この記事は、みん友さんが苦しい中で書かれた貴重なブログ
S660乗りの、みん友さんの小学2年生の息子さん
3/17に 交通事故 → 医療センター → ドクターヘリ → 大学病院直行
の大事故で意識不明のまま入院 のブログを拝見し重く受け止めている
さすがにそのブログに「イイね!」を押せなかったので、コメントだけ残させて頂いていた
みん友さんご本人に確認し、トラックバックの許可を頂いたので書きました
今回は「これからお子さんを育てる」方々に、
「子供たちの事故防止の啓蒙」
「安全確保能力の、しつけ方」
について考えた頂きたくてブログ化します
38-30本人の人生は、「軽い事故」との戦いであった
幼稚園に入る前
祖父母・両親・叔母 という大所帯な生家で生まれ、
長男の長男として甘やかされて育った
【事故1】
小学校に入る前の年齢の頃、この大きな家の縁側で、たぶん「ブリキの車のオモチャ」を押して、走り回って居たらしい
親によると「遊んでいたと思ったら、突然全泣き出した」とのこと
病院に連れて行かれ「縁側に落ちて居た針を踏みぬいた」疑惑でレントゲンで撮影したらしいが、何も写らない
仕方が無いので、医者は痛がる部分にメスを入れて原因を探る
広く深く切開して、ようやくたどり着いたのが「つまようじ」レントゲンには写らないわけだ
今の画像診断機器が有れば、こんなに切開しなくて良いだろうと言うくらいの大きな切り口
長さにして、3cm程の傷跡が60年ほど経った今でも足の裏に残っている
当時は、足の裏の切開跡は「縫えない」とされて居て、一人で定期的に病院に通って居た
乗り物は3輪車 右足を三輪車のプレートに乗せて、左足でキックして
しかし、親も良く一人で行かせたなと思う
ひょっとしたら「初めてのお使い」風に、尾行されて居たのかもしれない
【事故2】
幼稚園の高学年か小学校の1年ぐらい
友だちと2人で登校中だったので、小学生だったのかもしれない
それとも、当時の幼稚園は送迎なんて無かったのか?
後ろに、大きな竹のカゴを付けたカブの様なバイクに轢かれた
バイクは、そのまま行ってしまった
学校について真っ青な顔してたらしく、先生に聞かれ、ひき逃げに会ったと発覚したらしい
ケガはおでこに擦り傷程度
その後は、中学高校と事故経験は無し
大学では、ローラー台を買うくらい自転車に打ち込んで居たので、落車・転倒は数えきれない
【事故3】
社会人となり、化学品製造会社に入社し、新設備の稼働に合わせて3交代勤務に就いて居た時やらかした
設計ミスと・操作ミスの相乗効果で、ガラス製の触媒計量容器
こんな感じのやつ↓ 画像は、ネットショッピングサイトより借用
が目の前で破裂
正確には、パイプラインで繋がった、隣の工場で「音の発生原因を探してた」と言うくらいだから、爆発と言った方が良いかも
幸い、目の玉に向かって飛んできたガラス片はメガネが身を挺してしっかり受け止めてくれたので失明しなかった
ガラスレンズのメガネだが、割れたのではなくガラスに穴があいていた
しかし、顎から胸にかけて受け止めたガラス片は作業着など貫通して皮膚にめり込んだ
気絶する事も無く、呼んでもらった救急車で運ばれ、1か月強入院
この時も、レントゲンに写らないガラスで傷口から探すなどして幾つかの破片は取り除かれた
破片による裂傷だけでなく、化学薬品による「化学やけど」も酷くて、入院初期は「ブタの皮」を貼られ、顔中包帯でぐるぐる巻きにされて居たが、胸から下は元気なので、起きて歩き回れる
パジャマっ姿で「目・鼻の孔・口」以外は包帯だらけで点滴スタンド押して病院内を歩くと、あたりに居る人の視線が痛い(笑)
一番つらかったのが、トイレの大
踏ん張ると、火傷跡から、血が噴き出るんじゃないかというくらい痛かった
数週間して顔の包帯が取れた後、病院のベッドで寝てる間に痒い所を掻いて、かさぶたがぽろっと取れた
翌日探して見つけたのがコレ
顎のあたりの傷口を当番医が縫ってくれていたが、実はその下にガラス片が残っていた(笑)
ガラスについている赤い印は、計量器の目盛である
体内に残ったガラス片は、時間と共にガラスの周囲を硬い繊維質の様な物が覆うらしい
朝の回診では、外科の先生が「これがその例だから、触感を覚えておくように」って、
若い先生に触らせるもんだから、痛くてしょうがなかった
退院してからも何年も掛けてガラス片が1個づつ皮膚から出て来る
最近も、1個 出たがって居る奴がいる
-----------------ここからが、このブログの本題-----------------
実は、幼い頃の実体験では「懲りていなかった」のだ
子供に「危険なことするな」と注意しても、効き目は薄い
交通事故でも、家の中の包丁・大工道具にしても、公園の遊具にしても
本人に「注意しなければヤバい」と自覚させないと効き目はまず無い
どうやって自覚させるかが問題
40年ぐらい前までは、公園に危険な遊具が有り時々事故が発生していた
事故を起こした遊具は管理者の責任が追及される時代になると、危険遊具は撤去されてしまう
遊具なしでも馬飛びの様に禁じられた遊びも有る
運動会でのピラミッドなど組み体操も制限や禁止になっている
画像は、https://www.bengo4.com/c_18/n_3829/ より借用
自動車もABSエアバッグだけでなく、安全装備が求められて居る
本当にそういう「危険行為は禁止」「安全ならOK」思考で良いのだろうか?
危険を知らないで生きてきた人間には
「どういう所に危険が潜んでるか?」
と言う思考回路が育たない
実際に病院のお世話になって初めて高まる安全意識では遅い
危険を排除する方向の世の中で、普段から「危険の気配を感じさせる教育」が必要だ
たとえば、家の中で子供と料理を作る、
ナイフで鉛筆を削らせる
この際に、親は
「どういう風に刃物を使うと危ないか」
「安全に使うためにはどういう持ち方をすればいいか」
を完璧に説明できないと家の中で実際に流血事故が発生する
親にスキルが無い場合、どうする?
たとえば、ボーイスカウトなどの活動に子供を託すのが良いと思う
ボーイスカウトは「テント張って自炊してキャンプする」のが「目的」ではなく、子供を「便利・安全で溢れた世界」から隔離するための「手段」
将来 成長し社会人となって「困難に直面した際の思考回路を形成」するのが目標
活動を通して「安全に対する意識」が研ぎ澄まされていくというオマケも付いている
但し、自分の子供の面倒を見てもらえる分、親にもノルマが生じる事は覚悟しておく必要が有る
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その後、みん友さんの息子くんは「意識不明」から少し前進している様だ
時間はかかるかもしれないが、改めて回復を祈りたい