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しんげん神奈川のブログ一覧

2012年10月17日 イイね!

さーて、行きますか!3

さーて、行きますか!3  いよいよパ・リーグ決戦の地、札幌へ出発します!

 とにかく体力が持つように、久しぶりの“朝食”は、

 スタミナ満点の、“鰻丼” と “ステーキ” と “スイトン”

 で、栄養補給完了!

 でわ、いざ!(笑)

 ・・・おっと、・・・ドーピング錠も忘れずに・・・(核爆)
Posted at 2012/10/17 06:14:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | ソフトバンクホークス | 旅行/地域
2012年10月17日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑬

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑬ 俺の発する異常な気配に、B夫はジワリと後ずさりした。逆に俺は

震える膝をなだめすかしながら、まるで導かれるように床下へと侵

入した。掘り返したような跡のある場所で、俺はゴクリと唾を飲み込

んだ。

 「何故この場所に…。この跡は何だ?」

恐怖に近い感情が沸き起こった俺は、しかし震える手でその跡を

掘ろうとする動作を止める事が出来なかった。一堀、二堀したところで、指先に何かが当たった。

そこからは慎重に周りの土を排除してくと、俺の聴覚が段々と薄れてゆくのが感じられた。一通

り周りの土を排除すると、常に携帯している懐中電灯をつけた。

 「……」

骨だった。それもかなり大きめの動物…、というより人間の骨ではないか?

恐る恐るその骨に手を伸ばす。この時俺の聴覚は全く機能していないのか、音の無い世界にい

るようだった。そして…。

 震える手が、その骨に触れた瞬間、俺は全身に電流が走ったように硬直した!

この感覚…。久しぶりに感じる、忘れようもないイヤな感覚だった。俺が、俺でなくなる感覚…。

ドッと汗が噴き出し、一気に現実に戻った。

 「イ、イカン! ここにはまだ“アイツ”がいる!」

俺は本能的に何かを感じた。一刻も早くこの場を立ち去らなければ、とんでもない事が起きる!

と、物凄い形相で慌てて床下から飛び出してきた俺を、B夫もびっくりして出迎えた。

 「せ、先輩! ど、どうしたんですか!」

 「いいから、急いで社に戻るぞ!」

余りの剣幕にB夫は機械仕掛けの人形のように俺にくっついてきた。殆ど走る速さで境内を抜け

車に乗り込んだ。一刻も早くこの場を立ち去りたいのだが、震える手が中々キーを穴に差し込む

事が出来ない。

 「くそーくそー!」

俺は渾身の力を込めてキーを鍵穴にねじ込んだ。弱弱しくエンジンが掛かったが、そんな事は、

お構いなく、大きくアクセルを床まで踏んでいた。

 車が走り出しても、俺の手の震えは止まらなかった。B夫もハンドルを掴みながらも震えている

俺の手を不安そうに見ていた。

 「早く、早くここから立ち去らねば!」

パニックに近い焦りが俺を突き動かしていた。猛スピードで車を街へと向かわせる。しかし、程なく

前方に通行止めのガードが敷かれていた。来る時には無かった看板に、俺の不安が増大する。

 「ああ、こりゃ会社に戻るのに時間がかかりそうですね~」

この状況でも、呑気な口調でB夫が言った。

 「馬鹿野郎! そんな悠長な事言ってんじゃねぇ!」

 「ど、どうしたんですか先輩!」

 「いいから! ココが駄目なら、裏の畦道抜けて行くぞ!」

クルマはタイヤを鳴らしながら方向転換をした。

 「あ…あの…、先輩…、何が有ったんですか?」

遠慮がちに、しかし顔を覗き込むようにB夫が言った。俺はB夫をチラリと見た後、深呼吸して

呟いた。

 「ヤツだ…。あの…“彼女”が近くにいる!」

隣から声が消えた。恐らく青い顔をしている事は想像がつく。何故ならB夫もアイツの恐ろしさを

知っているからに他ならない。俺の記憶が再びあの時代へとトリップする…。


 “彼女”がホテルに就職し、俺が高校に上がってからも、“彼女”は俺を独占し続けた。高校は

共学だったが、俺は敢えて彼女を作らない様にした。作れば当然“彼女”が彼女に害を及ぼす

のが目に見えたからだ。

 そんな、社会人になった筈の“彼女”だったが、何故かいつの間にか、よく俺の近くにいる状態

が続いた。その時は必ずと言ってよい程、白いワンピースを着ていた。その姿が、或る時は、教

室から見下ろすと校門の外に…。また或る時は、深夜、俺の部屋の窓の外に…。更には俺が風

呂に入っている時、曇りガラスの向こう側に、“彼女”の白いシルエットが浮かんでいたり…。その

都度、俺は肝を冷やしていた。今風で言えば完全な“ストーカー”とも呼べるべき“彼女”の行動

だった。こんな状態だったから、俺に彼女を作る暇など出来る筈も無かった。

 たまに“彼女”が、俺にホテルへ泊まるようせがむ事も有った。無論、一高校生の俺がホテルに

泊まる事など、時間的にも金銭的にもあり得ない事だった。しかし“彼女”は執拗に迫って来た。

断る事も出来ない俺は、親に友達の家に泊まると言って家を出てホテルに向かった。

 ホテルの裏で手招きする“彼女”に付いて行くと、調理場を抜け、従業員用のエレベーターに押

し込まれた。何階かで降りた時、

 「今日は、このフロアーは、お客さんが一人も入っていないから大丈夫よ!」

そう言ってその中の一つの部屋に俺を連れ込んだ。部屋に入るなり“彼女”は俺にむしゃぶりつ

いて来た。こんな時、俺は必ずと言ってよい程無抵抗だった。俺が俺でなくなる感覚。常にその

状態となっていたからだ。俺は“彼女”の前では奴隷のごとく、従順に従う他無かった。そんな俺

の身体を“彼女”は蹂躙し続けた…。

 そう、厳密に言えば俺は“彼女”に犯され続けていたのだった。


   つづく
Posted at 2012/10/17 01:11:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 私小説 | その他

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