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2012年10月02日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑦

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑦ 警察が“彼女”の家に踏み込んだ時、部屋の真ん中に血まみれの

包丁を持った“彼女”の母親が、全身に浴びた返り血を拭う事もせず、

へたり込んで震えていたという……。


 その日の朝、いつもの様に因業ババァにいびられながら、しかし敢

えて無視するように、“彼女”の弁当を作っていると、その態度が気に

喰わなかったのか、いきなりババァが弁当箱を叩き落した…。

 「お前ら母娘には、落ちていたものを拾い食いするのがお似合いだよ!」

 「……。」

怒りや涙をこらえながら母親は、しかし黙って床に散らばった弁当を拾い集めていた。そんな母親

に対して、さらにババァは追い打ちをかける様に、拾いかけた玉子焼きを踏みつぶした。

 「お義母様、やめて下さい」

 「お、一丁前にこの私に反抗するのかい?」

バシッバシッバシッ!

長箒を持ったババァが、母親を容赦なく叩き始めた。

 「あうっ…、うううぅ……」

母親が折檻に遭っている間、“彼女”はいつもの様に“彼女”の避難場所である押し入れの中に

潜み、ただただ嵐が過ぎるのを待っていた。その間も台所から悲鳴が上がる。

 「このゴク潰しの嫁が!」

 「ああ、お義母様、お許し下さい…」

 「今日と言う今日は我慢ならねえ!」

そう言うとババァは母娘の部屋に入り、“彼女”が大事にしまっておいた“白い大きなリボン”を引

きずり出し、母親の目の前に突き出した。思わず襖の隙間から“彼女”が覗き込む。

 「こんなモノも勝手に作りさって!」

そう言うがいなやガスコンロに火を点け、そのリボンを燃やし始めた。

 「ああ! や、やめて下さいっ!!」

 「ぐちゃぐちゃウルさいんだよ! このパン助が!」

婆さんとは思えないような力で、母親を突き飛ばすと、さらにリボンを燃やし続ける。

「そ、それだけは、それだけは、やめて下さい!」

尚も母親は、ババァに食い下がる。

 「しつこいねぇ! パンパンの分際で、気安く触るんじゃないよ!」

まだ中学生とは言え、目の前で飛び交う言葉の中に禁断の語句が混じっている事に気が付いた

“彼女”は、自分の出生の秘密を知り理解する事になってしまった。折檻されている母親だけでな

く、身を潜めている自分の手も震えていた。

 「おねがいしますおねがいします!それだけは!」

 「もうー! お放しったら、お放しっ!」

思いっきり振り解いた勢いで、母親は食器棚に飛ばされ頭を強く打ちつけた。詰まる呻き声と共に、

ぐったりと母親は動かなくなった。それを見たババァは、介抱するでもなく、逆に口元をニヤつかせ

てガスコンロの火を強めた。みるみる灰となって行く白いリボンの光景がスローモーションのように

流れていく中、押し入れの隙間から“彼女”の眼を伝う涙が光った…。


 白いリボンが燃え尽きる頃、ピクリとも動かなかった母親の身体が、ムックリと起き上がった。ま

るで能面のような表情で、ババァの背後に近づく。そして台所に投げ捨ててあった包丁を掴むと、

全く躊躇の気配を感じさせずに、渾身の力を籠めてババァの脳天に突き刺した!

 「!?」

余りの突然の事に何が起こったか分からないババァは、ドクドクと額から流れるドス黒い血を滴ら

せながら振り返り、目の前に立つ母親の能面のような顔を見ると、ようやく神経が追い付いた様

だった。

 「ぎゃぁぁぁーーー!!!」

頭を抱えのた打ち回るババァは、しかし脳天に突き刺さった包丁には手が届かず、それが一層パ

ニックを引き起こし、四肢をこれでもかと言う位ジタバタさせていた。そんな状態を表情一つ変えず

に見下ろしていた母親は、おもむろに、暴れているババァの胸を足で踏みつけ押さえると、脳天に

突き刺さった包丁を一気に引き抜いた。鮮血が天井まで噴出した。

 「ぎぃぃぃーー!」

もがき苦しむババァの視線の先に、包丁を持った嫁が自分を見下ろしていた。

 「ヒッヒ! た、助けておくれ! 早く医者を呼んでおくれ!」

先程迄の強気な言動は彼方へ消し飛び、今はただ、嫁の表情を必死に窺っていた。

 「……この期に及んで命乞いかい? みっともないったらありゃしない」

すると、今までの嫁とは思えない低音の、ババァが初めて聞く声が響き渡った。

 「ぐぅえーー!」

踏みつける足が、さらに胸郭にめり込んだ。ポキッ、バキッと骨の折れる鈍い音が足の接地面か

ら湧き起る。そして踏みつけていた足を外すと、嫁はすかさずババァに馬乗りになり、包丁を両手

で握り直すと、上に振りかぶり思いっきり振り下ろした。噴水の様に血が噴き上がった。

 「ギャー―――!」

包丁は、今度はババァの右目に突き刺さっていた。そしてその包丁をこねくり回す。

 「ギャギャギャギャ――!」

嫁はズタズタになった右目を抉り出すと、間髪を入れずにもう片方の目に包丁を突き立てた。ガリ

ガリと刃と骨が削りあう、嫌な音が鳴り響く。

 「ヒィ――!」

尚も振りかぶると、引き抜いた包丁の刃先は、頭蓋骨によって刃こぼれが生じていた。しかしそれ

をものともせず、また包丁を振り下ろした。何度も何度もババァの顔面に包丁を刺し続ける。既に

ババァの顔は、原形を留めておらず、まるでケチャップが均等に塗られている様な状態であったが、

その中に、僅かに凹凸の残っている場所から息が漏れた。

 「ひゃ、ひゃふ…へて…」

キラリと嫁の眼が光った。

 「おやおや、しぶといね。まだ生きてるよ、このババァは!」

そういうと嫁は息の漏れる、入れ歯の取れた口をこじ開け、ムンズと舌を掴むとその根元から切り

取った。

 「!!!!!!!!」

声にならない声が身体にまとわりつく。

 「これで、おしゃべりも出来なくなったわね! ほっほっほっほっほ!」

ババァは、単なる凹凸の一部と化した口を、パクパクさせていた。

 「まだ死なせないよ! お前には、もっと苦しんで死なせてあげるから!」

嫁はゆっくりと包丁を右手に持ち替え、何度もにババァの左手に突き刺した。

 「!!!!!!!!!」

あっという間に全ての指は飛び散り、ドラえもんの様な手になった。

そして左手に包丁を持ちかえ、今度はババァの右手に振り下ろす…。


  つづく
Posted at 2012/10/02 17:38:35 | コメント(4) | トラックバック(0) | 私小説 | その他
2012年10月02日 イイね!

“新・東京駅” 間違い解答編です!

“新・東京駅” 間違い解答編です! 正解は以下の通りです!

    ①右上鉄塔の長さ
    ②中央鉄塔の先の大きさ
    ③右下視覚障害者誘導用ブロックの有無
    ④白いタクシーの後ろのカップル
    ⑤真ん中やや右上屋根の溝の数
    ⑥真ん中丸く白長い建造物の長さ
                            ⑦黄色いタクシーのドアマーク
                            ⑧左奥ドームの有無

 皆様の成績は、どうだったでしょうか?(笑)

   でわでわ!
Posted at 2012/10/02 12:00:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | 間違い探し | その他

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犬、クルマ、バイク、食べ歩き等で常に忙しい休日を送っている、渋谷生まれの代々木育ち。でも今は川崎(笑) 遊びの資格を、結構持っているので(スキューバ、ボート、ス...
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