ホンダ・グレイスと言うハイブリッド乗用車に乗って既に7万キロ近く走行していますが、乗っていて感じるのは先進のハイテク自動車というよりは結局元のガソリン式乗用車の延長線上なんだなと。
もちろんホンダ式ハイブリッドシステムがエンジン主役で電気モーターを補助役と言う位置付けにしているのは分かります。
もしかしたらトヨタ式ハイブリッドシステムに乗っていたら別の感想を抱くかもしれません。
でも、とりあえず私の乗っているグレイスはホンダ式ハイブリッドシステムで、ガソリンエンジンが主役なんですよ。
ですので乗っていてもパワーのあるガソリンエンジンと感じるくらいで、クラシカルなメカニズムを持つインプレッサとあまり違和感は無いのですね。(今のインプレッサは電子制御など入ってハイテクなようですが)
電気自動車モードもオプションみたいな感じで、信号発進が極めてスムーズなくらいしか特異点を感じません。
もしかすると、これこそがまさにホンダの狙い通りなのかもしれませんけれど。
グレイスのLEBエンジンから発するガラガラバサバサというノイズはノッキングであることが判明し、ハイオク燃料を使用する事で解決しています。
今ではアクセルを踏み込んでも普通のガソリンエンジンのような「グロロロロォ…」という音しか聞こえません。
ノッキングを解決した事でパワーも元通り出ているようで、今まで非力で使っていなかったホンダ純正ウルトラネクストでもトルクフルな走りができるようになりました。
よろしい。ならば次の段階だ。
エンジンオイルの変更でさらなるエンジン性能を引き出そうじゃないか。
という事で新たなエンジンオイル探求の旅が新たに始まったのでした。
具体的には今まではガラガラと言うノイズ低減がメインの探求でしたが、これからはトルクと低騒音低振動を探求しようという事です。
写真1
とりあえず在庫のある出光・ゼプロツーリング5W-30にしようかと考えていましたが、ホームセンターでカストロールXF-08 5W-30を発見。
インプレッサでもエンジン回転が重いものの滑らかでトルクの太い銘柄と記憶していますので、早速期待できそうな予感。
XF-08は確かGrⅢブレンドオイルだったかな。
化学合成油とは書いてあるけれど鉱物油と言う罠が。
結局化学合成油か鉱物油かは問題ではなくオイルとして良い製品なのかが一番の問題なのですけれど。
という事で(前置き長ぇ)、グレイスに新しいエンジンオイル、XF-08を投入したメモ書きを。
エンジンをかけた直後は多少ノイジーな感じだけれど、ココ何とか出来るのはエステル配合オイルかカストロールEDGEくらいなので期待してはいけません。
走り出してからはトルクフル。
7速でダラダラ巡行する時もとにかく楽。
一番嬉しいのは、アクセルのチョイ踏みでキックダウンしにくくなった事ですね。
普通に走っていて割とあるのが、流れに乗っていて微妙に速度が上下するシチュエーション。
この時にアクセルを踏み込むとエンジンのトルク頼りの加速をしますが、オートマ車はキックダウンが発生してタイムラグ起こるんですよね。
私はそれが大嫌いでマニュアルミッション車に乗っていたのです。
アクセル踏んだら、その瞬間にクルマが前に出ないと嫌なんです。
グレイスのオートマも同様に、アクセルを踏み込むとキックダウンしてから一瞬遅れて加速します。
でもXF-08に交換してからはキックダウンする頻度が半分くらいになりました。
これだけで全然ストレスが違いますね。
特に高速道路で追い越し車線に出る時など、90キロから100キロに加速する際のキックダウンが減っているので本当に楽。
本当はキックダウンしないでトルクだけで前に出て欲しいのだけれど、そうなると本格的にマニュアルミッション搭載車両に乗るしかないですね。
もちろんアクセルを踏み込むと軽い軽い。
低回転から高回転まで一気に回るホンダエンジンの特性はそのままに全域でトルクがアップしている感じ。
グイグイ引っ張るホンダのエンジンと、切れ目なく動力が伝わるDCTの組み合わせは楽しい。
お山とか楽しそう(笑
そしてオイルが固いので騒音と振動も大幅に低減されました。
高速巡行程度ではエンジンノイズはほとんど聞こえず、むしろタイヤがうるさい。
いや、タイヤは後述しますが静かではない銘柄なのですがね。
エンジンはアクセル踏み込んでもノイズ少なく、振動もほとんどないので快適そのもの。
トルクがあって静かなXF-08 5W-30ですが、安価な製品だけに当然デメリットもあります。
燃費がよろしくない。
そもそもグレイスの指定オイル粘度に30番オイルが無いので燃費悪化は当然なのですが。
具体的には、ウルトラネクストでは燃費計で31.5Km/Lくらいまで伸びる事があったのですがXF-08では27.0Km/L程度が関の山。
1割程度の燃費ダウンでトルクと快適性を手に入れる事ができるなら安いものですが、上を探したくなるのが人のサガ。
早速アタリを引いたようですが、まだまだ探求の旅は始まったばかりです。
エンジンオイル入れ替えたばかりなのに、既に次のオイル考えてしまいますね(笑
写真2
そして久しぶりに装着した国産スタッドレスタイヤのヨコハマ・アイスガード5 185/55R16。
最後に装着したのはヨコハマスタッドレスはランサーに装着した・・・えーっと・・・ガーデックス?(うろ覚え)
あまり良い印象が無く、その後はピレリスタッドレスばかり履いていました。
最近はミシュランスタッドレスも選んでいますが、国産はどれくらいぶりなんだろう。
率直に言って、私の知っている国産スタッドレスタイヤの印象が書き換えられました。
それくらい高性能になっていますね。
ドライグリップは普通に走っている限りは結構グリップする、と言うか明らかにブルーアースよりグリップします。
ウェットグリップも上々で、普通に走っている限りは破綻させるのは難しいんじゃないかと思う程グリップします。
明らかにブルーアースより(略
ロードインフォメーションもウェット路面でも多少あり、ある程度安心して走れるかな。
ただグリップはあるけど限界が分かりにくいので攻めて走るのは苦手。
また55扁平に関わらず乗り心地も良く、ゴツゴツ感も無い。
明らかにブル(略
まだスノーとアイスは試していないけれど快適でグリップもあるし、普通の人はコレ選んで不満出ないんじゃないかな。
恐らく国産のアイス最重視ブランドのひとつだからアイスグリップは問題ないと思うけど。
問題なのは直進安定性とハンドリングかな。
バランスはとってあるので振動やブレは発生しないんですよ。
でもまっすぐ走らない。
常にクルマのラインが1センチとか2センチ揺れ動いているような感じ。
だからまっすぐ走っているはずなのに常にハンドル修正が必要になる。
さらにハンドリングレスポンスも悪いから曲がっている最中はずっとハンドル修正している。
と言うか運転中常にハンドル修正しながら走るタイヤ。
ステアリングのセンターはどこなんだろう?と常に探している感じ。
アライメントは最近修正したから問題ないはずだし、そもそもミシュラン・エナジーセイバーではビシっとまっすぐ走るしハンドル修正もいらない。
コーナリングも入り口の一発で決まって途中で修正は入らない。
となると原因はタイヤ。
空気圧を標準の2.3から色々調整して2.7まで上げても症状は変わらず。
タイヤのトレッドが柔らかすぎるのかな?
アイス最重視の銘柄だから有り得そう。
また、ロードノイズがうるさい。
一般道走行ではあまり気にならないけれど、高速道路では常にゴーッ!というノイズが車内に飛び込んでくる。
一応グレイスは静粛性が売りのクルマのはずなんだけれど?
だからヨコハマ・アイスガード5は一般道メインで走っている方は不満出ないと思う。
でも高速道路メインで走っていると不満が出るかも。
アイスガードは去年新モデルアイスガード6になったけれど、果たしてどこまで性能向上しているんだろうね?
一世代ではそこまで劇的な性能向上は望めないと思うのだけれど。
という事で、私の中で国産スタッドレスタイヤの評価は急上昇したものの積極的に採用したいと思える程ではないという結果になりました。
やっぱりまっすぐ走るってタイヤの大事な要素だと思うんだ。
エンジンオイルはアタリを引いたけれど、タイヤは私にあまり合っていない銘柄だったみたいで既に履き替えたい気持ちが出てきています。
やはりピレリに戻るか…。
ミシュラン再購入でもいいんだけどさ。
コストコ行ってエックスアイスの実物見たら欲しくなっちゃったしなァ。