英雄たちの選択「池田屋事件・近藤勇」＠NHK・BSプレミアム

NHKは大河や朝ドラに関連する番組を放送することが多いので、幕末ファンは要注意です。
といいつつ、既に歴史ヒストリアの「伊藤博文・井上馨」やこの番組の「高杉晋作」は見逃してしまいました。。。

16日の松陰先生の再放送は、見逃さないようにしないといけません。



さてこの回では、新選組を一躍有名にした池田屋事件を取り上げていました。

池田屋に到着した時、隊員は近藤のほか沖田総司・永倉新八・藤堂平助。
わずか4名で踏み込むか、それとも援軍を待つかという選択があったが、
その時近藤の心理は？というのがテーマです。


自分が面白いと思ったのはそのこと自体ではなく、池田屋事件までは近藤は攘夷派だった、
攘夷を主張していたということでした。

他の藩との違いは、幕府が主体となって攘夷を進めるべきだという点だったそうです。
なるほどね～。

ところがこの池田屋事件を境に、近藤は攘夷を主張することをきっぱり止め、
ゲリラ的に活動する長州の志士たちを取り締まることに専念するようになったとのこと。
この番組では、自分の主張が受け入れられるよう、御役目に専念し手柄を上げることを
目指したからとしてます。

この事件以降長州側はどんどん追い詰められ、その後やけっぱちのように禁門の変を
起こし、第一次長州征伐でコテンパンにされるのです。それを考えると、池田屋事件は
幕末史上大きな転換点（コンバージョン）だったわけですね。


長州藩と幕府の違いはあれど、奇兵隊と新選組のコンセプトはとても似ていると
自分は思っていたのですが、その主張まで共通だったとは新鮮な驚きでした。


この番組では襲われた志士側のメンバーには全く触れられなかったのですが、
有名どころでは、松陰先生の親友の宮部鼎蔵、松下村塾生の吉田稔麿などが
この事件をきっかけに命を落としてます。

池田屋事件は当然「花燃ゆ」でも描かれるでしょう。どんな場面になるのやら、
今から楽しみですね。