マスメディア記者のバカさ加減にあきれる

ネットニュースサイトでこんな記事を発見。


山中教授に「メダルかじってもらえますか｣　大ヒンシュクかった記者はどこのどいつだ
http://www.j-cast.com/2012/12/14158308.html


このブログでも何度かマスコミ批判してきたけど、これにはあきれるしかない。
他にも政治家やスポーツ選手へのインタビューなどで、しばしば感じられることだけど、
インタビュー相手への敬意や、インタビュアーの知性や品性が全く欠けている。

特に普通の社会人から見て異常だと思うのは、自己批判や同業の他の記者に
対する批判がなされないこと。他人事で知らんぷりするだけならまだマシで、
かばったり擁護したり隠したりする。「自浄作用がない」とは、マスゴミが
何か問題を起こした組織や業界を批判するのによく用いられる言葉だけど、
マスコミ業界にも、とてもあてはまる言葉だ。


こういう事件を問題視して、こんなバカな要望をする記者や会社を追及するような
姿勢をなぜ見せないのだろう。
週刊朝日の橋下大阪市長に関する記事騒動のとき、朝日新聞社の記者が
橋下市長に質問されていたけど、「うちとは別資本なので・・・」くらいしか
答えられなかった。「人権問題だ」「メディアに関わるものとして恥ずかしい」くらい
言うことはできないのか・・・


記事によると、テレビ朝日はこのシーンをHP上にアップしたとのことだ。
隠そうとしない、という姿勢はまだマシと言うべきだろう。
他のマスコミ各社は、こういうことがあったことを隠蔽しているのだから。


こんなバカげた要望に対する山中先生の対応がまた素晴らしい。
（引用）
これに対して山中教授はにこやかな笑顔で「そういうことはできません。貴重なものなので」。
きっぱり断った後、「ノーベル賞はこれで私にとって過去のことになりました。大切な場所に
保管してもう見ることもないと思います。一科学者としてこれから、すべきことを粛々とやって
いきたい」と語った。
（引用ここまで）

知性溢れる、真に大人の態度だ。こんなことを言われた記者は、己の小ささ・醜さを知り、
恥ずかしいと思うべきだ。

その後の発言は「もうノーベル賞のことで私を煩わさないでください」と暗に伝えている
ように聞こえるが、グドンなマスコミ連中にこの意図は伝わっているだろうか。。。

山中先生は、「アメリカでは、スポーツ選手や有名人と同じく科学者も、若者や子供たちに
憧れられています」「日本でもそのようになってほしい」などと発言されている。

山中先生の業績はもちろん、この素晴らしい応答一つとっても、日本の知性を代表する
人物として憧れるにふさわしいと思う。