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イイね!
2014年05月05日

映画「きっと、うまくいく」

連休の後半は自宅待機。いろいろ録りためていた映画やドラマを観たりした。

映画大臣が借りてきたDVDの1つがこのインド映画。
インド映画と言えば、踊るマハラジャシリーズが思い浮かぶ。
あれは、アクション・ロマンス・ミュージカルがごちゃまぜになった映画で強烈なインパクトは
あったけど、キャラやストーリーはそれほどでもなく、あまり良い印象はなかった。

ところがこの映画、観ているうちに主人公3人組のキャラ、そして緻密に組み立てられた
ストーリーにどんどん引き込まれていってしまった。この映画、めちゃくちゃ面白い~!



映画としては、主人公3人組の大学生活(過去)のパートと、卒業後そのうち1人の行方を
追う現在のパートで構成される。

舞台の大学は、ICEというエリート工科大学。
映画大臣の解説によると、インドではカースト制度の影響が残っていて、それを覆すのが
エンジニアとしてのエリートの道らしい。お金持ちの親も貧乏な親も、産まれたばかりの
子供に、「この子はエンジニアにしよう」と言うのも当然な社会なわけだ。

大学では、たくさんの試験をクリアしていかねばならず、同級生との成績争いも熾烈。

この映画の悪役である大学の学長はとてもイヤミなヤツで、新入生にカッコウの托卵の
話をして、競争を煽るようなことをする。さらに、落第寸前の先輩の親に電話させ、本人の
目の前で「お気の毒ですが、息子さんは・・・」と伝えたり、悪さをした3人組の1人を呼びつけ、
その親に退学を通告する手紙をタイプさせたりするほどだ。。。


その学長に立ち向かうのが、主人公3人組のうちの、現代パートで行方を追われる人物
ランチョー。悪さもするが、成績は優秀、ひらめきも天才的で、その場しのぎで思いつきで
言ったことを、後から実践してみせたりするのだ。

物語の語り手が、メガネのファルハーン。家は中の下くらいの収入で、親が厳しく、
本当は自分の好きなことが別にあるのに、それを言い出すことができない。

3人組のもう1人は、ノッポのラージュー。家は最下層クラスで、彼の実家のシーンだけ
白黒(しかも古いフィルム調のノイズあり)で再現されるくらいだwww


3人組の悪さに手を焼いた学長が、分断しようとランチョーの親の収入を2人に説明する。
あいつは良いところのボンボンだけど、お前らはそんな余裕はないだろ的に。

だけど、そんなランチョーにも、家の事情があって・・・
という感じのストーリー展開だ。



3時間近い尺があってボリューム盛りだくさんだが、1つ1つのシーンやエピソードが
とても良くできていて、それぞれにムダが無い。

「一方ロシアは鉛筆を使った」とか、試験の制限時間を過ぎてしまった学生が
試験管に断られて、「僕が誰か知ってますか?」と尋ねた後、自分の答案を混ぜ込む、
というネットで有名なジョークのエピソードもうまく使われていて面白かった。


ムダが無いというのは、物語の中で様々な伏線が張ってあって、次々と回収されるからだ。
とにかくこの緻密さが凄い。思わずもう1回観直してしまったほどだ。
主要人物の描写や、あのシーンで使われたエピソードがここで生きてくるのか、とか
ほんと、感心させられた。


ベタな展開、悪く言えばご都合主義的なストーリーでもあるけれど、この映像の緻密さの
前にはどうでも良くなる。セリフでくどくど説明するのではなく、映像で魅せるのが映画の
神髄だと思う。


インド映画ならではのミュージカルシーンも良かった。歌詞もちゃんとストーリーにとって重要な
意味も持っているし、競争社会とか貧困とか自殺とか深刻なテーマを丁寧に扱っている割に、
コメディ的な明るさが常にあるのは素晴らしいと思う。



悪役の学長も、完全に憎むべき敵として描かれてないのも良かった。
学長には学長の信念があったし、事情もあり、そもそも3人組の悪さだって酷かったwww
雨の中の最後の説教は良かったな~。これの4:00過ぎたあたり。。。



ヒロインの扱いもちょうど良いくらいだ。くどくどロマンスを描かれるよりは、
さらっとミュージカルシーンを流すだけででちゃんと伝わってくる。



悪く言えばパクリかもしれないが、プロットや各シーンにしばしばいろんな映画を感じさせる
こともあった。例えば「セント・オブ・ウーマン」とか「ショーシャンクの空」かな。
でも、映画ファンにとっては嫌悪感を感じるものではないと思う。
最後のシーンの爽快さは、この偉大な映画を締めくくるのにふさわしい。。。



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Posted at 2014/05/06 16:51:41

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この記事へのコメント

2014年5月6日 19:22
インド映画はあまり見た事はないのですが、ミュージカルの踊りの動きは本当に凄いですね。主人公格の男性は結構ポッチャリ系の人がいますが、あんな動きがあの体型でできるというのが信じられないです。
テニスをやる時に、動けるメタボの人ってホントに訳が分からなくなりますが、それに近いモノがありますね。
コメントへの返答
2014年5月7日 21:21
コメントありがとうございます!

そうなんですよね~。人は見かけによらないってこういうことか、と思いますね。

同じミュージカルでも、ハリウッド映画とインド映画では、音楽や踊りにそれぞれ特徴があって面白いです。

機会があったら、ぜひご覧ください。

プロフィール

「九重阿蘇ドライブ:その1~戸次本町 http://cvw.jp/b/285856/47431004/
何シテル?   12/27 04:47
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