ファルコンズ@イーグルス 10-15
下馬評を覆して勝利!遂にイーグルス、NFCチャンピオンシップに進出決定~!
良かった良かった。
ちなみにこちらが、評論家たちの勝敗予想。

イーグルスやジャガーズの勝利を当てた人は凄いぞ~。
立ち上がりのドライブでは、パス失敗ばかり、相手の反則に助けられて1stダウンは
更新するも、RBアジャイのファンブルロストでガッカリ。。。結果FGで3点を失う。
2Qに入って、今度は相手エンドゾーン手前でRBクレモントがハンドオフの直後に
ファンブル、何とかQBフォールズがリカバーしてTD!と思ったらレビューの末取り消し。
イヤな予感はあったが、RBブロントのパワーランで押し込んでTD。逆転に成功する。
しかし、PATのキックは失敗、レギュラーシーズンの脳震盪の影響かとかなり不安になった。
次のミスはパントリターンの時に、リターナーが見送ったボールのバウンドが悪く、
イーグルスの選手に当たった後、ファルコンズがリカバー。ターンオーバーとなった。
これをファルコンズはTDとし、2つのターンオーバーで10失点となってしまう。
前半終了間際に、イーグルスは53yという長いFGを決めて10-9と差を縮める。
ホームグラウンドだし、前半のうちにPATの失敗を取り返して良かったと思う。
バタバタした前半だったが、後半に入るとイーグルスは落ち着きを取り戻した。
強風の影響を受けやすいロングパスは封印、2013年シーズンのイーグルス時代の
フォールズのように、早いテンポのショートパスとランで攻撃を組み立て、
TDこそ阻まれたが、FGを積み重ねていく。無理して4thダウンギャンブルを狙わず、
PATの失敗にも関わらず、FGで点を稼ぐという判断は、天晴れだった。
この試合をコントロールしていたのは、イーグルスの守備陣。特に守備ラインが
素晴らしく良く、ファルコンズの攻撃を良く止めていた。失点は前半のターンオーバー
絡みの10点のみ。後半を無得点に抑えたのは完璧と言って良いと思う。珍しくDTの
コックス(NFL選手の中でも最高クラスの年棒で有名)が試合後インタビューされていたよ。
イーグルスの攻撃ラインも解説の人に褒められていた。特に右側2人(RTジョンソン、
RGブルックス)がプロボウラーとか。イーグルスの攻撃ラインがこれほど褒められた
ことは無かったので、ファンとしては感激。
しかし、ファルコンズ最後の攻撃で、ライアンからのあのパスをスーパーWRジョーンズが
取ってもおかしくなかったし、そうなれば負けとなるところだった。まさに紙一重の勝敗だ。
2013年シーズン以来のプレイオフゲームで、フォールズにとってはプレイオフでの
初勝利。ウェンツがいないということで心配されているイーグルスだが、フォールズは
大きな自信がついたのではないだろうか。序盤あんなに失敗したパスだったが、
終わってみれば23/30で成功率が77%で、レーティングは100点。ミスの無いQBingだった。
決勝戦でも、このミスの無いプレイを続けられるのなら、十分勝機はあると思う。
期待しよう。
タイタンズ@ペイトリオッツ 14-35
まさに横綱相撲。圧巻の試合運びで、危なげなく勝利。勝ち残ってきた強敵ばかりの
プレイオフでもこんな試合ができるのだから、ペイトリオッツは本当に凄い。
2011年シーズン(スーパーボウルでジャイアンツに2回目の敗戦となったシーズン)から
7回連続で決勝戦進出とは、まさに別格のチーム。将棋の羽生先生のような存在と言って
良いだろう。
ジャガーズ@スティーラーズ 45-42
多くの人がロースコアゲームの守備合戦と予想していたはずだが、それに反して40点以上の
ハイスコアゲームにびっくり。ビルズから10点しか取れなかったチームが、スティーラーズ
相手に45点取るのだから、アメフトは面白い。
レギュラーシーズンのWeek5でも、@スティラーズ戦で30-9と圧勝しているし、ジャガーズは
今のスティーラーズと相性が良いのか、弱点を握っているのだろうか。
この試合でも、ターンオーバー絡みで1Qに14点、2Qにも14点で、前半終了直前で28-7と
大きくリードを奪っていた。
だが前半終了前残り2分余り、この時間帯でもきっちりTDを返すスティーラーズも勝負強い。
14点のリードでも安心できないチームだ。
後半も激しい点の取り合い、3QこそスティーラーズのTDのみだったが、4QではジャガーズTD
⇒スティーラーズTD⇒ジャガーズTD⇒スティーラーズTD。この時点で残り時間前半同様
2分少々だけ、得点差は7点だ。
ここでスティーラーズはオンサイドキックを敢行、しかし失敗に終わる。
ここが運命の別れ道となった。オンサイドキックを失敗したので、ジャガーズの攻撃は
スティーラーズ陣内。これをスティーラーズ守備陣がきっちり止めるも、FGで10点差と
されてしまう。
残り時間は2分を切るが、やはりこれをTDに結びつけるスティーラーズ。もしオンサイド
では無く、キックオフで奥に蹴り込んで3&アウトにしておけば、同点で延長戦に
なっていただろう。オンサイドキックのリスクは大きかった。
ジャガーズは、Week17と1回戦で観たような頼りない攻撃陣の面影は全く無く、
長いパスもしっかり決め、ランも良く出ていた。QBボートルズは14/26で成功率54%こそ
低いものの、214y、1TD、INTなしでレーティングは94点。十分な活躍だ。
一方、エースRBのフォーネットは前半だけで25回109yの活躍だったが、ケガで退場。
決勝戦に間に合うかどうか、心配なところだ。
これでAFC決勝戦は、ジャガーズ@ペイトリオッツという新鮮なカードとなった。
プレイオフ入りが10年ぶりというジャガーズが、プレイオフ常連のペイトリオッツと
どう戦うだろうか。この試合のようなターンオーバーからの点の取り合いは期待できない
と思うし、守備ラインのプレッシャーでじっくりと抑えたゲームこそ、ジャガーズの
勝機だと思う。良い試合を期待したい。
セインツ@バイキングス 24-29
凄まじいまでの終盤の逆転劇。残り3分の間に、セインツTDで逆転、バイキングFGで逆転、
残り時間29秒でセインツFGで逆転で勝負ありかと思ったら、まさかまさかのサヨナラTDで
バイキングスの勝利。あまりにも劇的な勝負だった。
最後のパスをレシーブしたWRディグスへのタックルをミスしてしまった、セインツの
選手は悔やんでも悔やみきれないだろう。あの映像は、今後何度も使われそうだし。
ただセインツは、前半無得点に終わったのが一番の敗因だと思う。バイキングスの強力
守備陣に阻まれて、なかなか前に進めなかったし、QBブリーズの2回の被インターセプト
が痛かった。
セインツの3rdダウンコンバージョンは、2/9で2割ちょっと。それでも358y稼いでいる
のも凄いが、ドライブを確実に進めることには苦労したと言える。
これでNFC決勝戦は、バイキングス@イーグルス、シード1位2位の戦いとなった。
奇しくも、控えQB同士の対決、しかもかつてはラムズで同僚(エースがフォールズ、
控えがキーナム)というから面白い。フォールズとトレードされてイーグルスに来た
ブラッドフォードも、今はバイキングスのQBで、今季はブラッドフォードのケガで
キーナムに出番が回ってきたというわけだ。
監督は、イーグルスのピーダーソンが2年目、バイキングスのマイク・ジマーが4年目で
2人とも監督としてのキャリアはまだ浅いが、それで決勝戦進出するだけのチームを
作るのだから、大した手腕だ。ジマー監督は2014年シーズンに、ベンガルズのDCから
抜擢されてバイキングスの監督に就任し、翌2015年シーズンには地区優勝を果たしている。
ピーダーソンのキャリアも、それをなぞっている形だ。
どちらがスーパーボウルに勝ち進むだろうか。特に今季のスーパーボウルは、
バイキングスのホーム球場で行われるという点にも興味が引かれる。
ここは、2016年に新築されたばかりのスタジアムだし、地元のチームが出場すれば
スーパーボウル初の快挙で、大いに盛り上がるだろう。
試合は、ロースコアゲームの守備合戦となると予想されるが、果たしてどうなるか。
つまらんミスや反則が無い、締まった試合を望みたい。来週の月曜日が楽しみだ。
【追記】
この段階での4チームのうち、チーム力ランキングでは最下位のイーグルス・・・
頑張れ~!!