2012年F1第18戦アブダビGPは現地時間4日に、ヤ ス・マリーナ・サーキットで55周の決勝レースが行 われ、ロータスのキミ・ライコネンF1復帰後初優勝を決めた。ザウバーの小林可夢偉は6位入賞を果た した。
残り3戦と大詰めを迎えた2012年のF1。シーズン 第18戦は夕刻スタートで幻想的なトワイライトレー スとして知られるアブダビGPが舞台だ。 注目は13ポイント差でタイトル争いを繰り広げる 首位のセバスチャンベッテルとフェルナンドアロン ソの戦い。予選ではベッテルが3位、アロンソ7位と ベッテル圧倒的優位の結果となったが、予選終了後 にベッテル車に燃料規定違反が発覚。失格処分で最 後尾に回ったベッテルは、オーバーテイクを容易に するため、マシンに大幅なセットアップ変更を施し 重要な一戦に臨んだ。
しかし、レースはふたりの予想をはるかに上回る 大荒れのレースとなる。まずはスタート直後の1 コーナーでマルチクラッシュが起きると、9周目に はニコ・ロズベルグがHRTと絡んで大クラッシュに 見舞われた。これでセーフティカー(SC)出動となっ たレースは15周目に無事再開されたものの、追い上 げ中のベッテルが先のSCラン中に発砲スチロール製 の看板に接触。フロントウイングにダメージを負っ たベッテルはイレギュラーのピットストップを強い られ再び最後尾に回った。
すると、一度巻き起こった負の連鎖はトップ走行 のハミルトンにも及び、20周目に彼のマシンはトラ ブルからスローダウン、リタイアへと追い込まれ る。これで、上位はライコネン、フェルナンド・ア ロンソ、パストール・マルドナドのオーダーへと変 わった。その後、中盤は若干レースも落ち着きを見 せ、その間にベッテルが次々にポジションをアップ していき、2度目のピットストップを終えたベッテ ルは、3番手に浮上していたバトンの後ろ、4番手で レースに復帰する。
39周目、5番手争いを繰り広げていたロメイン・ グロージャンとセルジオ・ペレスが接触し、マー ク・ウエーバーが巻き込まれるかたちでリタイア。 この日2回目となるSCが出動したが、再開後もトッ プはライコネンが死守。終盤にアロンソが1秒後方 まで接近するが、それでもポジションを譲らなかっ たライコネンが、復帰後初となるトップチェッカー を受け、2009年ベルギーGP以来となる通算19勝 目、今季8人目のウイナーに輝いた。
2位はアロンソ。残り3周でバトンを攻略したベッ テルが最後尾から見事3位表彰台を獲得した。ベッ テル(255p)はアロンソ(245p)に3ポイント縮められた ものの、ラスト2戦を残して10ポイントのリードを 保っている。
ザウバーの小林可夢偉はスタートの混乱をうまく かわしてポイント圏内に進出すると、中盤もクレ バーにレースを展開。前方を走るマシンの脱落にも 助けられ、日本GP以来となる6位入賞を果たした。
~アブダビGP 決勝結果~
1 9 キミ・ライコネン (FIN) ロータス 1:45'58.667
2 5 フェルナンド・アロンソ (ESP) フェラーリ 1:45'59.519 +0.852
3 15 1 セバスチャン・ベッテル (GER) レッドブル 1:46'02.830 +4.163
4 12 3 ジェンソン・バトン (GBR) マクラーレン 1:46'06.454 +7.787
5 10 18 パストール・マルドナド (VEN) ウィリアムズ 1:46'11.674 +13.007
6 14 小林 可夢偉 (JPN) ザウバー 1:46'18.743 +20.076
7 6 フェリペ・マッサ (BRA) フェラーリ 1:46'21.563 +22.896
8 19 ブルーノ・セナ (BRA) ウィリアムズ 1:46'22.209 +23.542
9 11 ポール・ディ・レスタ (GBR) フォース・インディア 1:46'22.827 +24.160
10 1 16 ダニエル・リカルド (AUS) トロ・ロッソ 1:46'26.130 +27.463
11 7 ミハエル・シューマッハ (GER) メルセデス 1:46'26.742 +28.075
12 17 ジャン-エリック・ベルヌ (FRA) トロ・ロッソ 1:46'33.573 +34.906
13 20 ヘイキ・コバライネン (FIN) ケータハム CT01 1:46'46.431 +47.764
14 24 ティモ・グロック (GER) マルシャ 1:46'55.140 +56.473
15 15 セルジオ・ペレス (MEX) ザウバー 1:46'55.435 +56.768
16 21 ヴィタリー・ペトロフ (RUS) ケータハム 1:47'03.262 +1'04.595
17 22 ペドロ・デ・ラ・ロサ (ESP) 1:47'10.445 +1'11.778
リタイア
18 25 シャルル・ピック (FRA) マルシャ MR01 --- アクシデント
19 2 マーク・ウェバー (AUS) レッドブル --- アクシデント
20 10 ロマン・グロージャン (FRA) ロータス --- クラッシュ
21 4 ルイス・ハミルトン (GBR) マクラーレン --- アクシデント
22 8 ニコ・ロズベルグ (GER) メルセデス --- クラッシュ
23 ナレイン・カーティケヤン (IND) HRT --- クラッシュ
24 12 ニコ・ヒュルケンベルグ (GER) フォース・インディア --- クラッシュ
ライコネンがやっとやってくれましたよ!2009年のベルギーGP以来の優勝ですよ。予選でアロンソよりも前に行けたから表彰台には、乗れるかなくらいしか思わなかったけど。まさかスタートで2位に飛び出して、20周目にハミルトンが止まるとはね。本当にラッキーだったな。セーフティーカーが入ったりで、最後の方でアロンソに近付かれて来てもDRSが使えるようになる1秒以内に寄せ付けないようにタイムを上げるライコネンの走りには、シビレましたよ(^_^)/
タイトル争いは、ベッテルとアロンソの一騎打ちになって、10ポイント差という!まだまだ最後まで分からないという展開です!
~勝手にスターティンググリッド in USA~
1 ベッテル 2 アロンソ 3 ライコネン 4 ハミルトン
アブダビは、トラブルというか、ペナルティーというかでベッテルは、最後尾スタートだったけど、二度も同じことをするなんて有り得ないからね。多分、完璧にしてくるんじゃないかと。
フェラーリにもチャンスのあるサーキットでもあるらしく、アロンソにも可能性は、あるみたいなのでフロントローを予想!
スパみたいな高速セクションもあるからライコネンにもチャンスが巡る可能性もあったりして・・・
ハミルトンもアブダビみたいなトラブルは、避けたいだろうから無理しないかもね。失うものもないからね。だから4番手くらいかな。
そんな勝手な予想です。