
ふたたびシュッツットガルドにつきました。この地方はポルシェとメルセデスの本拠地でもあり二つの偉大な自動車メーカーのミュージアムを訪れると、100年前の自動車の黎明期の世界に足を踏み入れることができます。もともと欧州では自動車が生まれる2000年も前から馬車の時代がつづいてきたのですが、ドイツのシュツットガルト市と馬は深い関係にありました。同市の紋章は馬であり、駅前の公園にはそのトレードマークを見ることができます。したがってポルシェもこの街の紋章に敬意をはらい自社のトレードマークに馬を利用しているのです。
そもそも,シュツットガルトの名称の由来は「シュツーテンファード(Stutenpferd;雌馬)+ガルデン(Garten;庭)」。元来,古代ローマ軍も重宝していた馬の産地であったのです。あのフェラーリの馬のマークはこの街の馬の紋章を付けたドイツの航空機がイタリヤで撃墜され、その紋章を付けたエンジンフードを手にしたエンツオ・フェラーリが自社の紋章に馬を使ったと言われています。
偶然にも馬の産地であった場所で2人の発明家,ゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツは1886年にガソリン自動車を考案し、1920年代にはフェルディナンド・ポルシェ博士もこの街に設計事務所を開いたのです。2人の発明家と一人の天才自動車技師によって馬車から自動車へと世界を変えていったのですね。もちろんヘンリーフォードやイギリス・フランスのメーカーも重要な役割を演じてましたが。
そんなことを思いながらベッドに入るとすぐに眠りにつくことができました。昨夜のBGMは愛機MACから奏でるワーグナーでした。
Posted at 2009/05/12 14:33:31 |
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