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2018年01月06日

正月三箇日・・・其の肆  高尚な休日 編

正月三箇日・・・其の肆  高尚な休日 編
  「そうだ、上野に行こう!」

 と思い立ったのは、実は去年の事であった・・・。


 ワタクシは其の見かけによらず、“美術・芸術”の分野が

結構好きなのである!

 それは自分自身が、全く“絵心” と言うモノが無いと断言して良い程の美術音痴であるが故の、

憧れの裏返しと言えるだろう!

 何せワタクシの“画力”と来たら、犬を描けと言われて描いたら、皆からそれはどう見ても“象”

だと言われ、近所のガキンチョから、ジャングル大帝のレオ(昔の西武ライオンズの帽子のマーク)

を描いてとせがまれて描いたら、イキナリ大泣きされてしまった事も有った。どう見てもゾンビの

ホラーシーンにしか見えなかった様で書いた自分もその余りの≪おぞましさ≫に一人恐怖した

位のものだったから・・・。


 そして昨年の師走に入る少し前の頃、アチラコチラの媒体から広告が載っておりまして、それが

“北斎とジャポニズム展” という催物だったのです!

 皆さん御存じの通り、19世紀中頃の欧州での万国博覧会へ出品などをきっかけに、日本美術

(浮世絵、琳派、工芸品など)が注目され、西洋の作家たちに大きな影響を与え創作意欲をかき

立てた流行芸術全般を指す言葉であるこの“ジャポニズム”。しかし今回のそれは流行全般では

無く、或る作家に絞っての展示となっていた。それが日本が誇る浮世絵師である “葛飾北斎” で

あり、この一人の浮世絵師に影響を受けた西洋の芸術家達が、どの辺りにそれが反映されている

かとの比較展示方法を採った催物なのだ。俄然興味が湧いたのだが、丁度この時は(現在もだが)

公私共に激務が続いている時でもあったので一旦は諦めたのだった。しかし開催期間を見てみる

と、来年までやっている事が判り、ならば正月休みの間に行ってみようと考えていたのだ・・・。


 そして当日。

 里帰りと言う程の事ではないが、愚姉が珍しく正月休みの間中、ずっと家に滞在していた事も有

り、美術館に行く旨を言った所、二つ返事で一緒に行く事になった。

 因みに愚姉はその外見からは想像出来無いが、西洋史、特に西洋美術史に造詣が深い。何せ、

仏教系の大学に進んだにも拘らず、卒論はアレキサンダー期に於ける西洋美術についてだったの

だから、ホント変わり者である・・・(-_- )シミジミ

 そこで或る事を思い出した。確か一昨年も同じ様な場所で同じ様な催し物を観に行ったような?

 と思い、過去のブログを見ていると、確かに観に行っていた! あの時は歴史モノであったが、

我ら美しき姉弟は、地理も歴史も芸術も好きな、その外見通り教養溢れる人物なのであったの

だから、当然と言えば当然であろう・・・うむうむ( ー_ー(_ _ (ー_ー(_ _ウムウム


 さて、いざ行こうと思ったが、確かその前回の時は現地周辺の駐車場が埋まっていた事も有り車

を停める事に難儀した思い出が有った。故に今回はその轍を踏まずに、絶対に空いている駅地下

の駐車場に車を停めて、そこから電車で現地へ向かう事にしたのは英断だったと言えるであろう。

 その前回の時は、やはり“しんげん家の宿命というかトラブル”に巻き込まれたのだが、今回は

途中から電車移動となる為、更にトラブルに巻き込まれ易い恐れがあった。故にこれまた久しぶり

に山手線に乗ったワタクシは緊張の糸を切らす事は無かった。しかし車窓から見る景色が激変して

いる現状を見るにつけ、私の好奇心が緊張を上回り、まるで子供の様に両手と顔を窓に付けて外

の景色に魅入っている光景は、逆に周りの人間達を緊張させていたかも知れない・・・。


 さて運よく、トラブルに巻き込まれる事無く、目指す場所の最寄り駅である上野駅に降り立つと、

今度は昔と変わらない上野恩賜公園の景色が目の前に広がった。

 しかし、ココもまた大きく変わった事がある。それは外人の多さだ!!

 確かに四半世紀前もこの辺りは外人で溢れ返っていた。しかしその時の外人とは≪中東人≫を

指し、しかも彼らの殆どが≪仕事≫で日本に来ていた事も有り、日本人観光客とは身なりも雰囲気

も一線を引いていた。しかし現在の外国人はその殆どが観光で来ている事が一目瞭然であり、昔と

違い華やかな雰囲気となっていたのには隔世の感は否めなかった・・・。


 今回向かうのは“西洋美術館”であるが実はワタクシ、この美術館に入った事は無かった。美術は

好きなのだが、西洋の絵画やオブジェにはトンと興味が無く、故に知識も貧相だったので、余り行こ

うと思わなかったのだ。

 さて、館内に入る前に屋外に常設されている展示物の方に目が行った。誰でも知っている様な

有名なオブジェや、何じゃこりゃ? としか見えない彫刻等も有り、これはこれで興味をそそったか

らだ。と言う訳で、恐らく世界で一番有名なブロンズ像であろう、ロダンの“考える人”を見に行った。

しかし余りにも有名なこの像、当然レプリカかと思いきや、その事を愚姉に尋ねてみると・・・

 「コレって、オリジナルなの?」

すると愚姉の眼の奥がキラーンと光り、まるで出来の悪い生徒を前にした教師の様な態度となって

得々と話し出したのには閉口した。

 「オリジナルよ! 因みに現在“考える人”オリジナルのブロンズ像は、世界に30体有り、

  その内の4体が、京都国立博物館と西山美術館と長島美術館、そしてココ国立西洋

  美術館に展示されているのよ!」

という事であった。まあ建物が世界遺産に登録されたくらいだから、ココに展示されている美術品も

凄いんだなと一人感心していると、更に愚姉が、

 「アッチの方は、もっと凄いわよ!」

と指差す方向に目を向けると、何か大きなオブジェが見えた。スグに其方に向かうと、かなりの人

で溢れ返っていた。しかもその人たちの殆どが西洋人であったのは、一種異様な光景だった。何せ

東洋人は私達しかいなかったのだから。と、今度は私が質問するより先に、薀蓄臭溢れる解説が

愚姉の口から始まった。



 「コレもロダン作の“地獄の門”よ!ロダンはかなり“ダンテの神曲”に影響されていて、さっきの

 “考える人”も、実はこの門を構成する群像の一つとして造られたものなのよ。特にこの門は単体

 作品としても独立して高く評価されていて、特に欧米人の人気が高いのよ! 何せこのロダン作

 の“地獄の門”のオリジナルは、この国立西洋美術館、静岡県立美術館をはじめ、世界にたった

 7つしか無いのだから!」

 「ふーん、日本ってそんな凄い西洋美術品を収集していたのね・・・」

と、感心しきりのワタクシだった。

 という訳で、今日はどうやら高尚で教養に溢れた一日になりそうである・・・。


    つづく!

   ※尚、この日の模様は、愛車紹介ホンダ フィット フォトギャラリー

              内の→ “ココ” にありますので、どうぞ御覧下され~♪

                                                     でわでわ!
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Posted at 2018/01/08 20:57:32

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