![行ってきました! ヤマハ新車試乗会 2015! 前篇 行ってきました! ヤマハ新車試乗会 2015! 前篇](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/035/504/617/35504617/p1m.jpg?ct=262ed9e71a1b)
「さて、そろそろ行くか!!」
PCの電源を落とし、1つ背伸びをすると、私は洗面所に向かった。
完全に夜型生活に戻っていたので、ココはこのまま徹夜で行こうと
決心し、出発の準備に取り掛かったのだ…。
少し熱めのシャワーで身体を目覚めさせていると、足元をウロツク
≪まっくろくろすけ≫ いや、もとい、きゃわゆい黒い仔犬が居たので
丁度良いとばかりに、このまま一緒にコヤツも洗った。有難い事に高校球児並みの短毛にした為、
洗うのも乾くのも早く終わり、この点では、短髪にして良かったと心の底から思った…(笑)
身体を清め、いざ出発と行きたかったが、この場に及んで色々準備する事に気が付いた。
「えーっと、ズボンは確かこの辺に…。 あ、イケネ!靴下って、何処にしまったっけ・・・」
ライディングスタイルになるのは程1年ぶりであり、その間は99%上下ジャージに裸足にサンダル
という、ワタクシの鉄板スタイルで過ごして来た為、いざ “普通” の服装をするだけで、結構大変
な作業となる。
「よし!靴下あった!コレをズボンに丸めて入れてOK!」
準備万端とばかりに、意気揚々と玄関の扉を開けた。足元には、これまたサッパリとした“坊”が
ちょこまかと付いて来ている。今回、情緒不安定の“お嬢(仮名)” と二人きりにするのは少しばかり
危険と判断し、“坊(仮名)”を連れて行く事にしたのである!
まあ、現地は以前愚弟(コン)を連れて行った事(“
ココ” と “
ココ” 参照!)もあり、特に不安も無く
連れて行く事が出来るのだ・・・。
「では、出発!」
ウキウキ気分でフィットに乗り込むと、ダッシュで自宅を後にした。が、自宅を出てしばらく走った時、
或る重大な事に気が付いた!
「イケネ! 財布忘れた!」
まあここは早めに気が付いて良かったと、今来た道を引き返して自宅へと向かった。
「あったあった!」
とテーブルの上に置かれていた財布を手に取り、玄関へと向かった。その時、ふと、三和土の隅に
あるモノに目が留まった。バイク用のハーフ・ブーツだった。
「うわっ! コレも忘れていたんだ!」
靴下の方に夢中になり、靴の方まで頭が回っていなかった(自爆)
「つまりは、コレを取りに越させたんだな…」
と思い、私は素直に神に感謝した。
「では、改めて出発!」
再度、ウキウキ気分でフィットに乗り込むと、ダッシュで自宅を後にした。 が、自宅を出てしばらく
走った時、或る重大な事に気が付いた!
「イケネ! グラブ忘れた!」
まあコレも早めに気が付いて良かったと自分自身を納得させ、また、今来た道を引き返して自宅
へと向かった。
「あったあった!」
と、リビングの隅に置かれていたヘルメットの中にあったグラブを取り出すと、素早く踵を返し玄関
へと向かった。と、その時、何とも言えない違和感が脊髄を駆け上がって来た。恐る恐る振り向き、
その違和感のモノを凝視した。
「ぎぇぇぇー!! ヘルメット忘れてたぁ!!」
バイク用品の王様であるヘルメットを忘れていた事に気が付いたのだった。
「何たる事だ! …しかし、コレ“も”取りに越させたんだな…」
と、流石に今度ばかりは気まずく思ったが、それでも私は素直に仏に感謝した。
「では、再度、改めて、出発!」
そして、三度目の正直とばかりに、念入りに、“指さし確認”をしてから玄関の扉を閉じると、再度、
しかしウキウキ気分は、きれいさっぱり霧消四散してフィットに乗り込んだ。
車内では、“坊(仮名)”が不思議そうな顔をして私を見つめていた…。
そう、今日は久しぶりのバイク乗りの日。しかも何台もバイク乗り放題なのだ!
大磯にて、ヤマハが主催する、“2015年度” の新車試乗会が行われる。何せ、今回の試乗車の
中に次期愛車候補が2台程あるので、この機に最終決断を図ろうとの考えが有ったのだ。バイクも
クルマも、なんだかんだ言っても、実際に乗ってみなけりゃ解らないのである!
土曜日の東名下りは、いつも大渋滞であるが、今日はかなり早めに家を出る事にしたので、混ん
ではいたが滞る事は無い流れの中、順調に目的地へと向かう事が出来た。兎に角早めに現地に
着いて、そこで車内で仮眠をとればいいのである。空は最近久しぶりに見る快晴となっており、自
ずと一旦沈んだ気分もまた復活浮上しつつあった…。
車は “小田厚 ”に入っていたが、やはりというべきか、“稼ぎ時”或いは“入れ食い”とばかりに、
官憲車輛は活き活きとして狩りに励んでいた。残念ながら狩られたクルマやバイクに習志野ナン
バーはなかったが、その殆どが県外ナンバーだったので、御愁傷様と言うか言い様が無かった…。
現地に到着したのは、家を出て約40分後であった(苦笑) いつもこうであれば良いのになと思い
つつ、パーキングにクルマを滑り込ませた。そしてここで気が付いた事が有る。何と私が一番乗り
だったのだ! それも、客側では無く、主催者が私も含めての一番乗りだったのだ(爆)故に、フィット
を、恐らくこの数時間後には主催者側専用のスペースとなる会場入口に隣接したベストポジション
へ停める事が出来たのだ!勿論、あとで移動させられるかもしれないが、その時はスタッフのフリ
をして場を切り開こうと腹を括った・・・。
車から降りると、海辺の為、一気に強い寒風に襲われた。気温はさして低くは無いと思うのだが、
この風が全てをオジャンにしている。ジャージに裸足サンダルの身体が、みるみる冷やされて行く。
「ま、少し歩けば、暖かくなるでしょう!」
と、寒さを無視して、カメラ片手に“坊(仮名)”の散歩がてら少し散策する事にした。
「“坊(仮名)”!昔ここでね、お前にそっくりなワンコと散歩したんだよ…」
足元をちょこまかと歩いている“坊(仮名)”を見ていると、本当に愚弟の小さい頃とダブって見えて
しまった。幸いまだ誰も居ない広大なこの場所で、美しい朝陽と一人占めにする事が出来、何故
か、私の小さな胸が熱くなった…。
さて、フィットに戻ろうと踵を返した時、遥か向こう側から、コンボイの如く、大型トラックが列をなし
て会場へ入って来た。 いつの間にかフィットの付近にも、数台の車が止まっており、そこから若い
スタッフが大勢集まり出していた。
「そろそろ退散するべかな」
私と“坊(仮名)”は自然な動きを心掛けながら、そっとフィットに乗り込み、時が過ぎるのを待つ事に
した。スタッフ達は直ぐに会場へ向かった為、あっと言う間にフィットの周りに静寂が訪れた。そして
人と入れ替わる様に、あちらこちらから色んな鳥が舞い降りて来て、お互い競う様に美声と歌声を
奏で始めた。私の下にヒュプノスが舞い降りてきたようで、いつの間にかウトウトと、その瞼が閉じて
行った…。
とは言え、ワタクシも人類の端くれ! 学習能力は有るので、≪
昨年の様な≫失敗はしない様に
心掛けていた。その為、1番とはいかなかったが、充分最初に乗れる先頭グループに入る事が出来
たので、前後に並ぶ人達に場所キープをお願いし、一旦フィットへ戻る事にした。まだまだ開場時間
まで2時間以上残っているので、クルマからキャンピングチェアーとミルクティーと麦茶と“坊(仮名)”
を連れて、行列の先頭付近へと戻って行った・・・。
「日差しも強いが、視線もアツい…」
行列の中、堂々と紅茶を飲みながら椅子に座り、楽しそうにワンコと戯れている、上下ジャージの
裸足サンダルに、麦わら帽子を被ったテレンス・嵐が居るのだから、それは目立った、或いは浮い
ていた事であろう! とは言え、並んでいる者の中に、全国の試乗会で何度かあった事のある見
覚えの顔が有る事に気が付き、一人ほくそ笑んだ。見ると其の人達は解っていたのか、好奇心で
は無く、苦笑していたのが印象的だった…。
それから1時間程経過した頃、どんどん伸びて行く行列に、スタッフの中が、ざわめき出した。と、
突然スピーカーからスタッフの声が飛んだ!
「本日9時半からの試乗受付では御座いましたが、既に100人以上の
方が並ばれているので、急遽、受付時間を30分早めますので、ライダーの
皆様は、受付に必要は書類の準備と、試乗の準備をお願いします!!」
「んげ! うそ!!」
まだ、受付開始の定刻まで30分以上残っていたので、余裕をかましていたが、故に一大事と
なったのだ。何せ私は、バイクに乗る準備を、まったくしていないのである!
「そりゃねーよ!!」
再度の要請に、流石に顔が曇り始めた前後に並ぶライダーに対し、また場所取りをお願いして、
慌てて“坊(仮名)”を連れ、フィットへと走った。
と、その時、向こうからにこやかな顔で近づいて来るカップルの姿が有った。 “
圭”夫妻であった。
「ど~も~! しんげんさん、久し…」
「再会の歓びは後ほど! 今拙者は、急いでいる故!!」
と、2年ぶりの再会にも拘らず、ソコソコに会釈を済ませると、更に走ってバイクウェアに着替える
べく、フィットのリアゲートを開けた。
そしてココから、しばらく私のドタバタが始まる事になる…。
つづく
※尚、この日の模様は、愛車紹介ヤマハFZR250 のフォトギャラリー 内の
→ “
ココ” と、“
ココ” にアップしておりますので、どうぞご覧下さい!