最近テレビで観た映画２本

「鍵どろぼうのメソッド」
先日に放送があったのを録画視聴。「半沢直樹」と同じ、堺雅人と香川照之のコンビが
魅せるコメディ映画だ。

放送されているところを見かけて映画大臣が慌てて録り始めたので、序盤の部分を
見損なったけど、話の内容はテンポよくわかりやすかった。

自分の好きな映画「マジックアワー」とか「アフタースクール」に似た雰囲気があると
思ったけど、アフタースクールと同じ監督らしい。なるほど、納得。

とにかく俳優陣が生き生きしててとても面白い。
記憶を失った香川照之は真面目で几帳面。堺雅人はいい加減な男でダメ人間、その上
人が良過ぎて悪女にコロリと騙され、ピンチに陥る。

こんだけ芸達者な役者さんが、芝居が下手で売れない役者を演じるというメタな面白さもある。

さらに言えば、アフタースクールよりもヒロインが魅力的。
アイドル時代だったときの広末は良く知らないけど、「おくりびと」の良い演技で
高評価だったし、この作品でも良かった。



「テルマエ・ロマエ」
芸達者と言えば、この映画の阿部寛だろう。この映画の特徴あるキャストの中でも
阿部寛の表情・演技（というか芸だ）は抜群に面白かった。

漫画は読んだけど、映画版にはあまり興味は湧かず、映画を観に行く気には
ならなかった。でも、実際に観てみたらなかなかの傑作だ。

前半のドタバタコントのようなテンポの良さが、後半になって急になくなるのは事実だけど、
ま、それも原作通りと言えよう。むしろ恋愛要素がほとんど省かれていて、最初のうちは
阿部寛は上戸彩のこと奴隷としか思ってないというところは却って良かったと思う。

監督は「のだめ」と同じ人らしい。こちらもなるほどと納得。
ギャグ漫画を映像化するこのセンスは素晴らしい。

阿部寛が見事にハマッて予想外に面白かった。２を観るかと言われたら観ないけど。