2009年01月04日
<以下和訳>
欧州議会では新しい燃費規制法案が議会を通過したと発表した。いわゆる2012年のCO2排出量120g/Km規制は多少の変更を受け、2015年までに販売する新型車の平均燃費を130g/Kmにすると規定している。欧州自動車工業会の意見を受け入れ、多少規制に時間的な猶予が生まれたが、2015年の最終目標まで段階的に進めることになった。
具体的には2012年まで販売する新型車の65%の平均燃費を130g/Kmに、2013年までに75%に、2014年に80%にする。130gを超えたメーカーは、その超過分に応じて重いペナルティが待ち受ける。年間の販売台数が1万台未満のメーカーは個別に数値目標が定められ、1万台から3万台のメーカーは2007年度のCO2排出量の75%以内に抑える必要がある。フェラーリは前者、ベントレーなどは後者に相当する。
<私見>
130g/Kmは18.2Km/Lに相当する燃費なので2015年の数値目標は驚くほどチャレンジブル。同年に日本でも燃費規制が導入されますが、日本はクルマの重量別で燃費規制値を区別するので、メーカーによってはあえて重くして一クラス上のカテゴリーで燃費規制を受ける頭脳プレイもあります。重量ごとの区分では燃費規制としては欧州よりも緩くなるので、私はこれを史上最高の悪法だと思います。
せっかく環境技術でリードすると言われているのになぜか日本では欧州並みの厳しい燃費規制は導入されないのです。欧米のようにメーカーの平均燃費CAFEを導入すれば、もっとCO2を削減できるし意味もない大きなクルマは売るにくくなるはずなのにね。正しい法規を制定しないと、間違った方向に進んでしまうと心配です。悪法は誰が決めたのでしょうか?
そう言えば、明日1/5は自動車工業会と自動車部品工業会の賀詞交換会。黒塗りのクルマでホテルの周辺は溢れ、運転手さんはアイドルしたままでお代官様を待っているのです。会場はタバコの煙で空気がよどみいたるところで名刺交換のシーンが見られるというのが毎年のパターンです。
しかもこの宴席にはかならずお偉い政治家の先生が顔をだすのです。彼らは選挙の時の票が欲しいから来るのですね。二年前は道路特定財源廃止の反対の狼煙をあげていましたね。この時は道路族と言われる自民党の大物議員の先生がきてました。外人のお偉いさんが「何しているの」と不思議がってました。ここに出席している何人のお偉いさんが、未来の日本社会を考えているでしょうかね?とりあえず風邪が治っていたら顔を出して見るつもりですが悪法の犯人も探さないといけないのです。
あ、そうそう。とても祝う気持ちになれないから、賀詞交換会は辞退するというメーカーも何社がいるそうです。これも見識ですが、そろそろ意味のない業界イベントは止めたほうが、、と思います。
Posted at 2009/01/05 00:44:48 |
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