2009年03月30日
ハイブリッドで勝って、シャシーで負けて!
前回に続いて、オレのぼやきを聞いてくださいませ。
「技術を価値に育てる努力、ユーザーに訴えるコミュニケーション力」が日本メーカーの弱点。先進技術を開発するエンジニア達がクルマの価値をいかにユーザーに訴求するのか。宣伝部や代理店は「エコ替え」程度の発想しか考えつかないのでしょう。技術部は「売るのは営業部」と丸投げし、「営業部」は難しい技術など理解できないので価格やスペック(数値)に頼るのですね。
厳しく言うならば、最近の自動車メーカーのエンジニアも営業関係者も「自動車を知らない」人が増えてます。もっと根っこからクルマとは何か?ユーザーや社会に何を訴えるべきなのか。全体をみつめる自動車観がないまま「どうしたら売れるのか」しか頭にないと思います。もちろん志しの高いエンジニアも少なくないと思いますが、もう一度、自動車とは何かを考えて欲しいと思うのです。
昔のエンジニア達はもっと大きな夢を持っていたし、クルマ全体を捉える眼力もありました。最近は狭いところばかり見ているような気がします。アウディのように「デフを横にだして重量配分とエンジンレイアウトを変えましょう」と提案したら「誰がそんなものに金を払ってくれるの?投資はいくら?何台売れる?」と役員から聞かれるのが日本メーカーの常識です。
「アクティブ・ステアリングならフロントヘビーなクワトロを気持ちよく曲げることができる」とは思わないでしょうね。そうそう、アウディはアクティブ・ステアリングに続いてアクティブ・デフ(外輪増速機構)をS4でデビューさせました。これでクワトロのダイナミクスが完成したのかもしれませんね。
日本はハイブリッド技術でリードしても、シャシー技術では大ききく欧州に遅れてしまいました。この差は当分縮まらないと思うのです。
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Posted at
2009/03/30 16:07:28
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