感性が錆びつかないように音楽を聴こう-24 Black - Wonderful Life

リバプール出身のバンド、ブラックのこの曲はそのシンプルな詩がボクの心にいつまでも残る。

ボクはまた海へ行く
太陽がボクを照らし
夢が空中に浮かんでいる
空のかもめをボクは見ていた
なにかがおかしな気がする
ここにはマジックがいっぱい
ほら、ボクを見てくれ
一人ぼっちで立っているボクを
陽の光に向かってまっすぐに立っているボクを
逃げる必要も隠れる必要もない
素晴らしい人生だ
逃げる必要も隠れる必要もない
素晴らしい人生だ

この詩は多分英国人独特の皮肉だ。ワンダフルじゃないライフを歌っているんだ。
淡々とスタイリッシュに哀愁のメロディに乗せて...
逃げる必要も隠れる必要もないけど、それが素晴らしい人生かどうかはわからない。友人のないたったひとりの人生を嘆き、笑ったり泣いたりする必要もない素晴らしい人生だと歌っている。

日本ではオールド・フォレスターと言う名門バーボンが初めて日本に正規輸入されてキャンペーンCMに使われたのでそれなりにヒットしたのだが、もしかすると一発屋と思われているかもしれない。
でもブラックはその後もそれなりにヒット曲は出したし、ヨーロッパではかなりの人気バンドだった。このワンダフルライフはUKチャートで86年、87年、94年と３回もチャートインした名曲。ぜひ聞いてください。
しかし、なんでバーボンのCMなんだ？アメリカ人のメンタリティの歌じゃないだろう...