2008年F1第15戦シンガポールGPが9月28日(日)、マリーナ・ベイ・サーキット(1周/5.067km、28日決勝61周/309.087km)で3日目を迎え、現地時間20時(日本時間21時)から決勝が行われた。
セッション開始時の気温は28度、路面温度が32度のドライコンディション。
予選Q1でルーベンス・バリチェロ(HONDA)の進路を妨害したとして、6番手ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が3グリッド降格処分を受け、9番手スタート。ジャンカルロ・フィジケラ(フォース・インディア)はピットレーンスタートを選んでいる。
タイヤはソフト側にスーパーソフトコンパウンド、ハード側にソフトコンパウンドと、最もやわらかい組み合わせが持ち込まれている。
信号が消え、マシンが一斉にスタートするとマッサがするりと抜け出し、ハミルトン、キミ・ライコネン(フェラーリ)がそれに続く。
中嶋は一つポジションを失い、トラブルで失意の予選を過ごしながらも15番手から12番手に順位を上げたフェルナンド・アロンソ(ルノー)から激しいプッシュを受ける。
トラブルが予想されていたこのレースではあったが、15周目のネルソン・ピケJr.(ルノー)のクラッシュから、大混乱が巻き起こった。
ピケJr.が17コーナーから18コーナーに向かう部分でウォールに激しく衝突したため、イエローフラッグからセーフティカーの出動となる。給油直前だったロズベルグは、ペナルティーを承知の上でセーフティカー中にピットに向かって給油を行った。
しかし、バリチェロが、止まってしまったため、セーフティカーピリオドが長引くことが決定的になり、クビサも仕方なく給油に向かう。
その後、ピットレーンがオープンになると、各車一斉にピットに向かうが、トヨタのトゥルーリとフィジケラのみが、ここであえて給油をせずに、ポジションを上げることを選んだ。
ここで大事件が起こる。ライコネンを後ろに待たせた状態でピット作業を行っていたマッサが、なんと給油ホースが抜けていないのにマシンをスタート。マッサはピット出口付近でマシンをとめる。給油ホースは、給油機の根元から引き抜かれた状態。マシンから取り外すことがなかなかできず、最後尾でコースに戻った。
20周目にレースが再開されたときには、ポジションは大きくシャッフルされた状態。トップはロズベルグ、2番手にトゥルーリ、3番手にフィジケラ。
その後、マッサにはピットでの危険な走行からドライブスルーペナルティー、ロズベルグとクビサは10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティーが科された。
全員が1回目のピットストップを終えた状態で、トップはアロンソ、ロズベルグ、クルサード。この間、ウェバーはトラブルからかマシンをガレージに入れ、リタイアした。
41周目、2番手を走行していたロズベルグが最後のピット作業に向かう。これで2番手にクルサード、3番手にハミルトン。この2人に対して23秒以上の差をつけていたアロンソは、ロズベルグがピットに入った直後に最後のピット作業に向かう。
ピット作業を終えたアロンソは、トップでコースに戻った。今季初の優勝に向けて、絶好のポジションだ。
しかし、ラスト10周になった時、このレース最後の波乱が起こった。6番手を走行していたトゥルーリが突如のスロー走行。と同時に、前を行くマッサが挙動を乱したのに引きずられる形で、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルが18コーナーの入口でクラッシュ。2回目のセーフティカー導入となる。
これで厳しくなったのがアロンソ。せっかく築いたギャップがすべて消え、残り8周でレースが再開。残り4周、前を行く4番手グロックを追いかけていたライコネンが、ターン10で曲がりきれずにウォールにヒット。4戦連続ノーポイントでレースを終えた。
結局、アロンソが自己ベストを更新する怒とうの走りで再び後続を引き離し、今季初の優勝を飾った。絶好調で迎えた予選セッションをマシントラブルで終え、悔しさを全身で表した翌日の大逆転劇だった。アロンソはこれが通算20勝目。
ポイントを獲得した8位までは以下の通り。
2位にニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、3位にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、4位にティモ・グロック(トヨタ)、5位にセバスチャン・ベッテル(トロ・ロッソ)、6位ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、7位デビッド・クルサード(レッドブル)、8位中嶋一貴(ウィリアムズ)。
トップ5位以外の日本勢はジェンソン・バトン(HONDA)が9位となっている。
ファステストラップは14周目にライコネンがマークした1分45秒599。
<フェルナンド・アロンソのコメント>
「最高の結果だよ。今季初めての表彰台で、僕にとって今季初めての勝利だ、本当にうれしい。今日手にしたものを本当に実感するまでにはあと数日かかりそうだよ。昨日の予選でチャンスを失ったからこのグランプリで勝つことは不可能に思えたけれど、今日は本当に運が良くて、チームにとってとてもいい結果が出せた。すごくアグレッシブな作戦に打って出て、多少の運も味方したけれど、僕らには速さがあったしクルマはこの週末ずっと素晴らしかったんだ」
<思ったこと>
フェラーリのピットは、なにしてるんだよ!マッサのポールポジション台無しじゃん!やっぱりロリポップが信号制なのをやめていままでどうりロリポップマン入れとけよ!だいたい、最近のフェラーリ余裕ぶっこきすぎだろ!
マクラーレンの強みってやっぱりハミルトンを中心にまとまってるからピットミスも少ないし、速いんだね。ハミルトンは、嫌いだけど。
はあ~・・・・やると思ったらライコネン焦ったからクラッシュしたよ・・・
ここまで運がないなんて(悲)
そんなことより!!
アロンソがやってくれたね!久々の優勝!久々だから超喜んでたよね!
つか、やっぱさすが2回ワールドチャンピオンになっただけあるよね。
集中力ハンパね~!ハミルトンのおかげでアロンソ好きになったし、ある意味ありがとうだね!
個人的に思うんスが、今年は、ハミルトンがワイルドチャンピオン(悪い意味でワイルドだし)になってしまうんじゃないかな。
あ~嫌だ~そんなの~マッサ!後3戦頑張れ!!つか、ハミルトン中国で去年のようにはみ出せ~!!
あ~昨日のレースは、フェラーリ惨敗で情けな~とか思いつつ。アロンソの久々の優勝に喜び・・・・ライコネンにため息で終わりました・・・・以上
<決勝結果>
1位
ルノー
フェルナンド・アロンソ
2位
ウィリアムズトヨタ
ニコ・ロズベルグ
3位
マクラーレン
ルイス・ハミルトン
4位
トヨタ
ヤルノ・トゥルーリ
5位
トロロッソ
セバスチャン・ベッテル
6位
BMW
ニック・ハイドフェルド
7位
レッドブル
デビット・クルサード
8位
ウィリアムズトヨタ
中嶋一貴
<ドライバーズポイント>
1位
ルイス・ハミルトン
84ポイント
2位
フェリペ・マッサ
77ポイント
3位
ロバート・クビサ
64ポイント
4位
キミ・ライコネン
57ポイント
5位
ニック・ハイドフェルド
56ポイント
6位
ヘイキ・コバライネン
51ポイント
7位
フェルナンド・アロンソ
48ポイント
8位
セバスチャン・ベッテル
27ポイント
9位
ヤルノ・トゥルーリ
26ポイント
10位
ティモ・グロック
20ポイント
11位
マーク・ウェーバー
20ポイント
12位
ニコ・ロズベルグ
17ポイント
13位
ネルソン・ピケJr
13ポイント
14位
ルーベンス・バリチェロ
11ポイント
15位
中嶋一貴
9ポイント
16位
デビット・クルサード
8ポイント
17位
セバスチャン・ブルデー
4ポイント
18位
ジェンソン・バトン
3ポイント
<コンストラクターズポイント>
1位
マクラーレン・メルセデス
135ポイント
2位
フェラーリ
134ポイント
3位
BMWザウバー
120ポイント
4位
ルノー
51ポイント
5位
トヨタ
46ポイント
6位
STRフェラーリ
31ポイント
7位
レッドブル・ルノー
28ポイント
8位
ウィリアムズ・トヨタ
26ポイント
9位
ホンダ
14ポイント
次は、いよいよ日本GP!
現地にいるから
予選のブログは、書けないかもですが・・・・
まあ、携帯で伝えられるかどうか分からないですけど(汗)
Posted at 2008/09/29 16:55:27 | |
トラックバック(0) |
F1 | クルマ