる!

                イヤイヤ、F40より幅広のF355で轢いてから沈められる!」

と、恐怖に引き攣った顔のまま、それでも力を振り絞り、何とかぎこちなくではあるが愛想笑いを向

けると、身構える私を睨みつけながら、世界的歌手“ハンス・ホッター”も唸る様な見事なバリントン

で、こう言った!

 「あの……こ、この牛乳プリン……メッチャ美味いっすよ!」

と同時に、緑を基調としたパッケージに入れられたプリンを差し出して来た!

 「うっ! えっ! あ! あり、ありがとう…ご、ごじゃい…ま…する!」

と、ドモリながら震える手でソレを受け取ると、また、ニカッ!っと相手を震え上がらせる様な笑みを

零したが、その冷たい炎が宿る瞳の中にも、僅かながら暖かで柔らかい光が一筋差した様な気が

した!

 「コレはこの場で直ぐに完食せねばならない!“盃”の様なモノか」

と腹を括った私は、尚も震える指で蓋を開け、一気に胃の腑へ叩き込んだ!

 「…ん?…んん?…んんんっ!!  んまーーーー!!」

御世辞抜きで、今まで食べた牛乳プリンの中で、ダントツに美味かった!

 「流石、上流階級に棲息する御大尽達は、一般人とは

                   格の違うモノを普段から食しているんだな…」

確か先程まで自分もブルジョワジーだと言っていた筈だが、いつの間にか庶民へとその身を堕とし

めている自分がいた! しかしそんな私の表情を見て取ると、FU〇IW〇RAの“フジ〇ン”に似てい

るが、雰囲気は間違いなく無くKANSAIの“スジ〇ン”以外の何者でも無い“je〇us.〇氏”は、満足気

に頷くと、またノッシノッシと言った足取りで自分の席へと戻って行った…。



 一つ大きな壁を超えられた様な安堵感が私の体内に充満する中、ようやくビンゴゲーム機の調子

が戻った様で、オジキ殿の軽快なMCが宴会場に響き渡った!

 「皆様大変長らくお待たせいた~しました!これより豪華賞品が貴方の元へ届くかも

  しれない、スーパースペシャルウルトラファンタスティックビンゴゲームを開催いたします!!

    皆様、じゃんじゃんバリバリとお出し下さいませ~!」

恐らく知りうる単語の全てを吐き出したオジキ殿のMCが大広間の宴会場で唸りを上げた!!

 「ピピピピピピピピピピッピ!……Gィ~の~……33!」

次々と数字のアナウンスを告げる電子音が鳴り響く! しかし暫くして、誰ともなく質問が挙がった!

 「これ、アルファベットはどうなん?」

確かにカードの方には縦列にアルファベットが記載されており、アナウンスもアルファベットを告げて

いた為、ビンゴの確率が半減する恐れを感じた故の質問であった。しかし間髪を入れずオジキ殿が

 「あ、アルファベットは無視して、数字だけ選んでくれりゃあイイですよ! 」

と即答した。その場は直ぐに収まったのだが、これがオジキ殿にとって悪夢の始まりとなる事に気が

付く者は誰も居なかった…。


 それは直ぐに起こった!

 「これ、アルファベットはどうなん?」

先程と同じ質問が飛んで来た。

 「あ、アルファベットは無視して、数字だけ選んでくれりゃあイイですよ! 」

これまた先程と同じ受け答えをオジキ殿が即答した。

 「ピピピピピピピピピピッピ!……Bィ~の~……12!」

淡々とアナウンスをする機械がそう言い終えたのち、また或る場所から声が上がった!

 「これ、アルファベットはどうなん?」

またもや同じ質問が飛んで来た。

 「あ、アルファベットは無視して、数字だけ選んでくれりゃあイイですよ!! 」

これまた先程と同じ受け答えを、やや声を荒げながらオジキ殿が即答した。

 「ピピピピピピピピピピッピ!……Nゥ~の~……9!」

淡々とアナウンスをする機械がそう言い終えたのち、また或る場所から声が上がった!

 「これ、アルファベットはどうなん?」

またもや同じ質問が飛んで来た。

 「おどりゃあ!!何べん言うたら判るんじゃー!アルファベットは関係ないと言ったろーが―!! 」

遂にオジキ殿が爆発した! 皆シラフの様に見えたが、実は単なる酔っ払いの集団であった事に気

づく者は居なかったのだ! しかし尚も鼻息荒く赤鬼と化したオジキ殿の無慈悲な攻撃が始まろうと

したその時、落ち着いた声がその行動を制止した!

 「ま、ま、そんなに興奮せずに、楽しい席なのだから、怒鳴るのはヤメましょうよ!」

と言ったのは、今回のメンバー最年長の、釣りバカ日誌のすーさんの運転手“笹野高史”氏に似た、

M〇氏だった! 流石長老と言うべき落ち着いた対応だった。 その効果は絶大で、一瞬にして熱く

なった皆の頭が冷えて落ち着きを取り戻した。



 「イヤ~、酒飲んだら、チョーシに乗ってしまったわ……申し訳ない!」

これまた流石オジキ殿である、素直に熱くなった自分を戒める事に余念が無かった。

 そうして場は治まった・・・一瞬だけ・・・。

 そして、満を持してとばかりに、ゆっくりとまた、M〇氏の口が重々しく開いた。

 「ところでコレ…、アルファベットは関係あるの?」

オジキ殿の目に“殺意”と言う名の炎が燃え上がったのを、私は見逃さなかった。

 今度も沈鬱では無いが、やはり先程とは別の微妙な空気が辺りに降りて来た…。


    つづく!

 ※ 尚、この日の模様は、愛車紹介フィット フォトギャラリーの

             → “ココ” にアップしておりますので、どうぞ御覧下さい!(笑)


                                                     でわでわ!
Posted at 2016/01/30 04:06:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | スーパーカー | 旅行/地域
2016年01月29日 イイね!

チョット休憩!

チョット休憩!
  流石に14時間ぶっ続けで色々書くと

 目と腰がやられて来ました…(^。^;)

  という訳で、今回はサラッとサービスショットで

  休憩ターイム! (((*≧艸≦)ププッ


   なるべく早く新年会シリーズを書きますので、チョックラお待ち下され!<(_)>


     しっかし、“お嬢(仮名)” は、影が薄くなったのぉ~ (-_- )シミジミ www


                                                   でわでわ!
Posted at 2016/01/29 03:12:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | ワンコとニャンコ | ペット
2016年01月28日 イイね!

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中≫

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪中≫
 メンバー全員の体内に酒が巡り出した頃、オッサン達

だけの宴会の本領発揮とも言うべき、下品で眉唾で為に

ならない“バカ話”のオンパレードが始まった…。


 「そんでよぉ~、余りにもソイツが生意気ィだったからよ~、

        ギャラクティカマグナムを使ってよ~、100メートル位ブッ飛ばしてやったよ~!」

 「ぎゃはははは! 嘘吐けこの小太りが!」

 「オイラの若い頃は、その前にある道を、フリチンでバイクで飛ばしたもんだわ~」

 「ぎゃはははは! 風邪ひくだけじゃろーが!!」

 「FISCOの100Rでテスタロッサがガードレールに突っこんで

    チョコット壊しただけなのに、係員が余りにも文句言いよるから、

       じゃあこのサーキットごと買かっちゃるワイ!って札束叩き付けたんよ!」

 「ぎゃはははは!嘘吐け!お前が係員にこっぴどく怒られとるのシッカリ見とーわ!」

 話が尽きないと思われた、そんな他愛無くも楽しいオッサン達の馬鹿話も、某オ〇キ殿の話で、

そのバカバカしい話はピークに達しようとしていた!

 「そういやこの前、日本の中でもトップクラスの御偉いさんしか入れん言う

  “秘密クラブ”ちゅうのに連れて行かれたんじゃが、ホントに其処がスンゴクて、

    某ビルの中に在ったんじゃが、エレベ-ターに乗って最上階に行って、ドアが開いた

      瞬間に、跪いていたスッポンポンのオネーチャンが、ワシのココをいきなり、パクッ!

         って来たんじゃ! ……い、いや、カポッ! だったじゃろうか……いやいや、アレは

           “パクッ!” じゃった!……う~ん、やはり“カポッ!” だったかもしれん…」

別に、“パクッ!” だろうが、“カポッ!” だろうが、他人にはドッチでもよい事のなのだが、その一般

人には考えも及ばない箇所に拘るからこそ、凡人には出来ない業績を上げ各界で成功されている

のであろうと、クエの刺身とアワビの刺身を両頬一杯に頬張りながら聞いていた。しかし、どうしても

納得がいかないオ〇キ殿は、何故か先輩にも拘らず、パシリとしてコキ使っていた、“頑張れば4本

指が入る保険屋さん”を自分に見立て、自らはその時のオネーチャンに扮し、その詳細な“営み”を

疑似行為として皆にお披露目し出した!

  「ここがコーいう時に、アレがこう来たんで、コ~ンな態勢の

                     まま、あっと言う間にピュッ!ピュッ!じゃった!」

この間、その他メンバー達は、このオッサン同士による疑似行為を暫く、ただ黙って見せつけられて

いた。まあこれも修行の内だろうと受け入れた私は、余り音を立てない様に、オリーブとガーリックの

効いた伊勢海老のグラタンを、そっと口に運んでいた…。


 “疑似行為”の説明も一段落した頃、もう一方の雄である“た〇組長”は、流石と言うか、天上天下

唯我独尊の生ける御神体らしく、薄めた日本酒を、チビチビと舐める様に2ml程嗜むという酒豪ぶり

を如何なく発揮させていた! すかさずメンバーから野次が飛ぶ!

  「ちょっとぉ~! 組長ぉ~! 全然飲んでないじゃんよ~!!」

それに対し組長は、キッ!っと声の主を睨みつけ、

  「おいおい、君達は何を言っているのだよ! 

                   僕は酒豪だよ!! この中で一番飲んでいるよ!!!」

と言って、一気に御猪口に残っていた2mlの内の半分を器用に呷り、本当に残り1mlへ減らすという

酒豪ぶりを皆に見せつけた!! メンバーの間に、怒っていいのか突っ込んで良いのか分からない

という、抗えない様な微妙な空気が流れ、一瞬とはいえ触れてはいけないタブーといえる、アンタッ

チャブルな領域に棲息する御仁を茶化した事に心底、恐怖した様に黙り込んだ。途端に重しが圧し

掛かった様な沈鬱な宴会場となってしまった。 しかし私はと言えば、そんな “た〇組長” の口調や

物腰に、私と同じ育ちの良さと言うか品の良さを感じていた。

  「多分、組長と私は同じ世界の人間なのだろう」

と、干乾び始めた他の席の前に鎮座する船盛りの中のマグロの赤身を頬張りながら思った。

 そして今度は、そんな重苦しい雰囲気の中、

  「クチュクチュ…ズリュ! クチャクチャ…」

という、金目の煮付けで最も美味い、特に目玉の裏部分の超柔らかい肉とゼラチンの融合部分を

穿り返し堪能する、私の箸音だけが響いていた。 皆の視線が、組長から、ゆっくりと私に向いた。

オジキ殿は一つ咳払いをした後、

  「し、しんげんさん、キ、キンメ、コッチにもあるでよ、ソッチ持って行って、喰いんしゃい」

と言って、別のエリアに鎮座していた金目の煮付けが盛られた大皿を私に勧めて来た。

  「え!ムグムグ…良いんですか? モグモグ…じゃあ、

               お言葉に甘えて…バクバク…あざーす!…グビグビ」

と言って、ソソクサと大皿を受け取り、また自分の席へと戻って行った。 今度は沈鬱では無いが、

やはり先程とは別の微妙な空気が辺りに降りて来た…。


 とは言え、それがきっかけになったか、宴もたけなわと判断したオジキ殿が、今回の酒宴のメイン

イベントである、ビンゴゲームの開催を宣言した。途端に場は明るい笑い声に包まれ、楽しい宴会

が再開された!

 しかし、ビンゴゲームの機械が中々上手く動かず、痺れを切らしたオジキ殿は旅館のスタッフを

呼び付け、

  「なんでー! 早く直さんと、この旅館燃やしちゃるぞ!!」

と、やんわりプレッシャーをかけていた。



 その間メンバーは皆、その二人のやり取りの行く末をジッと見守っていたが、相も変わらず、私は

目の前の御馳走の処理に邁進していた! しかし、流石に私の、この行為を不愉快に感じていた

御仁が居た様だった。

 その中の一人であろう、FU〇IW〇RAの“フジ〇ン”に何となく雰囲気が似ている、je〇us.〇氏が、

ニヒルな笑みをシタタメながら、私に近づいて来た!

 実はこの御仁、初対面の時から警戒…では無く、気になっていた御仁だった。その全身から発せ

られる剃刀の様な鋭さと危うさが同居した、見た目からして、ヤ〇ザの武闘派の、それも先鋒を思

わせる、危険で空恐ろしい雰囲気を身に纏っていた。

 しかも今回、唯一私よりもガタイの大きな御仁でもある!

 そのもっとも警戒…い、いや、注視していた人物が、私の眼から視線を離さず、ゆっくりと歩いて

来たのだから、否応なく緊張せざるを得ない状況へと向かうのは避けられない事であろう…。


    つづく!

 ※ 尚、この日の模様は、愛車紹介フィット フォトギャラリーの

             → “ココ” にアップしておりますので、どうぞ御覧下さい!(笑)


                                                     でわでわ!
Posted at 2016/01/29 02:56:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | スーパーカー | グルメ/料理
2016年01月27日 イイね!

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪上≫

行って来ました! “新年会2016” 中篇≪上≫
 館内に入ると、すかさず仲居のオネーサンが寄って来た。

 「えーっと、〇〇さんの者ですが…」

と、告げると、

 「あ、御待ちしておりました! どうぞ此方に!!」

と、スムースに案内された。故に、心の準備がまだ整っていないまま、

御大尽方が屯する部屋の前に来てしまった。

 「イカンイカン! 下手に出てはイカン! こちとら別に“シモベ”では無いのだから!」

と、改めて自分に喝を入れ、ここは渋谷生まれの誇り高き“シティーボーイ”としての矜持を取戻し、

更に自分がブルジョワジーである事も示しつつ、いざ分厚い襖戸を開け放った!

 一斉に注がれる視線の先に、仁王立ちした私の姿が有った。私はひとつ頷くと、満腔の思いで

口を開いた!

 「どぉ~もぉ~! お初にお目にかかりますぅ! しんげん神奈川で御座いまするぅ!

     きょうは皆様に可愛がってもらうべく、東の国から馳せ参じましたぁ~!

         下衆の出ですが、何卒宜しくお願い致しますぅ~!」

イキナリこれでもかと卑屈な態度で、御大尽方に愛嬌を振り撒いた!

                 しーん・・・

しかし私の思惑とは裏腹に、皆の表情が固まった! その顔には、

 「何かヤバい奴が乗りこんできやがった!」

と書いてあったのは気のせいだと自分に言い聞かせた…。


 数分後、ようやく私が新年会の参加者だと理解した御大尽達は、ぎこちなくでは有るが、徐々に

私を受け入れようと努力し始めた。流石“大人”という事であろう。

 しかしこの時点で参加メンバーは、まだ揃っていない様で、主催者の東海地方を牛耳るオジキ殿

と、相模の国の内陸部を牛耳る “た〇組長” の姿はまだ無かった。その旨を聞いてみると、今回の

主役のメンバーを空港まで迎えに行っているとの事だった。

 と言う訳で、ギクシャクした時間を、もう少し耐えねばならなかったのは修行と心得た…。


 数十分後、暴風雨が吹き荒れる中にも拘らず、一際甲高い爆音が聞えて来た! スグに尋常で

は無い車が来たという事が判る!

 「到着した様ですな…」

お茶を一口啜り、全く動じない落ち着いた表情で、名バイプレーヤー“笹野高史”氏に似た、M〇氏

が呟いた。

 「その様ですな…」

スグに淡々とした肯定と同意の語彙が、マッタリと室内を包んだ。

 私は居ても立ってもいられず、思わず飛び上がり窓際に駆け寄った。

 「びくぅっ!」

と、この場に居る御大尽達が仰け反った。しかし気付かないフリをして暗くなった外を凝視した。

 「間違いない! ようやく、あの新車で買った≪マク〇ーレン675LT≫の

  車体に、何の躊躇いも無くオレンジのストライプを入れるという豪傑ぶりココに

   在り! を、全国に知らしめた、“オジキ殿”と、私の住む地域一帯の秩序と

    安全を取り仕切る “た〇組長” の行幸の御出迎えをする事が出来る!!」

私の鼓動は高鳴り、今屯する和室の襖が開かれるのを、只ジッと息を潜めて待って居た…。


 オジキ殿は、予想に反して若々しいフェイスと体の持ち主だった。

 “た〇組長”はその優しい人柄と広域なシマを擁する…では無く、高貴な家柄が滲み出た端正な

マスクと物腰を身に纏っていた。

 何せ両名との、みん友歴は長く、メールや電話でのやり取りはかなりあるのだが、こうしてお目

にかかるのは、初めてだったのだ! しかし両名は何の迷いも無く、私が“しんげん”だと認識して

いた!何故だろう何故かしら…(A゚∇゚)ハテナ?


 さて、皆が揃った所で、早速大宴会の始まりである! しかしココは場を和ませ、且つ太鼓持ちに

徹するのが、末席に位置する私の使命だと心得ていた。 故に、最初は大爆笑モノのギャグを一発

カマした!

 「うっわぉぉー! 見た事も無い和食の御馳走で、“わーしょっくー”!」

鉄板の親父ギャグが炸裂した!

     シーーン…
              シーーーン…
そして、
                     シーーーーンンンン…

宴会場の空気が、まるで硬化ベークライトを流し込まれた様に固まった!!

 「い、イカン! スベッたか!!」

私の背筋に氷柱が突き刺さった!!  しかし百戦錬磨の私は、落ち込む事無く直ぐに気持ちを

切り替え、

 「…な~んちゃって! では、カンパーイ!!」

と、強引に、勝手に場を仕切り、乾杯の音頭を取った! 御大尽方は硬化したママ、まるで潤滑油

が切れたロボットの様にギクシャクと杯を重ね合わせた…。


 余りの場の凍り付き振りに、解凍するまで多少時間がかかったが、何とか酒席らしい賑わいと薫り

が宴会場を覆い始めた。

 チラチラと皆の視線を感じながら、しかし今の私は、目の前に展開する御馳走の山の中を彷徨って

いた・・・。



 「恐らく、現在地球上で、最も贅沢な魚介類と料理の品々に違いない!」

間違いなく、ローマ皇帝も、徳川将軍家も、口にした事すら無い、世界最高級の御馳走であろう事

は、その美しい見た目だけでも判ろうモノである! いわんや其の味たるや、正に至高の頂へと

邁進せざるを得ない至福の時を与えてくれる、神の御品書きであろう!

 更には、その御伴たる酒の数々も、吟味に吟味を重ねた最上級の銘酒ばかりであり、瞬く間に

酒の神に愛でられる存在へと昇華している自分が居たのだった。

 「ウマッ! ・・・がつがつ! ・・・ウママっ!! ・・・ぐびぐび!!」

みるみる目の前に、カニやエビの殻山が築かれ、銚子が林立し始めた…。


    つづく!

 ※ 尚、この日の模様は、愛車紹介フィット フォトギャラリーの

             → “ココ” にアップしておりますので、どうぞ御覧下さい!(笑)


                                                     でわでわ!
Posted at 2016/01/28 00:56:02 | コメント(3) | トラックバック(0) | スーパーカー | 旅行/地域

プロフィール

犬、クルマ、バイク、食べ歩き等で常に忙しい休日を送っている、渋谷生まれの代々木育ち。でも今は川崎(笑) 遊びの資格を、結構持っているので(スキューバ、ボート、ス...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2016/1 >>

リンク・クリップ

ACドレンパイプの延長 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2024/08/08 03:16:02
凄い偉業ですよコレは!!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/07 07:59:57
≪“ダンディズム”・・・男の幸せとは・・・≫ Epilogue  そして・・・重大発表・・・ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/08/29 22:01:45

愛車一覧

ホンダ CB1100 ホンダ CB1100
バイク最高! バイクも仕事柄たくさん乗ってきましたが、やっぱり国産がいいですね~(笑) ...
ポルシェ 911 カブリオレ ポルシェ 911 カブリオレ
アップするの時間掛かったなぁ~(苦笑) 今まで様々なクルマに乗ってきましたが、私なりに ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
実質的にはメインクルマです。個人的に私のクルマ選びの必須条件は、“コンパクト”で“4WD ...
BMW 7シリーズ BMW 7シリーズ
 実は、750iLを下取りにパジェロミニを購入した後、今度は其のパジェロミニを下取りに7 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation