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2012年12月13日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑳

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑳ 監禁三日目の朝が来た。もう手足の先の感覚が無い。見ると手も

足も嫌な色になりつつある。しかし今の俺に何が出来ようか。相変

わらず“彼女”は俺に覆いかぶさるように抱き付き、俺の喉元で柔ら

かい寝息をたてている。

 もう既に俺の心は折れていた。なすがままの肉塊と成り下がって

いる。今や俺は“彼女”の従順な奴隷となって嬉々として小水を口に

受け、“彼女”がイイと言うまでその女陰に舌を這わせ続ける。“彼女”が挿入たいと言えば、すぐ

さま勃たせなければならない。もし怒らせでもしたら、想像を絶する折檻に耐え、そして涙を流し許

しを請うしかないのだ。

その時“彼女”がウウ~ンと伸びをした。俺の全身に緊張が走った。

 「ああ、ヤバイ・・・。早くしないと、また恐ろしい折檻をされる・・・」

昨日も朝から俺を求めて来た“彼女”に対し、俺はどうしても勃たせる事が出来きずに、“彼女”を

怒らせてしまったのだ。それから1時間程、俺は精神と肉体の両面に拷問と遜色が無い折檻をさ

れ続けた。何度も気を失ったが、その都度“彼女”の小水を全身にかけられ目を醒まさされるのだ。

俺は懸命に勃起させようと努力した。そして今朝は何とかなりそうだった。その刹那、“彼女”の眼

が開いた。

 「ウフフ…。今日はお利口さんね!」

そう言うと、“彼女”は渾身の力を籠め、両手でギュッとペニスと握って来た。激痛に、しかし顔を歪

める事は辛うじて堪え、何とか間に合った安堵のみが俺を支配する。

 「うふふ、ようやく今日の夜、私と…君は、真の意味で結ばれるのよ! そして、

     お互いの身体に…、私の身体に…君を刻み込み、…君の身体に“私”を刻み込むのよ!」

という気味の悪い言葉を言った後、もう堪らないと言った風情で性処理肉塊となった俺にむしゃぶり

ついて来る…。


 …いつもより早く帰宅した“彼女”は、いつもより感情を露わにしていなかった。ピーンとした緊迫

感が室内に漂い始めた。“彼女”は無表情のまま、ガサゴソと準備を始めている。

 「な、何をするんだ…」

恐怖に耐えらられなくなった俺は、堪らず“彼女”に聞いた。

“彼女”はチラリと俺を見た後、おもむろに服を脱ぎ捨ていつもの様に俺の顔の上に跨いで立った。

 「さあ! これから二人は、お互いを刻み込み、一生結ばれるのよ!」

“彼女”は見下ろしながら宣言した。俺はいつの間にか歯の音も合わなくなる位震え始めた。

“彼女”の右手に、あの妖しく恐ろしい輝きを見せる剃刀が握られていたからだ。

“彼女”はゆっくりとしゃがみ込み、俺の目の前で女陰を見せつけた後、その割れ目を閉じ、剃刀を

俺の頬に這わせ始めた。

 「これから私がどんなに…君の事を愛しているか、よく見るのよ!」

そう言うや剃刀を自分の大陰唇めがけ、切り裂いて行った!

 「!!!」

ボタボタと鮮血が俺の顔面に滴って来る!

 「うううう…、よく見て…うううう」

“彼女”の手が怪しげに揺れる。

徐々に迸って来る鮮血に、いつの間にか俺の顔は真っ赤に染まっていた。

 「わかる? ねえ、わかる? …君!」

ただ単に自分の性器を切り刻んでいるように見えたその行動は、よく見ればある規則に従って

動いていた。

 「〇…〇…〇…〇…!!!」

俺は滴る鮮血に堪えながら、その情景を垣間見る。“彼女”は自分の性器に…、俺の…、

                 ――俺の名を刻み込んでいる!!――

今や“彼女”の大陰唇の両側は、血でべったりとしており、その根源からは、脈打つ鼓動と同期

して鮮血が噴き出していた。赤く染まった俺の顔の下で、俺の顔は青くなっていた。

痛みを堪える“彼女”の全身から汗が吹き出し、血と一緒に俺の身体に滴り落ちる。

 「ふ、ふー…。どお。…君、よく見える?」

汗だくになった“彼女”の顔が俺に近づく。荒く肩で息をしている“彼女”は、一仕事終ったような

清々しい表情に変化しつつあった。そうして直ぐに恐ろしい言葉を俺の耳に囁いた。

 「さっ! 今度は、…君の番!」

その言葉で、当然の様に俺のペニスは一気に縮んでいった。

 「駄目よ!そんな事しても、もう駄目よ!」

トロンとした目つきで縮こまったペニスを見ながら“彼女”は血で染まった剃刀を俺の目前に据えた。

 「頼む…、もう、許してくれ…」

 「ダーメ!」

そう言うと俺の口に“彼女”のパンティが捻じ込まれると、クルリと態勢を変えて俺の股間にしゃがみ

込んでいった。

 「……グアァァ――!!!」

室内に、曇籠った叫びが、もんもんと轟き渡り、そして消えて行った……。



 ……ハッとして前方を見る。もうすぐ対になっている案山子の有る畦道に差し掛かろうとしていた。

真夏にも拘らず、今や全身から冷や汗が滴る中、下腹部の辺りを擦りながら、俺はゴクリと唾を飲

み込んだ。隣のB夫も心配そうに俺を見つめる。

 「とにかく、今は急ごう! 一刻も早くこの地から逃れるのだ!」

 俺は更にアクセルを深く踏み込んでいった…。


  つづく
Posted at 2012/12/13 12:05:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | 私小説 | その他

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