2013年11月17日
NFL:Week10の感想
鹿児島道中記の執筆中ではあるけれど、ようやくWeek10を観終えた。。。
鹿児島の続きは、また来週明けにアップします。
ブロンコス@チャージャーズ 28-20
コルツ時代のマニングはチャージャーズと相性が良くなく、たびたび負けている印象が
あったが、それはスーパーRBトムリンソンがいたチャージャーズだったから。
同地区になった現在、苦手な相手という印象は完全に払拭された。
スロースターターのマニングが前半だけで3タッチダウン、片やチャージャーズは
FG2本だけという時点で、既に楽勝モード。
マニングが手をはたかれてファンブルロストしたときはひやりとしたが、反撃を
2本のタッチダウンだけに留め、ゆっくり時間消費をして楽々逃げ切った。
この試合マニングは、25/36の7割近い成功率、330yでレーティング135と完璧な出来。
レシーバー陣も機関車コンビがそれぞれ約100yずつ、TDは3本と1本と大暴れ。
RBモレノも後半の時間消費に大きく貢献した。
課題の守備も、失点20、329yの喪失とまずまず、ここまでリーグトップのパス成功率
72%を誇るQBリバースを、19/29の65%、218yに抑えたのは大きな進歩だ。
この試合の数字で興味深いのはボール保持時間。ブロンコス22分対チャージャーズ38分、
だが明らかに試合をコントロールしていたのはブロンコスだった。普通パスが得意な
チームにはできるだけボールを渡さないほうが良い、というのがセオリーなのだが、
そのセオリーに反しながらも試合を組み立てたブロンコスの自信の表れなのだろう。
BYEで見事に立て直したブロンコス。チーフスを追撃する態勢は整った。
心配なのはQBマニングの足のケガだけだ。
チャージャーズはホームでの同地区対決に痛恨の一敗で4勝5敗の負け越し。残り
試合には、チーフス戦2試合、@ブロンコス戦、ベンガルズ戦など厳しい戦いが続く。
イーグルス@パッカーズ 27-13
パッカーズのエースQBロジャーズがケガで休場中ながら、イーグルスは勝てないだろう
と思っていた試合。嬉しい誤算が3つあって、イーグルスの完勝となった。
誤算1:パッカーズの2番手QBウォレスがケガで退場
3番手QBトルゼンは3年目ながら公式戦ではデビュー戦で、明らかに実力不足。
1タッチダウンを上げたものの、2インターセプトを喫しレーティングは70止まり。
誤算2:イーグルスのランを中心にした攻撃
去年からイーグルスはラン中心のチームにすべきだと思っていたが、パス大好きな
アンディ・リード監督のために実現できず。今年から加入したチップ・ケリー監督も
ハイテンポ・オフェンスをテーマとしていたため、やはりパス中心の組み立てだった。
しかし、エースQBビックがケガで休場、2年目の控えQBフォールズが先発となった
この試合、ラン37回に対し、パス18回とほぼ半分。QBスクランブルもランに入っている
数字とは言え、これは嬉しい方向転換だ。
エースRBマッコイは25回で155yで平均6.2yの大暴れ。ビックに比べると走らないという
印象の強いフォールズも8回で38yを稼いだ。
誤算3:QBフォールズの好成績
ランが良く出るとパスも出るようになる(そしてその逆も真)なのがアメフト。
12/18と回数は少ないものの、228yで平均12.7yは驚愕的な数字、レーティングも149だ。
Week9のレイダース戦は放送がなかったが、7TDでレーティングの最高値158.3を出したらしい。
そして今年はここまでインターセプトがゼロなのが特に素晴らしい。
その好調のフォールズを支えるレシーバー陣も絶好調。エースWRジャクソンに加え、
この試合ではWRクーパーが2回のタッチダウンレシーブを決めているし、ショートヤードでは
WRアバントやTEセレックのキャッチが光るし、万能RBマッコイもランアフターキャッチで魅せる。
ここに来て急に良くなってきたイーグルス。混戦状態のNFC東地区の中で頭一つ出てきたと
思うのは、ファンの贔屓目かな・・・?
カウボーイズ@セインツ 17-49
セインツの現守備コーディネーターのロブ・ライアンは今季カウボーイズから移籍して
きたばかり。その結果、カウボーイズの守備はボロボロ、かたやセインツの守備は見事に
去年の低調ぶりから立ち直った。ライアンコーディネーターは溜飲を下げたことだろう。
この試合は、パスの投げ合いになるなら良い試合になるだろうし、そうでないなら一方的に
なるだろう(どちらにせよセインツ有利は変わらない)と予想していた。
1Qは静かな立ち上がり。様子見のためか、どちらもランを中心に攻撃を進める。しかし、
カウボーイズが最初にFGで先制した後、セインツがパスでタッチダウンで逆転すると
一気に試合はヒートアップ。その後お互いにタッチダウンを取り合った後、セインツが
トップギアに入り、ランとパスと両方でタッチダウンを取り、一気にカウボーイズを突き放す。
後半はもう一方的なゲーム。ランもパスも、カウボーイズ守備陣は全く止められ無い上、
攻撃でもカウボーイズに良いところはほとんど無かった。
NFC東地区はこれで、カウボーイズとイーグルスが5勝5敗で並んだ。
カウボーイズは特に守備を立て直さないと今後の優勝争いは厳しくなるだろう。
Week11のByeの後は、同地区の3チームに加え、ベアーズ、パッカーズが強敵だ。
シーホークス@ファルコンズ 33-10
これも一方的な試合。ファルコンズはQBライアンがデビューした頃から注目していたけど、
ここまで調子の悪い年は初めてだ。同期ライバルQBフラッコのいるレイブンズ以上に悪い。
これでファルコンズは2勝7敗と、プレイオフ入りはほぼ絶望的。
片やシーホークスは、投・走・守・蹴の4拍子が揃った高バランスのチーム。
NFC実力No.1だ。
ファルコンズはRBターナーの抜けた穴があまりにも大きいが、それに加えて守備も
悪くなっている。引退を撤回したTEゴンザレスの去就も気になる。
来季も課題が大きく残るはずだ。
ベンガルズ@レイブンズ 17-17 OT:0-3
そのレイブンズは、地区首位のベンガルズを破ってなんとか踏みとどまっている。
レイブンズの守備はだいぶ良くなってきており、平均得点25.0点で、NFL11位の
ベンガルズを17点に抑えているのは、上出来と言えよう。
レイブンズの守備は喪失ヤードこそ364yと少なくないものの、インターセプト3回、
奪サックが5回というビッグプレイを連発した。
一方のQBフラッコも、被インターセプト2回、被サック5回と苦しんだ。
観てて面白い守備合戦だった。
ベンガルズのQBダルトンも勝負強さを見せた。4Qにタッチダウンを2回決め、試合を
振り出しに戻した爆発力は凄かったが、延長戦までその調子が続かなかったのが
痛かった。
これでベンガルズは6勝4敗、レイブンズは4勝5敗。まだまだベンガルズが
優位だが、最終週でレイブンズのホームでの再対決まで、プレイオフ入り争いが
続きそうだ。
ライオンズ@ベアーズ 21-19
今週のベストゲーム。これも同地区のライバル対決、ここまでどちらも5勝3敗。
同じ5勝3敗だったパッカーズが負けているために、勝ったほうが地区首位になる。
やはり同地区対決は選手の気合が違うし、観てて楽しい。
どちらが勝ってもおかしくない試合だった。
ライオンズはQBスタフォードとWRジョンソンのコンビが素晴らしく、そこに
今季移籍してきたRBブッシュが加わり、とても攻撃的なチームだ。
ベアーズはQBカトラーが復帰。ところどころ良いパスは決まるものの、21/40、
250y、1TDと1INT、レーティングは69.8と平凡なものだった。終盤控えQBの
マッコウンが出てきたが、こちらが先発のほうが良かったかも知れない。
一方守備とリターンではベアーズのほうが上。
その結果互角の勝負で、一進一退の攻防が続いた。
1点リードでライオンズのKエイカースのFGが外れたときはベアーズの逆転勝ちか
と思ったが、その後の反撃を許さずTDを加え8点差としたことが大きかった。
マッコウンは見事にTDを取ったものの、2点コンバージョンに失敗。
辛くもライオンズが逃げ切った。
これで今季ライオンズはベアーズに2勝目、ゲーム差はわずか1ゲームだが、
直接対決で連勝しているのは大きなアドバンテージだ。
ベアーズは踏みとどまれるだろうか。
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Posted at
2013/11/22 23:54:15
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