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2012年12月06日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑲

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑲ まだ“彼女”の攻めが有る時の方が良い。それよりもつらいのが、

放置状態の時だ。拘束された状態で、尿意や便意を我慢する苦痛

たるや、拷問以外の何物でもない。また、いくらエアコンを点けっ放

しとはいっても冬場に全裸では、怖さだけでは無く寒さで、しまいに

は歯の音も合わなくなる。特にその初日たるや、トラウマとなって今

でも俺を悩ませている…。


 「あら、よく我慢してたわね」

“彼女”の帰宅後の第一声がそれだった。ベッドを汚物で汚していない俺に少し不満げな“彼女”

の態度なのか一瞬顔を曇らせたが、直ぐに気味が悪い位明るい表情で、未だ拘束されたままの

俺に、猫なで声で甘えだした。

 「あ~ん、…君。こんなに冷え切ってしまって、可哀相…」

そう言うといきなり“彼女”は服を脱ぎ捨て俺にむしゃぶりついて来た。

 「あ~ん、可哀相! 私がいっぱい温めてあげるね!」

俺はただ単に“彼女”の奴隷…。いや、ペットと成り下がる。

しばらくは部屋に“彼女”の喘ぎ声だけが響き渡っていた…。


 一通り“彼女”の性欲が満たされた後、“ご褒美”としてようやく放尿排便が許された。しかしホッと

つく暇も無く、“彼女”はコンビニ袋をガサゴソと開き、おにぎりや簡単な惣菜のパックを取り出した。

 「うふふ! …君、お腹空いたでしょ!」

そう言うと次々にそれらの食物を自分の口に入れゆっくりと咀嚼し始めた。そして頃合いを見て俺に

口移しでその咀嚼物を流し込んで来る。

 「う、ぐぐ、ぐむ」

女とは思えない容赦無い口圧で、次々と咀嚼物を俺の口内に侵入させる。第一弾の“流し込み”を

終え、口の端に卵の黄身を付けたままの状態で“彼女”は満足げに唇を離した。

 「うふふ、美味しいでしょう! ねっ!…君!」

俺は嘔吐を堪えながら何とか“彼女”の咀嚼物を嚥下するのが精一杯だった。

すると優しげだった“彼女”の顔が一変し、鬼のような形相となる。

 「何とかお言い!」

そういうと“彼女”は俺の髪を掴みあげ激しく何度もベッドに叩きつけた。

 「美味しいって、お言い!美味しいって、お言い!美味しいって、お言い!!」

グワングワンと鈍いながらも吐き気を催すような衝撃で俺の脳が揺さぶられる。

 「ご、ゴメン、う、美味いよ、ウマイ!!」

辛うじてその言葉を口に出すと、ようやくの動きが止まった。

 「そうでしょう! 美味しいでしょう!」

“彼女”の顔があっという間に優しくなっていた。

 「じゃあ今後はこの肉豆腐を食べさせてあげるね!」

“彼女”は嬉々としてそれらを咀嚼し始めた…。


 何度口移しをしただろうか。 “デザートのレアチーズケーキ”を俺の口内に移し替えて、ようやく

“ディナー”が終わった。何とか最後まで吐かずに嚥下したが、いつの間にか俺の眦からは、涙の

跡が出来ていた。

「アラアラ、涙を流す程美味しいの!」

俺は口をモゴモゴさせながらコクコクと頷いた。

 「ほほほ! じゃあ私に感謝しなさい!」

そう言うと“彼女”はおもむろにトイレに行った。数分後水の流れる音と共に“彼女”がトイレから出

て来て俺の顔の上に跨った。

 「感謝の証に、今わざわざ拭かずにきた私のココを舐めて綺麗にしなさい!」

“彼女”はしゃがみこみ、アナルを俺の口に擦り付けた。

 「おえっ、オエェ!」

“彼女”の排泄物の“カケラ”が、鼻や口の周りに付着すると、俺はたまらず嘔ずいてしまった。

 「コラ! あなたは私の言う事が聞けないの! コノ悪餓鬼が!」

一瞬で修羅の形相となった“彼女”は、これでもかと俺の腹を蹴り踏みつけた。

 「グッグッ! グエェ!」

 「コノ悪餓鬼!餓鬼餓鬼!」

俺はただ懸命に激痛に耐えていたが、そんな俺の態度にはフッと表情を変えた。鬼の形相でも無

い、悪魔の形相でも無い。しかし“彼女”は“青い顔”となっていた。

 「貴方は昔から反省の態度をしないわね…」

悲しそうな表情で、そう諭すように呟くと、“彼女”は、縛り付け左右に開いている俺の両足の間に

立った。

 「思い知りなさい!」

“彼女”は俺の剝き出しの無防備な股間に狙いを定め、思いっきり蹴りを叩き込んだ!

 「!!!!」

息も出来ない、俺はただ、飛び出さんばかりの両眼と、ヒクヒクと震える喉仏を“彼女”に晒す。と

同時に全身から冷や汗が噴き出た。目の焦点もぼやけてくる。

 「思い知れ!思い知れ!」

その言葉の度に、これ以上ない、正に死んだ方がましなくらいの激痛が全身を駆け巡る!

 「どお? 少しは反省した?」

俺は口をパクパクさせていた。正に死に直結する匂いの激痛だった。一気に胃の中のモノが堰上

がってくる。

 「ゲエェェェー!」

吐瀉物が俺の全身に噴射されると、“彼女”はまた優しい顔に戻り、今度は慌てて真っ赤に晴れ上

がった俺の股間に顔を埋め、謝り出した。

 「ああ~、ごめんなさい!こんなに真っ赤に晴れ上がって、痛かったでしょう?」

と、縮こまった陰茎に涙混じりの頬を擦り付けながら“彼女”はひたすら謝った。

 「ごめんなさいごめんなさい! ココが使えなくなっちゃったら、

                  もう私を愛する事が出来ないもんね! 今すぐ治してあげるね!」

そう言うや否や、“彼女”は真っ赤になって縮んでいるペニスを口に咥えた・・・。


 薄れゆく意識の中で、俺はもう一切の感情を捨た。そして“彼女”の道具と化した自分を受け入

 れる事にした…。


  つづく
Posted at 2012/12/06 08:17:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 私小説 | その他

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