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2012年06月10日

ドラマ「遺恨あり 明治十三年 最後の仇討」鑑賞

1年以上も前に放映されたドラマだけど、録画されたまま埋もれていたものを発見。
ようやく鑑賞した。

幕末モノと思ってたけど、予想してたのとはちょっと違った。登場する幕末の有名人物
は山岡鉄舟だけだし、政局とか思想とか戦とかも関係なし。激変する時代の流れの中で、
帯刀も仇討ちも禁止されても、ひたすら両親の仇討ちのために人生を捧げる若者の話。

「時代が変わっても、人の生き方はそうは変えられない」と、一言で言えばそうなの
だが、今とは大きく異なる価値観に生きていた人の物語にはいろいろ考えさせられる。

武士ってものはもともとは主君や家や藩のために戦う人のこと。戦国時代は農民だって
武器をもって大名の下に馳せ参じれば、武士になれた。秀吉の刀狩が始まってから
次第に身分として固定されて行き、江戸時代に完全に特権階級になった。

だから武士というものは、常に命のやりとりを覚悟しなければならない身分だった。
上司があいつを斬れと言ったら、憎くなくても友達でも斬らなければならない、
そんな立場だ。『たそがれ清兵衛』やNHKの時代劇『陽炎の辻』もそんなエピソード
が描かれていた。

そうして斬ったら斬ったで、今度は斬られた者の肉親から仇討ちとして命を狙われる、
なんとも因果な商売だ。

時代劇が人の心を打つのは、現代人から見てあの時代の人々の覚悟が凄まじいからで、
命がけで生きる姿が凄まじいからだ。仇討ちを使命として生きる主人公、自身の壮絶な
体験から時代を押し進めることを使命とする土佐郷士出身の判事。息が詰まるような
覚悟と覚悟のぶつかり合いが、後半の見所だ。

立ち回りのシーンも、緊迫感あふれる名場面。実際に仇討ちを果たす場面はもちろん
のこと、師匠の鉄舟とタイマンで実戦さながらの稽古をつける場面が特に良かった。
命がけの稽古の脇で、蝋燭に火を点けながら道場を歩き回る鉄舟の奥様。女の覚悟も
凄まじいものだ。

主人公演じる藤原竜也は、素晴らしい役者さんだ。人を憎んで生きて、執念深く仇を
付けねらう人物なのに、高潔さを感じさせる。デスノートの主人公とは対照的だ。
舞台演劇にも出演しているせいか、姿勢も所作も美しい。日本の同年代の役者さんの
中でピカイチの存在感だと思う。大河ドラマ「新撰組」では学芸会っぽい雰囲気に
埋もれてしまっていた印象があったけど、デスノートの時には目を見張ったし、
そしてこの作品。今後も注目したい。

日本の民放も、こんな良い時代劇が作れるのだ。
ブログ一覧 | ドラマ | 日記
Posted at 2012/06/14 21:16:12

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この記事へのコメント

2012年6月15日 7:34
藤原達也・・・若手(っていうとしでもないか)の俳優さんでは
いいですねー

結構すきです
コメントへの返答
2012年6月15日 23:42
コメントありがとうございます。

そうなんですよ~。
素晴らしい俳優さんと思います。

デスノートとこのドラマ、両方イチオシです!

プロフィール

「九重阿蘇ドライブ:その1~戸次本町 http://cvw.jp/b/285856/47431004/
何シテル?   12/27 04:47
前々愛車のライオンマークが、ハンドル名の由来です。
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