【お詫び】本日一度アップした内容を一部訂正して、別記事として再度アップします。
先日、通勤快速ロードスターRF号の12か月点検+ニュービートルカブリオレ号のエンジンオイル交換のため、行きつけのマツダ店舗へ行ってました。待ってる間はのんびりと、ロードスターRFの展示車(新色、6MT)を眺めたりしてました。
その時、担当営業さんの計らいで、試乗を勧められましたので、ひとっ走りすることにしました。マツダ3のスカイアクティブX仕様(6AT)でした。
雨天が残念でしたが。日曜日夕方だったので、幹線道路を快走したりは出来ませんでしたが、それなりに走り回って帰ってきました。(奥に見えるシルバーのマツダ3が、この後試乗するスカイアクティブG搭載車両です)
我が家の初代アクセラ(BKEP)と比べると、その仕上がりと、操作ボタンの多さに圧倒されます。ただ、今回はこの辺はどうでも良くて、興味があるのは動的性能のみ。
走り出して感じたのは、滑らかにスルスルと、かつ程よく太らせたトルク感です。踏み込んでも即座にいい反応をしてくれるパワーユニットには完成度の高さを感じました。マナーも良いですしね。
逆に言うと、特徴に乏しい、とも言えます。過給機(スーパーチャージャー)は装着されていますが、パワーアップ目的ではなく、SPCCI燃焼に理想的な条件を整えるために使う強制送風機と言った方が良いでしょう。
今回の市街地主体の試乗で存在感を感じたのはスカイアクティブXのエンジンではなく、同時搭載されたマイルドハイブリッド機構だったような気がします。走り出しから、エンジン回転数を大きく上昇させることなく、スルスルと速度が出るのですが、何となく感じられるのは、エンジンというよりもモーターによるアシスト効果。
あと、よく出来た6ATで気になったのは、低速域での走行でたまに粗さが見えたこと。要はシフトショックです。距離乗ったらマシになる?個体差なのか?何だったやら。
SPCCI燃焼を行う時にはこのモニター右上のピストンの画が変化します(画像は停止中なので、スパークプラグを用いた火花着火燃焼状態)。この画の変化で喜ぶのはきっと、いわゆる「メカマニア」さんでしょうねえ。私がこの画が変化した時に何が起こっているのか説明しましたが、助手席のBARA妻は全く興味無さそうでした。
それよりも、増えた車重(20Sより100㎏重い)により悪化した乗心地の方が気になりました。先代BMアクセラの時も、20Sに比べて22XDの車重がフロントで100㎏程度増えたので、乗心地が悪化し、ハンドリングも決して楽しいとは思えませんでした。もっとも、今回の重量増の一部を占めるバッテリーは後席付近に設置されていますから、まだマシなのかもしれませんけどね。
エンジン周辺の保温のためか、エンジンに隔壁を追加し、更に画像の通り、開閉式のエンジンカバーが備わります。聞くと、スパークプラグの装着や冷却水等、必ずマツダディーラーで行うように指定されている項目がたくさん。私のようにDIYを楽しむユーザーはもちろん、メカニックにも負担をかけることになりますね。まあ、ハイブリッドや電気自動車に対する特殊作業よりは、はるかにマシですが。
ただ、問題は価格。国内仕様だと、20SとスカイアクティブXで約70万円の開きがあります。新技術なのはわかりますが、本当にこんな価格差で海外で勝負できるのか疑問になったので、ちょっと調べてみました。開いたのはマツダUKのホームページ。
5ドアのGT SPORTグレード6ATで比較してみました。スカイアクティブGが27,295ポンド、スカイアクティブXが28,895ポンド。その差額、1600ポンド、本日時点での為替レート約141円として、225,600円。うん?国内ほど価格差がない?
上記、やっぱり腑に落ちなくてさらに調べてみたら、UK仕様は2.0スカイアクティブGにもマイルドハイブリッドが標準搭載されていました。スカイアクティブXにもマイルドハイブリッドが搭載されていますので、エンジンの仕様差で225,600円はまあ妥当なのでしょうか。というか、マイルドハイブリッドが高価。。。あと、スカイアクティブG+マイルドハイブリッド仕様に興味がわきました。国内にない仕様なので乗れませんが。
この後、20Sにも試乗、同じ6AT仕様。街乗りでは、ガソリンエンジンらしく拭け上がりますが、エンジンが嫌いな人は別として、不快ではありません。パワーも十分、ひょっとしたら高速道路での走りでスカイXとスカイGの差が出てくるのかもしれませんが、乗心地も20Sの方が好ましく、私的には、現時点では、スカイアクティブXを買う理由が思い浮かびませんでした。スカイXについては「新しいもの好きな方、どうぞ!」が結論かな、と。下取り額が大きく下がりそうな予感がしますし。
ちなみに、私がマツダ3を買うなら、15Sツーリングの6MTです。マツダ3、結局は1500㏄が主役になるんじゃないかな、そのうち1500㏄ガソリンで装備充実のグレードが出るんじゃないかなと、勝手に思ってますが、果たして。
そんな試乗を終えて、通勤快速ロードスターRF号に戻ります。うん、運転しやすい。こんなクルマを量産できるメーカーが作ったCセグメント車であるマツダ3、正直言ってどのグレードを買っても、楽しく走らせることが出来るのは確かです。
ただし、消費者目線となったときに、お値打ちな選択を考えるとなると、上記の様な文章になってしまいました。熱心なマツダファンの方には違う意見もおありかと思いますが、甘受いただけますと幸甚です。
Posted at 2019/12/24 21:33:05 | |
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