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しんげん神奈川のブログ一覧

2012年12月16日 イイね!

自分の舌で味わうべし!7

自分の舌で味わうべし!7 本当に久しぶりの、このシリーズ。ガッツリ系に押され

アップする暇が有りませんでした(苦笑) という訳で今回

のお店は、TVでも結構出ている、餃子の美味しい店で

有名な場所に行ってきました。私はこの店を30年以上前

の開店当時から贔屓にしており、代が変わっても月に一

度は訪れます。まあ、近所だという事もありますが(笑)


 ところでこのお店、ネットでの評判はあまり芳しくありません。その主な原因の一つが、店員の

接客態度が悪いと言うモノでした。私が飲食店の評価をする場合、勿論店員の態度は気にしま

すが、それとは別に、料理人の態度は全く評価に入れません。何故ならどんな嫌な奴でも、私を

呻らせるような美味しいモノを提供するのが彼らの役目であって、客に媚び売る商売ではないか

らです。なのでネットの評価はフロアーの店員によるものだと考えておりましたが、何度も足を運

ぶ、常連の一人として言わせて頂くと、今まで特に嫌な思いをした事は有りませんでした。ネット

をさらに吟味すると、一人のパートのおばちゃんに辿り着く事が出来ました。たった一人のパート

のおばちゃんの為に、店全体の評価が落ちるって、とても不自然で不愉快な事です。勿論一人は

みんなの責任と言う考えもありますが、料理を作る本流とは別の所での評価によって、飲食店本

来の評価すべきポイントである、“早い美味い安い” の評価部分が、欠落しています。この飲食

店にとって一番大切な部分の評価枠を広げない限り、結局腕のイイ料理人を失う事に繋がります。

つまり、小さい権利を主張するあまり、もっとより多くの損害を自分が被る事になるのです!


 ・・・と、大変美味しい“大盛り焼きそばと餃子”を喰らいつつ、愚痴を零す昼下がりでした(爆)


 因みに先日のガ〇トのメニューと違う盛の事ですが、ココに一例をアップします。



コレはメニューにあるちゃんぽん。




そしてコレが実物。画像では分かり難いかもしれませんが、丼の間口が異様に小さい!

当然量も多くない! 食べ辛い! と文句しか出ません。かといって値段は某ちゃんぽん

チェーンの倍近く取られます!(怒)

 そしてもう一つの不満。それがコレ!



 皆さん、信じられます? これが、“ご飯大盛り” との事です!(大怒)

 アリエンアリエンアリエン!!!

 もうガ〇トは、決して安いファミレスでは無いのです! 安いなら我慢も出来ますが、そうでは

 ないのです!

    ・・・と、“大盛り焼きそばと餃子”を喰らった後、

                     口直しに訪れたガ〇トで愚痴を零す昼下がりでした(爆)

  でわでわ!
Posted at 2012/12/16 10:59:33 | コメント(8) | トラックバック(0) | 日記
2012年12月15日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言 epilogue 中巻

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言 epilogue 中巻 それはいつもの様に“彼女”の異常ともいえる嫉妬から端を発した。

 或る日、会社に出勤すると加奈の姿が見えなかった。気にはなった

が、しばらく休んだ手前、仕事の方に集中していると、あっと言う間に

1日が終わった。そして次の日も加奈の姿が見えなかった。どうしたの

だろうと訝しく感じたが、やはりその日も仕事に忙殺され、特にその事

を気にかける暇も無く1日が過ぎて行った。そしてその翌日、とうとう加

奈の身に起こった事を知る事になる。流石に気になった俺はいつもの様にA美に探りを入れようと

席を立った時、会社の総務部長がうちの部署にやって来て、ウチの課全員にこう告げた。

 「一昨日の夜、この部署の〇〇加奈さんが、何者かに襲われました。かなりの大怪我を負って

  △△病院に入院されていますが、なにぶん本人は強いショックを受けておりますので、彼女の

  容態が安定するまで伏せておきました。なので、この部署で仲の良かった方は、彼女を安心さ

  せる意味でも、時間が空いた時は、なるべく見舞いに行ってあげて下さい」

そう言って部長が出ていた後、当然の様にザワつく社内では色々な憶測が飛び交い始めた。そし

て、憶測を言い合っている連中は、必ず俺の方をチラリと見る事も欠かさなかった。俺は中学の頃

を思い出しながら、しかしまさか“彼女”がここまで実力行使に出るとは予想もしていなかった。何故

なら最近は加奈と挨拶もしていなかったのだ。要するに“彼女”の要望に応えていた状態だった筈

だ。とは言え、流石に加奈が心配になって来た俺は、居てもたってもいられず、丁度見舞いに行くと

いう集団に強引に入り込んで付いて行く事にした。その中の2,3人からは蔑んだ視線が送られてき

たが、そんな事は気にもせず俺は、ただただ加奈の具合が心配だった。A美は俺と目を合わそうと

さえもしない。

 そうして加奈の病室に辿り着いた集団は、その姿に息を飲む事になった。全身がミイラの様に包

帯に包まれ、身体のアチコチに管が這い回っているその姿に…。

 加奈は現在薬を飲んで寝ているところらしかった。傍にいる母親に、お見舞いの言葉と、社員一同

からのお見舞いの品を渡すと、彼女の母親は涙を流して礼を言った。俺は居た堪れなくなって病室

を飛び出した。俺は廊下の壁際に有るベンチに腰を下ろすと、溜息をついて下を向いていた。

 「…〇〇君?」

俺の名を呼ぶ声がした。ふと前を見ると看護婦が一人佇んでいた。

 「やっぱり! 〇〇君じゃない」

訝しく看護婦の顔を見ると、何か見覚えのある顔だった。

 「〇恵…〇恵か?」

 「そうよ! 久しぶり! よく憶えていてくれたわね」

懐かしい口調と、後半は皮肉を込めた口調でそう言った。

 「お前、看護婦になっていたのか!」

 「そうよ! 何せ、貴方にフラれたから、主婦になる事が出来なかったんだもん!!」

今度は、皮肉に加え怒りの口調となっていた。俺は思わず苦笑し、素直に謝った。

 「うふふ! 冗談よ!」

〇恵は白い歯をむき出しにして笑った。

彼女とは中学時代のクラスメートだった。今は笑っているが、確かに彼女に告白された事は有った。

勿論その時既に、俺は“彼女”のモノとなりつつあったから、即座に断ったのは言うまでもない。

 「ところで、こんな所で、どうしたの?」

俺がその病室に入院している加奈の同僚で、皆と見舞いに来た事を告げると、一瞬にして彼女の

顔に赤みが差し、俺の袖を掴んで廊下の隅に引っ張って行った。そして今、俺が最も欲しかった情

報をマシンガンの様に捲し立ててくれた。彼女が言うには、救急で運び込まれた加奈を見て、

 「私も仕事柄、色んな怪我の人を見て来たけど、彼女の状態は、私でも目を背けたくなる程だっ

  たわ! まるで、ヤクザのリンチ並みの大怪我みたいだったから。もう全身凄い痣だらけで、

  アッチこっち骨も折られていたし、その中でも特に顔の損傷が激しくて、鼻を削がれてメッタ

  切りにされた上に、髪の毛もザンバラに切られて、もうそりゃ酷いもんだったわよ!」

と一気に捲し立てた。俺は段々血の気が引いてくるのを自覚した。

 「ところで〇〇君は今でも、アノ…娘…と、付き合っているの?」

押し黙っている俺に、実は彼女が一番聞きたかった事であろう話題を、俺にぶつけて来た。

 「う~ん…どうだろう…」

ファジイ―な俺の対応に、また皮肉を込めた目となって俺に言った。

 「そーよねー! コワイカノジョだもんねぇ~ くわばらくわばら!」

そう言うと、シテヤッタリといった表情で、〇恵は忙しそうに仕事に戻って行った。その時、見舞い

の集団が、ゾロゾロと病室から出て来た。俺も加わろうと其方に向かったが、全員が一様に俺を

無視して素通りしていった。過ぎ去るその背中からは、お前は仲間じゃない! と言っている様な

雰囲気を出していた。

 一団を見送った後、俺はまた加奈の病室の前に立った。中からは、啜り泣く母親の声だけが聞こ

えた…。俺の中に、恐怖とは別の感情が湧き起って来るのを感じた。


 病院を後にすると、早速“彼女”に対峙する為のエネルギー補給に向かった…。

 “彼女”はいつもの様に俺の部屋で何事も無かったように寛いでいる。その姿を見るだけで背筋に

冷たいモノが走るが、今日は違う態度で臨まなければならないと思った。

 「…お前、…加奈…先輩に、何かしたか?」

チラリと俺を一瞥した後、直ぐに顔をTVに戻し、ポテトチップスを口に放り込んだ。

 「おい! 何とか言えよ!」

面倒臭そうにもう一度こちらに振り向くと、吐き捨てるような口調で言った。

 「…君。今日、その先輩の所にお見舞いに行ったわよね」

想定外の反撃に、こちらが怯んだ瞬間、突如青く妖しく光る眼で俺を見据え、あの重低音の声が

部屋に響き渡った。

 「今度見舞いに行ったら、許さないわよ!」

俺は立ちすくんだ…。

 しかし俺は翌日、“彼女”の警告を敢えて無視して、業務終了後マイカーに乗り換えて、加奈の

病室へと足を運んだ。相変わらず寝たままの彼女の姿を見るにつけ、罪悪感と怒りとが俺の中で

せめぎ合う。結局、加奈が目を醒ます事も無く、俺は同僚達から預かった励ましの手紙を、決して

歓迎していない表情を俺に向けている母親に渡し、病室を後にした・・・。


 ポツンと1台駐車しているスターレットに歩いて行き、もう一度病室の窓を振り返った。溜息をひと

つ吐き、車のドアを開け車内に入ると、ムッとする臭いが鼻腔を駆け抜けた。しかしそれは身に覚

えのある、嗅いだ事の或る匂いだった。間違いなく“彼女”の愛液だった。それをシートの至る所に

塗り付けて有った。溜息と共にハンドルを握った瞬間、ヌルッと手が滑り落ちた。慌てて掌を見ると、

血がべったりとついていた。俺は吐きそうになった。これは…、そう、それは“彼女”の、女の…“血”

に違いないと感じたからだ。寒風吹き荒ぶ病院の駐車場で、嘔づきながら車内を拭き上げている

時、俺は決心した。“彼女”を何とかしようと…。

 このまま“彼女”の暴走が続けば、歯止めの効かなくなった“彼女”と、その周辺の人々に、いずれ

破滅の時が来るのは火を見るより明らかだ。既に“彼女”に対しては愛情のカケラも残っていない。

 今、俺と“彼女”を結び付けているのは、“恐怖”の二文字以外に何も残っていなかった。俺は深く

思案の海に潜った。加奈も失った今、俺に失うものは無かった。そして、これから一生味わい続け

る恐怖と、これからする1度きりの恐怖とを天秤にかければ、おのずと俺の進むべき方向も見えて

来る。どちらにしても、俺の人生の全てを賭けて決断をしなければならない時期に来ていたのだ。

そして俺は腹を括った。後者を選択したのだ!


 そう決心した瞬間、俺の瞳の奥に暗く妖しい光が生まれた…。


  つづく
Posted at 2012/12/15 20:13:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | 私小説 | その他
2012年12月14日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言 epilogue 上巻

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言 epilogue 上巻 これでもかとクルマを飛ばしてはいたが、どうしても消せずにある

俺の身体の、ある部分に宿る悪魔の刻印を思うにつけ、尚も俺の

心はあの時へと遡る…。


 …翌朝、俺はようやく四日ぶりに出社する事が出来た。しかし、

4日前の自分ではもう無い。心配してくれる職場の同僚達に愛想

笑いを浮かべ対処する中、特に心配そうな視線を投げつけてくる

加奈に対しては、どうしてもその目を直視する事が出来ずに、そそくさとその場を去る事しか俺

には出来なかった。そう、もう俺の身体は、加奈を愛してはいけないドス黒く汚れた体になってし

まったのだ。俺の身体に刻み込まれた刻印。それは肉体だけでなく、心の中にも大きく刻まれた

傷となり、常に俺を震え上がらせる。しかしそんな事は、他人が知り様も無いのが当然の事で、

特に身近な同僚達は、俺の突然の変化に戸惑うのは、やむを得ない事だった。

 「おい〇〇! 具合が悪いんじゃないのか?」

 「治ってないなら、もう少し休んでいいぞ!」

 「あまり、無理すんなよ!」

同僚や先輩達から優しい言葉が次々と投げかけられる。俺はその言葉に感謝すると共に、バツ

の悪い罪悪感みたいな感情も同時に湧き上がって来ていた。故にその後ろ暗さを隠す意味でも、

 「まあ、なんとか…」

で、あったり、

 「ボチボチでんな…」

といった口調で対応するしかなかったが、どうしても表情は口調の様に明るくは出来なかった。

そんな中、やはりというべきか、強い口調で話しかけてくる者がいた。

 「チョット! どうしたの? お願い、何かあったなら私に相談して!」

加奈は真剣そのものの表情で俺に迫った。俺はやはり彼女の眼を直視出来なかった。

 「ねえ、お願い…。何か、何か私に言って…」

最後は涙声となって俺の膝に手を置いた。俺はビクッ!と震えた。と同時に加奈の手も電流に

触れたようにパッと離し、まじまじと俺の顔を覗き込む。俺の頸元から汗が滲み出す。

 「な、何でも無いです。そ、それより明日の件ですが…」

 「話を逸らさないで! ちゃんと私の質問に答えて!」

とうとう加奈の眼に涙が溢れ始めた。俺は何も言えず、その場を逃げ出した。

 「チョット! 〇〇君!!」

目で俺を追っているであろう加奈の想いを振り切り、俺は仕事の現場へと向かった。いずれハッ

キリ言わなければならないとは思っていたが、やはりいざとなるとそう簡単に言える事では無い。

無論今でも俺は加奈の事が好きなのだからしょうがない。今出来る事は、少しずつでもいいから、

加奈と距離を置き始める事だと思った。

しかしそんな俺の心の葛藤も杞憂に終わった。当然と言えば当然だが、俺が言うより先に“彼女”

が既に動いていたからだった。それは2,3日後、今度は加奈の方が、急に俺に対してよそよそしく

なった態度で、或る程度察しが付いた。私と視線が合わない様、同じ現場に行かない様、露骨と

言ってもいい態度に変化していた。俺に近づく近づかないとは別に、そうなると今度は俺の方が

気になって来る。

 或る時、加奈が一人で資料室に居る所を見計らって話しかけた。

 「どうしたの? 何かあったんですか?」

 「わ、わわ、私に近づかないで!」

その声にバッと振り返ると、恐れおののくと言った表情で、加奈が後ろに飛び去った。

 「ゴ、ゴメンナサイ! も、もう、貴方に近づく事は、し、しませんから…」

1つ深呼吸した後、そう加奈が言って逃げ出すように俺の前から去って行った・・・。



 「・・・何か最近、コワイ女に絡まれているらしいのよ」

ゴシップ好きのA美が、こちらから聞く事も無くベラベラと喋り始めた。

本人から聞けないのであれば、周りから聞くしかないと考え、特に加奈と親しいA美の所へ行った

時の第一声がそれだった。

 「怖い女って?」

俺は膝を突出し、興味津々の態度をとった。そんな俺の表情にA美は満足げに頷いた後、今度は

急に声を細めてヒソヒソ話を始めた。

 「いやね、最近、というより前からなんだけれども、ちょくちょく加奈の所に無言電話や、剃刀が

送り込まれてきてたのよ。最初は無視していたんだけど、段々エスカレートして来て・・・・ある日、

部屋に帰ると窓の外に白い影が佇んでいたり…」

A美はお茶を一気に呷り、一息つくと、また機関銃の様に喋り出した。

「剃刀片手に物陰に立っている白い服を着た女を見かけたらしいの。その女は青白い顔で

     加奈を睨み続けて、その目だけで心底震え上がった位、恐ろしい目をしていたらしいの!」

そう言うと、A美はまるで自分の事の様にブルブルと体を震わせた。

 「怖いわね~、でもそれだけじゃないのよ! まだその後…」

 「その後…?」

俺は不味くなった唾をゴクリと飲み込み、先を促した。

 「最初は虫から始まって…それからネズミ…猫…そして犬…」

そこまで行ってA美は、またブルブルと震え出した。

 「家に帰る度に、玄関のドアに、それらの首が釘で打ち付けられてあったのよ!」

それを聞いた俺は、やはり暗澹たる気持ちになった。“彼女”しかいない…と。

 「それから流石に怖くなって、引っ越ししたらしいのだけど、次の場所でも、あの青白い女が現

れたらしいのよ。それも部屋のカーテンを開けたら正に目の前に立っていたってんだから、もう

その驚き様って言ったら、引きつけを起こす位びっくりしたらしいわよ!」

俺は、ただ黙ってA美の話に耳を傾ける。

 「そしてその時も…」

 「その時も?」

俺が先を促そうとすると、今度はA美がニヤニヤとこちらを向いて言った。

 「〇〇君に近づくな、近づくな! ってね、そう加奈に怒鳴っていたらしいわよ~」

A美はいやらしい目つきで俺の姿を上から下まで舐めまわすように見た後、

 「あまり、罪作りな事は、おやめなさいよね~」

そう言うと、ワザとらしく辺りをキョロキョロしながらA美は去って行った。

デジャブーが俺を襲った。俺は、また会社で一人ぼっちになろうとしていた…。


 そうしてまた歴史が繰り返され始めた俺の人生だったが、今度は限りなく黒に近い灰色の

毎日が始まるように感じた。故に俺の視界も、一気に暗く沈んでいった…。

 しかし思いもよらない出来事が、荒波となって更に俺に襲いかかる事は、この時知る由も無い…。

 それは正に突然の事だった。

              ――“彼女”が忽然と姿を消したのだ!――


  つづく
Posted at 2012/12/14 17:32:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | 私小説 | その他
2012年12月13日 イイね!

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑳

振り向く暗闇の中にソレは居た・・・ “青い女”編 幕間狂言⑳ 監禁三日目の朝が来た。もう手足の先の感覚が無い。見ると手も

足も嫌な色になりつつある。しかし今の俺に何が出来ようか。相変

わらず“彼女”は俺に覆いかぶさるように抱き付き、俺の喉元で柔ら

かい寝息をたてている。

 もう既に俺の心は折れていた。なすがままの肉塊と成り下がって

いる。今や俺は“彼女”の従順な奴隷となって嬉々として小水を口に

受け、“彼女”がイイと言うまでその女陰に舌を這わせ続ける。“彼女”が挿入たいと言えば、すぐ

さま勃たせなければならない。もし怒らせでもしたら、想像を絶する折檻に耐え、そして涙を流し許

しを請うしかないのだ。

その時“彼女”がウウ~ンと伸びをした。俺の全身に緊張が走った。

 「ああ、ヤバイ・・・。早くしないと、また恐ろしい折檻をされる・・・」

昨日も朝から俺を求めて来た“彼女”に対し、俺はどうしても勃たせる事が出来きずに、“彼女”を

怒らせてしまったのだ。それから1時間程、俺は精神と肉体の両面に拷問と遜色が無い折檻をさ

れ続けた。何度も気を失ったが、その都度“彼女”の小水を全身にかけられ目を醒まさされるのだ。

俺は懸命に勃起させようと努力した。そして今朝は何とかなりそうだった。その刹那、“彼女”の眼

が開いた。

 「ウフフ…。今日はお利口さんね!」

そう言うと、“彼女”は渾身の力を籠め、両手でギュッとペニスと握って来た。激痛に、しかし顔を歪

める事は辛うじて堪え、何とか間に合った安堵のみが俺を支配する。

 「うふふ、ようやく今日の夜、私と…君は、真の意味で結ばれるのよ! そして、

     お互いの身体に…、私の身体に…君を刻み込み、…君の身体に“私”を刻み込むのよ!」

という気味の悪い言葉を言った後、もう堪らないと言った風情で性処理肉塊となった俺にむしゃぶり

ついて来る…。


 …いつもより早く帰宅した“彼女”は、いつもより感情を露わにしていなかった。ピーンとした緊迫

感が室内に漂い始めた。“彼女”は無表情のまま、ガサゴソと準備を始めている。

 「な、何をするんだ…」

恐怖に耐えらられなくなった俺は、堪らず“彼女”に聞いた。

“彼女”はチラリと俺を見た後、おもむろに服を脱ぎ捨ていつもの様に俺の顔の上に跨いで立った。

 「さあ! これから二人は、お互いを刻み込み、一生結ばれるのよ!」

“彼女”は見下ろしながら宣言した。俺はいつの間にか歯の音も合わなくなる位震え始めた。

“彼女”の右手に、あの妖しく恐ろしい輝きを見せる剃刀が握られていたからだ。

“彼女”はゆっくりとしゃがみ込み、俺の目の前で女陰を見せつけた後、その割れ目を閉じ、剃刀を

俺の頬に這わせ始めた。

 「これから私がどんなに…君の事を愛しているか、よく見るのよ!」

そう言うや剃刀を自分の大陰唇めがけ、切り裂いて行った!

 「!!!」

ボタボタと鮮血が俺の顔面に滴って来る!

 「うううう…、よく見て…うううう」

“彼女”の手が怪しげに揺れる。

徐々に迸って来る鮮血に、いつの間にか俺の顔は真っ赤に染まっていた。

 「わかる? ねえ、わかる? …君!」

ただ単に自分の性器を切り刻んでいるように見えたその行動は、よく見ればある規則に従って

動いていた。

 「〇…〇…〇…〇…!!!」

俺は滴る鮮血に堪えながら、その情景を垣間見る。“彼女”は自分の性器に…、俺の…、

                 ――俺の名を刻み込んでいる!!――

今や“彼女”の大陰唇の両側は、血でべったりとしており、その根源からは、脈打つ鼓動と同期

して鮮血が噴き出していた。赤く染まった俺の顔の下で、俺の顔は青くなっていた。

痛みを堪える“彼女”の全身から汗が吹き出し、血と一緒に俺の身体に滴り落ちる。

 「ふ、ふー…。どお。…君、よく見える?」

汗だくになった“彼女”の顔が俺に近づく。荒く肩で息をしている“彼女”は、一仕事終ったような

清々しい表情に変化しつつあった。そうして直ぐに恐ろしい言葉を俺の耳に囁いた。

 「さっ! 今度は、…君の番!」

その言葉で、当然の様に俺のペニスは一気に縮んでいった。

 「駄目よ!そんな事しても、もう駄目よ!」

トロンとした目つきで縮こまったペニスを見ながら“彼女”は血で染まった剃刀を俺の目前に据えた。

 「頼む…、もう、許してくれ…」

 「ダーメ!」

そう言うと俺の口に“彼女”のパンティが捻じ込まれると、クルリと態勢を変えて俺の股間にしゃがみ

込んでいった。

 「……グアァァ――!!!」

室内に、曇籠った叫びが、もんもんと轟き渡り、そして消えて行った……。



 ……ハッとして前方を見る。もうすぐ対になっている案山子の有る畦道に差し掛かろうとしていた。

真夏にも拘らず、今や全身から冷や汗が滴る中、下腹部の辺りを擦りながら、俺はゴクリと唾を飲

み込んだ。隣のB夫も心配そうに俺を見つめる。

 「とにかく、今は急ごう! 一刻も早くこの地から逃れるのだ!」

 俺は更にアクセルを深く踏み込んでいった…。


  つづく
Posted at 2012/12/13 12:05:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | 私小説 | その他
2012年12月12日 イイね!

免許更新!

免許更新! いつもの事であるが、免許の更新は公務員(官憲)の

姿勢を見る事が出来る場でもある。昔の運転免許試験

場は本当に、“お役所仕事丸出し恥知らず低能傲慢醜

老男醜老女” の巣窟たる場所であった。しかし月日が

経つにつれ、徐々にではあるが官憲の態度も少しは丁

寧&丸みを帯びてきた。そして最近は、一部民間投入されている様で、昔に比べて遥かに効率

的にはなってきた。んが、神奈川県だけで運転免許証の保有者は約730万人を超えており、コレ

を1年で割れば、1日当たり約2万人の更新者を捌かなければならない勘定となる。とてもじゃない

が、今のままではダメな事明白である! 何せ、それほど馬鹿では無い私ですら、2回程間違えた。

いわんや老人や初心者達は、ゾンビの如く構内を彷徨う事になる。とにかく分かり辛い流れの標識

と、ポイントポイントの場所に人員を配置するだけで、劇的に良くなるのは滅多にここに訪れない私

ですら分かる事! ふと周りを見れば、暇そうに鼻をほじっている職員の姿が散見出来るので、決し

て少ない人員で目一杯やっているとは到底思えない!


 と、寝癖が付いていたのに気が付かずに免許写真を撮られた私の、ホンの小さな愚痴である・・・。


  でわでわ!


   ※尚この日の模様は、愛車紹介フィットのフォトギャラリー内にアップしております(笑)
Posted at 2012/12/12 16:54:35 | コメント(6) | トラックバック(0) | 身近な事 | クルマ

プロフィール

犬、クルマ、バイク、食べ歩き等で常に忙しい休日を送っている、渋谷生まれの代々木育ち。でも今は川崎(笑) 遊びの資格を、結構持っているので(スキューバ、ボート、ス...
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2024/08/08 03:16:02
凄い偉業ですよコレは!!! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/07 07:59:57
≪“ダンディズム”・・・男の幸せとは・・・≫ Epilogue  そして・・・重大発表・・・ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/08/29 22:01:45

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