フォーミュラEシリーズの第8戦がベルリンで現地時間23日(土)に開幕。日本時間23時から行われた決勝でルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)が優勝を飾った。ディ・グラッシは開幕戦以来のシーズン2勝目。
レースの舞台となったのは2008年まで使われていたテンペルホーフ空港の跡地を利用した特設コース。17のコーナーで構成された全長2.469kmにおよぶ反時計回りのコースをポールポジションからスタートしたのは、40歳のベテラン元F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ)だ。しかし、トゥルーリはスタート直後に他車と接触したスキをつかれ、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ・スポーツ・アプト)に追い抜きを許してしまう。
序盤は、2010年にヴァージンからF1に出走していたディ・グラッシがリードを広げ、トゥルーリ以下が大きな集団を形成する形となる。6周目にセバスチャン・ブエミ(eダムス・ルノー)がトゥルーリをかわして2番手に上がると、リズムを崩したトゥルーリは一気に後続にも抜かれて6番手に後退。その後も徐々に順位を落とす。
33周で争われるレースが17周目を迎えるとフォーミュラE独特のルールであるクルマの乗り換えのために各ドライバーがピットインを開始する。ピット後、ディ・グラッシの首位は変わらなかったが、2番手にジェローム・ダンブロシオ(ドラゴン・レーシング)が上がり、ブエミは3番手に下がる。
後半は、開幕戦の勝者であり、現在ポイントリーダーの位置にあるディ・グラッシは後続に10秒以上の差をつけながら順調にレースを引っ張る。結局そのままディ・グラッシが先頭でチェッカーを受け、開幕戦以来の2勝目をあげるとともにフォーミュラE初代チャンピオンに一歩近づいた。
元F1ドライバーの鈴木亜久里率いる日本チームであるアムリン・アグリは、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが12位、サルバドール・デュランは18位でフィニッシュしている。今季初めてポールポジションからスタートしたトゥルーリだったが、結局レースでは最下位に終わるという厳しい結末を迎えた。
ディ・グラッシのマシンは、レース後の車両検査で、フロントウイングが補強され、8つの穴のうち6つがふさがれていたことが発覚した。
チームは、修繕に必要な変更でありレースにアドバンテージを与えるものではないと主張したが、主催者の裁定は変わらず、異議は申し立てないことになった。
この結果、ディ・グラッシに約7秒遅れで2位に入ったドラゴン・レーシング(Dragon Racing)のジェローム・ダンブロシオ(Jerome D'Ambrosio)が、正式な優勝者となった。
また、元F1ドライバーのネルソン・ピケ(Nelson Piquet)氏を父に持つネクストEV・TCR(NEXTEV TCR Formula E Team)のネルソン・ピケJr.(Nelson Piquet Jr.)が5位から4位に繰り上げとなったため、ディ・グラッシに10ポイント差をつけて総合首位に立った。
■フォーミュラEベルリン 決勝リザルト
POS / NO / DRIVER / TEAM / LAPS / TIME / GAPS
01 / 7 / Jerome d'Ambrosio / Dragon Racing / 33 / 48:26.566 / 0
02 / 9 / Sébastien Buemi / e.dams-Renault / 33 / 48:28.999 / +2.433s
03 / 6 / Loic Duval / Dragon Racing / 33 / 48:30.074 / +3.508s
04 / 99 / Nelson Piquet (FL) / NEXTEV TCR / 33 / 48:30.541 / +3.975s
05 / 23 / Nick Heidfeld / Venturi / 33 / 48:39.612 / +13.046s
06 / 30 / Stephane Sarrazin / Venturi / 33 / 48:39.901 / +13.335s
07 / 27 / Jean-Eric Vergne / Andretti / 33 / 48:40.244 / +13.678s
08 / 2 / Sam Bird / Virgin Racing / 33 / 48:40:621 / +14.055s
09 / 18 / Vitantonio Liuzzi / Trulli / 33 / 48:42.202 / +15.636s
10 / 8 / Nicolas Prost / e.dams-Renault / 33 / 48:43.168 / +16.602s
11 / 55 / Antonio Felix da Costa / Amlin Aguri / 33 / 48:43.363 / +16.797s
12 / 3 / Jaime Alguersuari / Virgin Racing / 33 / 48:47.160 / +20.594s
13 / 28 / Scott Speed / Andretti / 33 / 48:47.715 / +21.149s
14 / 66 / Daniel Abt / Audi Sport ABT / 33 / 48:50.254 / +23.688s
15 / 88 / Charles Pic / NEXTEV TCR / 33 / 48:52.057 / +25.491s
16 / 77 / Salvador Duran / Amlin Aguri / 33 / 49:10.723 / +44.157s
17 / 21 / Bruno Senna / Mahindra Racing / 33 / 49:12.823 / +46.257s
18 / 5 / Karun Chandhok * / Mahindra Racing / 33 / 48:51.269 / +52.703s
19 / 10 / Jarno Trulli (P) / Trulli / 31 / 46:10.019 / +2 laps
20 / 11 / Lucas di Grassi * / Audi Sport ABT / 33 / 48:18.980
(P) = Started race on pole/(FL) = Fastest lap of the race
* Car 5 (Chandhok) 28 second time penalty for exceeding maximum power usage
* Car 11 (Di Grassi) EXCLUDED from race for non-standardised components
トゥルーリが久々のポールポジション(ちょい昔、F1で取ってからね)だった訳ですが…どんな活躍をするのかと思ったら1周もしないうちにフロントローのディ・グラッシに1位を奪われて、渋滞作ってみたりして(被害者ブエミとハイドフェルドwww)段々ポジションが下がっていって、いつの間にかビリですよ。つか、ペースダウンの勢いがトゥルーリのマシンだけバッテリーおかしいの渡されてんじゃないコレ?ってツッコミ入れたくなるレベルで下がってくから爆笑でしたよヾ(≧∇≦)歴史的ビリを目の当たりにしましたよ。
コースは、使わなくなった空港の滑走路とターミナルを使っているからコース幅を広く取れるからオーバーテイクを狙うマシンいて中段勢のバトルが熱かったね。路面がコンクリートだからタイヤの摩耗が凄いから攻めすぎて順位下げたりとか、ハイドフェルドなんかブエミを抜いたのは、いいけど滑って抜き返されてしまったりしていてせっかくの表彰台のチャンスを棒に降ったりしたくらい。
結局、レースは、終始ディ・グラッシがリーダーで走っていてトップ勢は、あまり動きがなく終わったんですが…レース後にディ・グラッシに規定違反があったらしく失格処分で優勝がダンブロシオに変わると言うどんでん返しが起き、レース中にピットインのタイミング遅らせたピケJr.が総合1位になって得した感じでした。
今回は、ファンブーストもうまく作用していてレースが盛り上がっていたと思いました。
ブログ一覧 |
Formula E | スポーツ
Posted at
2015/05/31 18:04:50